第246話 学院案内と女性同士で子供を作る方法(仮説)
また遅刻。
もうしばらくは遅刻が続くと思っておいてください。
はい、実は夕方無期限投稿休止の報告を一度しましたが結局取り消した作者です。
正直、本当に忙しくて休む気だったのですが報告をして寝たら作者から小説投稿とったら何も残らない気がしたので取り消しちゃいました。
混乱させてすみません。
こんな風に遅刻したり休んだりししながらも頑張って投稿を続けていきますのでどうかよろしくお願いします。
「さて、アンデス。俺達は今から学院を見て回ってくる。構わないな?」
「勿論にございます。何か不便がございましたら私や近くの教師にお伝えください。教師は全員、魔王軍関係者ですので」
「分かった」
「まぁ、シェール女王がついていらっしゃるのでしょうし。面倒ごとは起きないとおもいますが」
「それもそうだな」
俺はそう笑いながら返した。
そうして俺達は学院長室を出たのだった。
「さて、魔王様。ここからは何とお呼びすればよいでしょうか?」
「ふむ」
俺は少し考える。
ここから先には学院の生徒がいる。
俺が魔王だということはまだ知られたくない。
魔王軍の者ならば俺の姿は昔と変わっていないので言わなくても気づくだろう。
ならとりあえず、シェールが俺のことを魔王様と呼ぶのはまずい。
「そうだな。普通にソードロード公爵でいいんじゃないか。それか、まぁシンでもいいと思う」
「では、シン。とお呼びします」
「了解」
「それじゃあここにいる全員、名前で読んで頂戴ね。女王陛下」
ミコが楽しそうにシェールにそう言った。
「り、了解。「災禍」じゃなくてミコ」
シェールもなんとかそう返した。
思い出した、ミコはシェールで遊ぶ悪い癖があるだった。
「それじゃあ適当に回っていきましょうか。とりあえずこれから毎日通うことになる教室から案内するわね」
そう言ってシェールは俺たちが通う教室に案内してくれた。
「ここが高等部1年生の教室よ。本来はいろんなクラスに分けるのだけど、シン達だし特別に同じクラスにしておいたわ」
「1年生は何クラスあるんだ?」
「全部で5クラスね。Aクラス、Bクラス、Cクラス、Dクラス、Eクラスね。Aクラスは魔法研究者志望が集まっているわ。Bクラスは生物研究者志望が、Cクラスは魔道具研究者志望が、Dクラスは歴史研究者志望が、Eクラスは普通科ね」
「なるほど、研究したい分野で別れているのか」
「えぇ、そうよ。だからクラスの人数とかはバラバラだから気にしないでいいの。シン達は何がいい?まだ決めてないから言ってくれてらそこにするわ」
「俺は特に希望はない」
「「「「「「同じく」」」」」」
「なら、一番わかりやすい魔法研究者志望にしておくわね」
「あぁ、それで頼む」
「それじゃあ次に行きましょうか」
シェールはそう言って別の校舎に案内してくれた。
「この学院にはたくさんの建物があるの。さっきの教室があるのが本校舎。今から見せるのは研究棟よ。ここではたくさんの研究をしているのそれ故に地味に危険だったりする。まぁシン達ならば問題ないだろうけど」
「どんな研究をしているんだ?」
「私も全部は把握してないわね。ここは卒業生にも研究目的なら貸し出しているから。例えば、性別を変更できる魔法や魔道具の研究とか、人を惚れさせる惚れ薬の研究とか、人を洗脳する魔法や魔道具の研究とか、生物を仮死状態にする手段の研究とか、他にも色々あったわ」
「なかなかだな。だが今出したもののいくつかはシェールが教えられるんじゃないのか?」
「確かに出来るけど、面倒だもの。自分で研究して新しい手段とかを見つけ出してくれるならそれはそれで面白いし」
「なるほど」
シェールは昔から効率を重視する性格だ。
それ故のものだろう。
「さて、ここはあまり長居すると私が生徒あ達に引っかかっちゃうの。次に行きましょ」
そう言ってシェールはまた校舎を移動した。
「ここが教員塔。学院長以外の教員はこの塔にいるわ。学院長室だけ本校舎にあるのは、もしもの時に生徒達を守るため。この学院の生徒って素の実力はとっても弱い人が多いから。教師も研究者が多いからこの時代なら十分強いけど、魔王軍で見れば単純な戦闘能力は平均以下ばっかだし」
「なるほど、だがここって生徒入っていいのか」
「基本的には入っちゃ駄目よ。色々な機密があるから。あと、シン達が私と一緒にいないときに来るのはやめた方がいいと思うわ」
「何故だ?」
「教師は基本的に魔王軍関係者。囲まれるわよ」
「あぁ、なるほど」
実にシンプルな理由だった。
魔王軍の者は俺への忠誠がそこそこあつい。
俺が魔王軍の者たちの中にいれば囲まれて跪かれることは珍しくない。
そうなればいろいろと面倒だ。
俺はシェールがいないときに教員塔に入らないことを決めたのだった。
一通り教員塔を案内してもらったあと、俺たちは王城に戻ってきていた。
ちなみに先輩たちはまだ学院だ。
まぁいつか帰ってくるだろうとのことである。
先輩たちの扱いが雑だが、まぁ今更のことだろう。
「さてと、これからどうするかな」
「私としては全然自由にしてもらっていいのだけれど」
「そうは言ってもな。皆は何かやりたいことはあるのか?」
「私はないわね」
「私も」
「同じく」
「私も同じく」
「私達は昨日女王陛下が言われてた女同士で子供を作る研究について知りたいわ」
「うんうん」
「あ、勿論いいわよ。内容は把握しているから私から教えてあげる」
ユアとユイが女同士で子供を作る方法についてシェールに聞いた。
シェールはその方法について嬉々として話始めた。
「まず、今から話すのはまだ仮説であるということを承知で聞いてちょうだい。まず子供を作るには、お互いへの深い深い愛情が必要よ。それこそ自分の魂よりも相手の方が大事だと思えるくらい。これに関しては愛情が深く、重ければ重いほどいいと思うわ」
「それなら問題ないわ」
「私は自分よりお姉ちゃんの方が大事」
「ふふ、そう。それじゃあ次に何らかの方法で対象者の魂を体外に出す。そしてお互いの魂をなんらかの方法で半分にして、半分にしたもの同士を合わせる。そしてすぐに自分の魂に蘇生魔法とかをかけて自分の魂を回復させる。あとは何等かの方法で更に愛を高めながら合わせた魂を混ぜていき、それに蘇生魔法をかければ赤子が出来る。というものよ」
「なるほど、理論上は可能だな」
「面白いわね。でもその理論で行くと男女で性行為をしなくても子供を作ることが出来そうね」
「多分この方法じゃ難しいんじゃないかしら」
「というと?」
「男の魂と女の魂は微妙に波長が合わないから混ぜ合わせない可能性があるわ」
「なるほど、確かにそれはそうね。ということは魂の波長が近い、血族とかの方が成功率は高そうね」
「そうね。特に姉妹とか最高ね」
俺はユアとユイの方を見る。
2人の目はキラキラだ。
「これって男性でも出来るの?」
「セイ、正直男性同士は難しいかも」
「どうして?」
「女の魂には自分の魂を分けて赤子にするっていう機能が存在しているの。この機能を加味してさっきの仮説が成り立っているのよね。男の魂にはその機能はない。細かい理論を省いて言うのなら、この手法を使うには女の魂の存在が必要なの。そしてさっき言ったように波長の問題でこの手法は男女じゃ使えないから、出来るとしても女同士だけって考えているわ」
「へぇー」
「更に愛を高めるってどうするの?」
今度はミーゼがシェールに聞いた。
「愛情を高めれるのなら何でもいいけど、わかりやすいのは性行為ね。好きな人との性行為中って、愛情がたかまりやすいって聞くし。私はしたことないから分からないけど」
そう言ってシェールが俺の目をじっと見てきているのは気のせいだと思っておこう。
「はぁ、まぁ他にも色々とあると思うわ。正直そこらへんはまだ仮説の段階だから分からないのよね」
「そうなの。まぁさすがにそれを実験するっていうのは、中々だものね」
そう言ってミーゼは納得したようだった。
「ユア、ユイ」
俺は2人の名を呼ぶ。
「「シン、どうしたの?」」
2人が全く同じ反応をする。
「子供を作るのは、せめて学園卒業後にしろ。出来たら出来たで全力でサポートするから」
「そ、そりゃ勿論」
「あ、当たり前じゃない」
俺はとりあえず、今夜にでも試しそうな二人にくぎを打っておくのだった。
巻き返し、怖い。
巻き返しカウント:23話
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