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第245話 アンデスへの褒美

大遅刻。

昨日投稿できなくてすみません。

忙しすぎた。

前話で話したアンデスの種族をアンデットロードからスケルトンキングに変更しました。

俺はアンデスに向かって右手を向ける。


「魂交換」


俺は「魂交換」を発動する。

俺の魂とアンデスの魂が肉体から出てくる。

そして俺の魂がアンデスの体に、アンデスの魂が俺の体に入ってきた。


「超集中」「創造」


俺は「超集中」で集中力を高める。

そしてアンデスに向かって「創造」を発動する。

俺の「創造」はありとあらゆるものを創り出すことが出来るスキルだ。

だがこのスキルで出来ることは多岐にわたる。

しかし、ここでいうありとあらゆるものというのにも例外がある。

実を言うとスキルで言うありとあらゆるものというのは最終的な話なのである。

例えば「創造」の対比となるスキル「破壊」はありとあらゆるものを破壊することが出来るスキルだ。

しかし、今でこそ大抵のものは破壊できるものの最初は魔力が全くこもっていないものしか破壊することは出来なかった。

以前にも話したが「破壊」は究極的に言えば物体を魔力に変換するスキルなのだ。

だがその物体に魔力があると変換が少しばかり難しくなる。

魔力が含まれているのならむしろ容易だと思うかもしれないが、物にこもっている魔力と俺が「破壊」によって変換する魔力は性質が違うため難しくなってしまうのだ。

だがスキルというのは使えば使うだけ成長する。

最初は魔力のないものしか壊せなかった「破壊」も今ならば魔力の塊ともいえる魔法すら壊すことが出来る。

勿論例外はあるため、まだありとあらゆるものからは程遠いが。

そしてスキルが成長する、つまり「創造」も俺が転生した当初よりもできることが増えている。

そのうちの一つが、生物を創りかえることだ。

俺が転生した当初は何かを創り出すことしか出来なかった。

しかし、時が経ってスキルや加護を統合、進化させるなどして創りかえることが出来るようになった。

そして更に時が経ち、今の俺は格下の生物に限り肉体を創りかえることが出来るようになった。

ただし、その際魂に激痛がはしってしまう。

だがそれも「魂交換」をすれば問題ない。

魂に激痛がするのは俺の力が強すぎて肉体を創りかえる場合魂が拒絶反応を起こしてしまうからだ。

しかし、俺の魂ならば俺自身の力なのだから拒絶反応などおきずにスムーズに肉体を創りかえれる。

今更だが、アンデスへの褒美というのは新たな肉体だ。

今のアンデスはアンデットだ。

アンデットと言っても色々とある。

腐敗した存在であるゾンビや幽霊のような存在のレイス。

そして骨だけの存在であるスケルトン。

他にもたくさんあるが、これらが代表格だろう。

そしてアンデスの種族はスケルトンキング。

スケルトンの最上位種だ。

ちなみにだがスケルトンクウィーンはいない。

スケルトンになる前が男だろうが女だろうがスケルトンキングだ。

何故ならスケルトンに性別はないからだ。

さて話を戻そう。

俺は今「創造」でアンデスの肉体を創りかえている。

しかし、想像以上に時間がかかっている。

理由は2つだ。

1つ目はアンデスの力が想定以上に向上していたからだ。

肉体を創りかえるにあたって弱体化などさせるわけにはいかない。

しかし肉体を創りかえるというのは想像以上に難しくて、少しでも雑にすれば一気に弱体化してしまう。

だから時間をかけて丁寧に行っている。

2つ目の理由は「創造」の能力不足だろう。

俺は当初、アンデスの肉体だけを創ってそれにアンデスの魂を移し替えようとした。

しかし俺はアンデスの肉体を創ることは出来なかった。

俺の「創造」は今現在の力では生物を創ることが出来ない。

俺は最初、本物の魂を創り出すことが難しいことが原因だと思っていた。

しかしそうではないようだ。

ルミネスを創った時のようにすることも考えたが、アレには莫大な素材と時間がいる。

しかも魂を移す際に失敗する可能性もあり、中々にリスクがある。

そのため「創造」による肉体の創りかえという手法を取っている。

しかし出来るからと言って何でもかんでも素早くできるわけじゃない。

まだもっと「創造」が成長すれば速くなるのかもしれないが、まだ難しい。


「破壊」


そこで俺は「破壊」も発動する。

創りかえると言うのは簡単に言うと壊して意図的な姿に再生させているのだ。

だから壊す部分だけを「破壊」で行い、再生の部分を「創造」で行う。

俺は「創造」よりも「破壊」の方が得意だ。

長年使っていたからな。

それにこれは何事もそうだが、作るより壊す方が簡単なのだ。

俺は「破壊」でアンデスのアンデットとしての部分を壊して、「創造」で創っていく。

そして俺が「創造」を発動してから約5分後、ようやく終わった。

俺は「創造」と「破壊」を解除する。

俺は疲れて倒れそうになる。

しかし、ミコが支えてくれた。


「魂交換」


俺がもう一度「魂交換」を発動する。

アンデスから俺の魂が出てきて俺からアンデスの魂が出てくる。

二つの魂はあるべき場所に戻る。

その瞬間、アンデスが光に包まれる。

「創造」と「破壊」をしている最中はアンデスに外見的な変化はなかった。

光が晴れると、アンデスの骨の顔はなく。

あったのは人間の女の顔だった。

俺は「創造」で手鏡を創り出してアンデスに自分の姿を見せる。


「これ、私。人間に、戻ってる?」


アンデスは信じられないと言った様子鏡を凝視しながらそうつぶやいた。


「残念ながら外れだ。今のお前はアンデットクウィーン。アンデットの女王だ。文字通りスケルトンだけではなくアンデットに分類されるものならば大抵操ることが出来る。外見は人間だ。スケルトンの時に弱った光属性や火属性も弱点ではなくなったし、何なら自分でも使える。基本属性は全て使えるようにしておいたからな。当たり前だが不老だ。また死んでも自分の配下のアンデットは消えず、配下のアンデットが生き残っていればそいつに憑依することで復活出来る。復活時の弱体化もない」


アンデットというのは光属性と火属性に弱い。

それはスケルトンキングであったアンデスでもある弱点だった。

だが今回、アンデスはその弱点を克服した。

アンデスは配下のスケルトンを召喚する「スケルトン召喚」というスキルを持っていた。

今回の俺の改造によって「スケルトン召喚」は「アンデット召喚」となりアンデットならば大抵の種族を召喚出来るようになった。

あと「身体強化」等のスキルは「超強化」等に統合進化させておいた。

アンデスは長い時間を生きていたためか統合進化に必要なスキルを全て持っていたためだ。

俺の改造によってアンデスはとても強くなった。

まだ力を手に入れたばかりのため使いこなせないだろうが、アンデットクウィーンのポテンシャルを考えればレイメスにだって勝算があるレベルだ。

レイメスは力の特性上、そこそこの強さがある敵に一気に攻められると対処が難しい。

そしてアンデスはまさにそのタイプだ。

アンデスが力を使いこなせば七魔公の交代すらありえると俺は密かに考えた。

まぁそれはそれで面白い。

俺はそう考えるのだった。


「なっ。そんな力が。「ファイヤ」」


アンデスは俺の話を聞いて「ファイヤ」を使う。

「ファイヤ」自体は普通だが、本来アンデットでは弱点であるため絶対に使うことは出来ないものだ。

アンデスは驚いて更に目を見開いている。

百聞は一見に如かずという奴なのかもしれない。


「ライト」


今度は「ライト」を使う。

その次、アンデスは自分の指を「ウィンドカッター」で切った。


「ヒール」


アンデスは「ヒール」を使った。

当たり前のようにアンデスの指は治った。

アンデスは呆然とした。

アンデットにとって回復魔法は毒でしかない。

低位のアンデットならば「エリアヒール」で消滅するくらいだ。

アンデスは回復魔法で治った自分の指を見つめながら呆然としていたのだった。



実は体調を崩し気味な作者です。

今微熱です。

もしかしたら明日も投稿できないかもです。

ごめんなさい。

巻き返しカウント:22話

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この作品の番外編です。

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異常者の恋愛は異常です

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