表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

260/370

第254話 ライシュとアンデスの模擬戦1

昨日投稿できなくてすみません。

私は今、学院の訓練所でライシュさんと向き合っている。

ライシュさんが私に自分の作ったアンデットを引き取って欲しいと申し出てきたので、私が交換条件として模擬戦をして欲しいと言ったのだ。

理由は勿論、魔王様から新しく頂いた力を試すためだ。

私はあまり、戦闘が得意ではない。

だが、魔王様から頂いた力があれば七魔公様程ではないにしろ、戦えると思ったのだ。

聞くと、ライシュさんも魔王様から力を頂いたらしい。

魔王様のご友人の力を知りたかったのもあって、こんな提案をしたのだ。

ライシュさんはそれを承諾し、こうして訓練所で向かいあっているのだ。

この学院にも訓練所はある。

だが、この学院の生徒は基本的に戦闘よりも研究の方が好きなためほとんど使われていない。

今はシェール様が幻覚魔法を使っているため生徒の目を気にする必要はない。

シェール様は面白そうだからと、幻影魔法と審判として協力してくれている。


「それじゃあ、始めましょうか。両者構えて」


シェール様がそう言うと、ライシュさんは見たことのない魔道具を「収納」から取り出した。

シェール様もそれに興味津々のようだ。

私も魔力を高める。


「始め」


パンパンパンパンパン


その瞬間、物凄い速さで大量の魔力が飛んでくるのを感じた。


「クリエイトアンデット:シールドスケルトン」


私はすぐに「クリエイトアンデット」を発動してシールドスケルトンを創り出す。

シールドスケルトンとは文字通り、盾を持ち防御の特化したスケルトンだ。


カンカンカンカンカン


シールドスケルトンの盾に魔力が当たる。

どうやら、ライシュさんが放っているのは魔力弾らしい。

だが、先程の攻撃でシールドスケルトンはやられてしまった。

シールドスケルトンは防御以外何も出来ない。

だからこそ、防御に関して中々の硬度を誇る。

そんなシールドスケルトンの盾をライシュさんの魔力弾は3発の魔力弾で破壊し、2発でスケルトン本体を倒してしまった。


「これはシンが創った魔道具よ。威力は折り紙付き」


「なるほど、その強すぎる威力にも納得出来る説明ですね、魔王様からの頂き物ですか。羨ましすぎて、涙が出そうですね」


私はそう言いながら、魔力を高める。


「クリエイトアンデット」


私は「クリエイトアンデット」を発動する。

その瞬間、私の周りに大量鎧を着て、盾と剣を持ったスケルトンが現れた。

スケルトンナイトだ。

私はアンデットであれば何でも創り出すことが出来るが、私は元々スケルトンキングであるため反射的にスケルトンを創り出してしまう。


パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン


ライシュさんがひたすらに魔力弾を撃ってくる。

スケルトンナイト達は、私を守るように盾を構える。


カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン


スケルトンナイト達は魔力弾を防ぐが、次々と死んでしまう。


「スケルトンナイトじゃ、歯が立たないか。なら、「クリエイトアンデット:リッチ」」


私は「クリエイトアンデット」でリッチを創り出した。

リッチは高位の魔法をも使えるスケルトンだ。

また、かなりの魔力を消費したためそれに見合った強さがある。

恐らくだが、最上級魔法くらいならば使えるだろう。

リッチが「サモンアンデット」を発動し、ソードスケルトンを召喚した。

私はまた「クリエイトアンデット」を発動して、スケルトンナイトを更に増やす。

するとリッチが指示を出したらしく、ソードスケルトンがライシュさんに向かっていく。


「ソードスケルトン。私からしたらただの案山子」


パンパンパンパンパンパンパンパン


ライシュさんがまた魔力弾を放っていき、あっという間にソードスケルトンを倒してしまう。

私はほとんど直接的な攻撃手段がない。

私は長い時を生きているが、そのほとんどを魔王様と死霊魔法に捧げてきた。

だから、剣とかを使ったりなんて出来ない。

その代わり死霊術関係のことならば魔王様や「災禍」様にだって負ける気はしない。

まぁ、簡単な攻撃魔法ならば使うことが出来る。


「ダークランス」


私は「ダークランス」を100程放つ。


「レジスト」


だが、シェールはそれをまとめて「レジスト」で無効化してしまった。

やっぱり、私が攻撃魔法を使ったことで簡単に対処されてしまう。

ならば、物量で攻めよう。


「クリエイトアンデット:グレーターレイス」


私はあるイメージをしながらレイスの上位主であるグレーターレイスを創り出す。

レイスの強みは物理攻撃が効かないところだ。

だが、ライシュさんの武器は魔力弾。

普通ならばレイスでもダメージをくらう。

だけど私は少量の魔力しか含まない魔力弾ならば無効化するようなグレーターレイスを創り出した。

「クリエイトアンデット」の強みは召喚するアンデットに性質を付与できることだ。

例えばシールドスケルトンとスケルトンナイトには防御力強化を付与している。

リッチには魔力増加を付与している。

勿論、付与する力が強力であればあるほど必要な魔力量も多くなるが私は伊達に長生きしていない。

私のレベルはかなり高いため魔力切れということがほとんどない。

おまけに魔力の使い道がこれくらいしかなく、アンデット関連の魔力消費は種族の影響で少なくすむ。

まぁ、そもそも私の種族と私の持つ「アンデット支配」、「アンデット強化」というスキルの影響で私が創り出したアンデットは普通のアンデットよりも強くなるのだけれど。

それをいともたやすく倒されるとは思わなかった。

さすがは魔王様から認められて、力を与えられて存在だ。

だけど、


「伊達に長生きしてない。「アンデット軍召喚」」


私はアンデットクウィーンになって新しく得たスキルを発動する。

このスキルは前の体でも似たスキルがあった。

その名も「スケルトン軍召喚」。

文字通り、大量のスケルトンを召喚するスキルだ。

それがアンデットになった。

どうなるかは想像に難くない。

これは余談だが、軍単位ではなう1個体だけ召喚する「アンデット召喚」というスキルもあるがほとんどが「サモンアンデット」と同じだ。

微妙に違うから使いわけることになるだろうが。

また「クリエイトアンデット」とほぼ同じ効果をもつ「アンデット創造」というスキルもあるしその軍単位版である「アンデット軍創造」というスキルもあったりする。

話を戻そう。

先ほどまで「クリエイトアンデット」を使っていたのには理由がある。

このスキルで召喚したアンデット達は普通の状態ではそこまで強くない。

しかし、召喚する空間に死の魔力が充満していると強くなる。

死の魔力というのはアンデット達が放出する独特の魔力だ。

この魔力は「サモンアンデット」で召喚したアンデット達はほとんど放出しない。

理由は本当に一時的な召喚だからだ。

その点「クリエイトアンデット」はアンデットを創り出す魔法。

創り出したアンデットは私の種族やスキルの影響で強化こそされるものの、普通のアンデットに変わりはない。

だから死の魔力を放つ。

先ほどから、馬鹿の一つ覚えみたいに「クリエイトアンデット」を繰り返していたのはそういう理由だ。

またアンデットが倒されたとき、大量の死の魔力が放出される。

強者1人を相手には物量で押しつぶすよりも同程度の強者を用意する方がいい。

ライシュさんを速攻で倒すのならばもっと高位のアンデットを大量に創り出している。

ちなみにだが召喚したアンデットでも倒された場合は普通のアンデットよりも少ないが死の魔力を放出する。

さらに言えば墓地や戦地はアンデット関係なく死の魔力が充満している。

私がそんなことを考えている間に「アンデット軍召喚」の効果が完全に発動した。

私の周りには数えきれないほどのアンデットがいる。

そのどれもが高位のアンデットだ。


「全軍、突撃」


私はアンデット達に命令を下す。

さぁ、戦争の始まりだ。

巻き返しカウント:28話

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

作品についての疑問やご質問、ご指摘も受け付けておりますので感想などを貰えると嬉しいです。

感想については全て返答させていただくつもりです。


この作品の番外編です。

URL:https://ncode.syosetu.com/n9675ip/

こちらもお願いします。

異常者の恋愛は異常です

URL:https://ncode.syosetu.com/n6702iv/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ