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第26話 ダークドラゴン

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

総合評価が50pを超えました。

本当にありがとうございます。

これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。

ベルモスは動揺を隠せなかった。

大量の同胞を連れてきた。

皆強く、優秀な仲間だ。

そして、自分の家族を殺した人間への復讐心でいっぱいだった。

そして、我のもつ称号もある。

「群れのリーダー」文字通り群れのリーダーを示す称号だ。

この称号はリーダーと仲間が一緒に戦うことで、仲間の全能力が上昇するものだ。

もちろん兄上もこの称号を持っていたいが、今回は連れてきた仲間の数が違う。

更に、今回は剣神と大賢者は明らかな足手まといを連れていた。

これなら勝てる。

そう思っていた。

だが、現実は。

我の周りには仲間は誰一人おらず皆魔石を残して死んだ。

何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故なのだ。

我はただ見つめることしかできない。

とても悪い笑みを浮かべている剣神と大賢者の姿を。





シン視点


ダークドラゴン以外の全てを殺しつくしたシンとミコは笑っていた。

実に愉快だ。

シンもミコも戦うことは別に好きではないが、圧倒的な蹂躙とは気持ちいものだ。





セーラ視点


私は笑っていた。

凄い凄い凄い、私はただシンとミコのドラゴンと戦い、いや、ドラゴンを蹂躙するのをみてとても興奮していた。

元々、セーラの中でシンとミコの好感度は今日出会ったばかりとは思えないほど高かった。

自分達を絶望的な状況から助けてくれたこと。

自分と同じ神族系の加護なこと。

自分の長年の悩みを解決してくれたこと。

自分を強くしてくれたこと。

それらの要因により、セーラのシンとミコの好感度はとても高かった。

そしてセーラはミコとシンの圧倒的な強さに心酔に近い憧れを抱いていた。

そしてドラゴンを圧倒する姿。

それを見てセーラは目を輝かせた。

ずっと力が欲しかった、私は魔法をうまく使えなければ身体能力もそこまで高くない。

だからこそ私は強い人に憧れていた。

そしてシンとミコを見てそれが顕著になった。

絶対シンとミコのように強くなる。

セーラはシンとミコに魅せられたのだ。





レイル達視点


もう僕たちは驚く余裕すらなかった。

二人が強いのはわかっていた。

二人の神話級魔法を見てぜひとも我が国に来てほしいと思っていた。

今日だけでもうたくさん驚いた。

もう驚かないそう思っていたが、軽く出したセーラの魔物を狩る許可。

それだけで、シン君とミコちゃんの強さを思い知らされた。

普通、レッドワイバーンは一匹程度なら冒険者への依頼で済むが、それが群れとなると騎士団が動き必要がある。

そしてレッドドラゴンが現れたとならば国中の勢力を集めて討伐に向かわなければならない。

それが大量にいて、しかもレッドドラゴンよりも高位のドラゴンであるダークドラゴンまでいる。

本来なら絶望的な状況だ。

隣国と同盟を結んで総出で戦っても負ける可能性が9割だろう。

そんなレベルの魔物相手にさすがのシン君とミコちゃんでもまずいと思った。

だが、そんなことはなかった。

シン君とミコちゃんは一瞬でドラゴンたちを片付けてしまった。

僕たちはシン君とミコちゃんとは絶対に敵対してはならないと強く、それはもう強く考えた。





シン視点


「さて、ダークドラゴン。お前に逃げ場はないぞ」


「どうする?私たちと戦う?」


「っく、この屈辱はいつか晴らす」


そう言ってダークドラゴンは逃げようとするだが。


ガンッ


ダークドラゴンは何かにぶつかった。


「逃がさねぇよ」


俺は「永久牢獄」を発動していたのだ。

「永久牢獄」は俺が解除するか、対象が死ぬまで対象を永久にとらえ続ける牢獄だ。


「ふふっ貴方に見せたいものがあるの」


そういってミコは「ストレージ」からある物を取り出し、俺に渡す。

それは黒色に光っていて丸い何かだった。


「これは何だと思う?」


「この魔力どこかで?まさか、、、」


「気づいたようね」


「答え合わせだ。これは前回俺らを襲ったダークドラゴンの魂だ」


魂というのは魔力回路などと同じで臓器ではない何かだ。

それに関してはまだ解明されていないが。

魂を壊せば壊された物は激痛が走り、基本的には転生や蘇生は出来なくなる。


「嘘をつくな。魂は抜き取られれば数分で死ぬはず。だが兄上は前にお前たちを襲ってそこそこ時間が経っているがまだ生きている。それこそが兄上にはまだ魂がある証拠だ」


「確かに魂が取られれば持って数分の命だろう。だが、偽物の魂が埋め込まれていたとしたら?」


「まさか、、、」


「俺たちは「偽魂創造」というスキルを持っていてな。偽物の魂を創れるんだ」


「さて、この魂を壊したらどうなるんでしょうね。せっかくだからお兄さんもここに呼んであげる」


そう言ってミコは前回襲われたときにつけておいた「マーカー」をたどり前回襲ってきたダークドラゴンを補足して、「テレポート」でもう一体のダークドラゴンをこの場に呼んだ。

それは既に傷だらけでかなり弱っている。

さらに俺が対象を闇の鎖で拘束する、闇属性中級魔法「ダークチェーン」で縛っているため身動きが取れない。


「兄上!貴様らどこまで卑怯なのだ」


「卑怯とは失礼ね」


「なんで俺らを襲ったドラゴンが毎回一匹だけ戻ってくるか疑問に思わなかったのか?」


「私たちがわざと逃がしてたのよ、あなたたちの巣を見つけるためにね」


「なんだと!!」


「それにお前たちがわざわざ俺たちのところに出向いてくれるようだったから面白ろ半分でそこのダークドラゴンは適当に嬲って魂を抜いて偽魂を植え付けるだけにして、殺さなかったんだ」


「貴様らぁぁぁぁ」


ベルモスの怒りは頂点に達した。

ベルモスのスキルには「逆鱗」というスキルがあり、怒りの感情が強ければ強いほど自身の力が強化されるのだ。


「さてと、じゃあお前の大好きな兄上の最後を見ていろ」


俺はそう言って、持っていたダークドラゴンの魂を握りつぶした。

その瞬間、俺は「ダークチェーン」を解除する。


「ベルモス、俺はお前のことを見守っているから。どうかそいつらを殺してくれ」


「兄上、嫌です。兄上、また元気な姿を見せてください。兄上がいないと俺は何もできない!」


「大丈夫だ。お前は俺の弟だ。何とかなるさ」


そう言い残してダークドラゴンは魔石を残して滅びだ。


「兄上ぇぇぇぇx。よくも貴様ら兄上を、絶対に殺してやる」


ダークドラゴンはスキル「ダークドラゴンブレス」を放つ。

そのブレスは「逆鱗」によって強化されていて、とてつもない威力だ。

しかし、ブレスがシンとミコに届くことはなかった。


「ググァ、ググ、き、貴様ら何をした」


「簡単だ。これはなんだと思う?」


そう言って俺は手に持っているものをベルモスに見せる。

それは先ほど握りつぶした球体とそっくりだった。


「俺の、、魂」


「正解だ」


「いつのまに?」


「お前がブレスを放った後、お前の背後に周り魂を抜き取ったんだ」


「スキルを使うには魔力が必要よ。しかもブレスなんてその最たるもの。なら魔力を生み出す魂が抜き取られたらブレスなんてはけるわけないでしょ」


「そういうことだ。そうだ、せっかくだしセーラ」


「どうしたの?」


「お前がこいつを殺してやれ、きっといい経験値になる」


「いいの?」


「あぁ構わん。ミコもそうだろ」


「えぇ、もちろん」


「普通、魂を潰す機会なんて滅多にないしせっかくだからな。しかも相手はダークドラゴンだ。せっかくの機会だしセーラにその機会をやるよ」


「ありがとう」


そう言って、セーラはにっこにこで結界から出てきて俺からベルモスの魂を受け取った。


「じゃあ、さようなら。お兄さんにすぐ会えるわよ良かったわね」


そう言ってセーラは魂を握りつぶした。


「グァァァァ」


ダークドラゴンは魔石をのこして消えていった。

今更だが、魂を破壊すると魔物は魔石以外なにも残さず消滅する。


「「ストレージ」」


シンとミコは「ストレージ」に散らばったワイバーンやレッドドラゴンの死骸を入れていく。


「よし、全部入ったな」


「えぇ、これで問題ないわ」


「っと、お待たせしました。観戦はお楽しみいただけましたか?」


「あ、あぁ。ドラゴンとの戦闘なんて普通見ることはないからね。とても楽しめたよ」


レイルさんは若干引き攣ったような笑みで答えた。


「とても、見ごたえがあったわよ。っていうか慕っている兄を目の前で殺すなんて粋なことするわね」


「ありがとう。初めての魂を潰す感覚はどうだったかしら?」


「楽しかったよ。相手が苦しむ様とかも含めて」


「いつか、魂の抜き取り方とか教えてやる」


「ありがとう」


「そろそろ帰りましょうか。セーラのレベルも十二分に上がったでしょう。なんせSSランクの中でも中位のダークドラゴンを殺したのだし」


「あぁ、そうだな。あとこれはセーラの取り分だ。ほれ」


そう言って俺は「ストレージ」からベルモスの魔石を取り出して、セーラに渡す。


「えっ」


「ベルモスを殺したのはセーラだ。だからその魔石はセーラの物だ」


「いいの?」


「構わない(わ)」


「ありがとう。大切にするわ」


「いいのかい?それを売れば一生遊んで暮らせる」


「俺たちに金など必要ないからな。それに一生をは無理だ」


「どういうことだい?確かに余程派手に金を使えば一生は無理かもしれんが」


「いや、そもそも俺たちは寿命程度じゃ死なないのでな」


「そ、そうか」


若干、レイル達の顔が引きつっているような気もするが見なかったことにしておこう。


「ミコ」


「ん」


ミコは「エリアテレポート」を使い俺たちを家に転移させた。


「さてと、俺らは夕食にするがセーラ達はどうする?」


「なんならシンが知っている料理ならシンの「創造」で一瞬で創れるからいいなさい」


「なるほど、お金がいらないのは大抵の物は自分の創れるからか」


「そうだ。それで俺のスキルで創った料理でよければまとめて創る。ただ俺は魔境から出たことがなくてな、知っている料理もあるだろうがセーラ達が知らない料理もそこそこあると思うが大丈夫か?」


「問題ないわ。じゃあお願い。そうね、じゃあパスタが食べたいわ」


「いいな。俺たちもパスタにするかな。レイルさん達はどうする?」


レイルさんたちは小声で話し合い。


「全員パスタで頼む」


「了解した」


俺はテーブルとイスを追加で創って、ミートソースパスタを創った。

ついでに大人用の赤ワインも創った。

この酒はミコの「ストレージ」にあったものだ。

この体なら酒を飲んでも問題ないだろうが、別に飲みたいわけでもないので飲まない。

俺たちは全員席に着き、パスタを食べる。


「このワイン。とてもおいしいね」


「あぁ、ここまでのワインどこで?シン君の「創造」は一度は見る必要があるのだろう?」


「ふふ、魔王酒よ」


「っな」


「どこでそれを」


魔王酒とは魔王が創り出し、好んだとされる酒だ。


「秘密よ」


「まさか、生きている間に魔王酒を飲めるとは思わなかった」


「本当にね」


「長生きはするもんじゃわい」


そんな感じで皆で食事と酒を楽しんだ。

その後、余っていた二つの部屋にセーラ達を案内して全員就寝した。

セーラはミコと一緒に寝たいといい、ミコの部屋で寝たが。

シンとミコは正義のヒーローじゃありません。

結構鬼畜なこともするし、SMなら圧倒的なSです。

シンもミコも人間不信に近い感じです。

セーラのことは親近感や訓練を通して信用していますが、レイル達のことは完全に信用してはいません。

シンの中ではミコがミコの中ではシンが一番大切な存在です。

シンとミコはお互いに依存しているのです。

今のところヤンデレのタグの意味がまったくないので、そろそろヤンデレ要素を入れたいです。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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