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第242話 留学先での朝

はい、今日も遅刻ー。

マジですみません。

それと異常者、最近毎月3日に投稿していたのですが今日は投稿できそうにありません。

ごめんなさい。

「う、ううん」


俺は目を覚ます。

俺の隣にはシェールが眠っている。

そういえばご褒美に添い寝していたんだけっか。


「ううん」


俺が起きて1分もたたない間にシェールも目を覚ました。


「あれ?魔王様?何で魔王様が一緒に寝てるの?」


どうやらシェールはまだ寝ぼけているらしい。


「あ、そうか。これは夢なんだ。それじゃあいいか」


そう言いながらシェールは俺に抱き着いてきた。


「シェール、起きてくれ」


俺はシェールの体を揺らす。

正直シェールに抱き着かれて嫌というわけではない。

俺はシェールを深く信じているからな。

だけど、今日は色々と予定がある。

そのため起きなければならないのだ。


「う、ううむ。魔王様、魔王様?」


シェールは目を見開く。


「え、もしかしてこれ。夢じゃない?」


「あぁ、現実だぞ。昨日、この国を創った褒美として添い寝をしたんだ。覚えてないのか」


俺がそう言った瞬間、シェールの表情が青ざめる。


「わ、わわ、私。夢だと思って魔王様に抱き着いて」


今度はシェールの顔が赤面する。


「気にするな。寝ぼけていたのだろう」


「は、はい」


「別に気にするな。俺は可愛い部下を持つことが出来て幸せだ」


「はう」


シェールの顔は更に赤くなった。


「さてと、それじゃあ朝の準備をしようか」


「はい。では私は失礼します。本日の予定についてはガーナからお聞きください。私も把握しておりますが、ガーナの方が正確ですので」


「分かった」


「では」


そう言ってシェールは「テレポート」を発動してどこかに転移した。

まぁ、十中八九自室だろうがな。

俺も準備をするか。

俺は今、普段着ている服だ。

だがこれは昨日の夜、シェールが来る前に着替えたものだ。

つまり、昨日のバタフライ王国に来る前は違う服装だったのだ。

それが何か?

簡単な話だ。

制服、それが答えだ。

俺は一応公的な立場で言えばただの留学生だ。

そのため正装である必要がある。

俺の学生としての正装は制服だ。

ちなみにだが魔王としての正装もある。

ただ、最近は魔王としての公的な場がないので全然着ていない。

その服は俺の本気装備でもあるため、中々公的な場以外で使う機会もないのだ。

わざわざ普段から着る理由もないため魔王城の宝物庫に眠っている。

更に言うと七魔公には全員にそう言った本気装備が支給されている。

ただ皆普段はあまり着たがらない。

堅苦しい服装だし、戦うのでもないならもっと楽な服がたくさんあるからだ。

ただガーナは過去に俺が命じた任務を成功させた褒美に本気装備をあげたので七魔公でもないが本気装備を持っている。


「っと、そんなことを考えてないで着替えないとな」


俺は「ドレスチェンジ」を発動する。

俺の服が制服になる。

更に俺は「クリーン」を発動する。

昨日は結局、風呂に入らなかったからな。

汗をかいたりするようなことはしていたなかったが、まぁやっておいた方がいいだろう。

俺は次にベッドにも「クリーン」を発動する。

もしミコとかが押し掛けてきたとき、俺のベッドからシェールの匂いがしたらまず間違いなく機嫌が悪くなるからな。

まぁ機嫌が悪いミコも可愛いんだが、やはり機嫌は悪いのと良いのならよい方がいいに決まっている。


「さてと、朝の準備もあらかたできたしガーナに今日の予定を聞こうか」


俺はドアを開ける。

ドアのすぐ傍にガーナが立っていた。

とてもきれいな姿勢だ。

昔から変わっていない。

ただし、一つ気になることがある。


「おはようガーナ、お前もしかしてずっとそこに立っていたのか?」


「おはようございます。魔王様。はい、勿論にございます。魔王様が私にご用命の時に私がいないなんて自体になってはいけないので」


「そうか。とりあえず部屋に入ってくれ。今日の予定を聞きたい」


「承知しました」


そうして俺はガーナを部屋に引き入れる。

そのまま目線で指示してガーナを昨日「創造」で創った椅子に座らせる。

俺も対面の椅子に座る。


「それで、ガーナ。今日の予定は何なんだ?」


「はい、本日はシェール様による王魔学院への案内と留学手続き、学院長への挨拶が予定されております」


「案内役がシェールなのはいつものことなのか?」


「いえ、普段は係の者に学院まで案内させて学院内の案内は学院長がやることが普通ですね。まぁ、シェール様が魔王様の案内役を誰かに任せるわけがないのである意味当然ともいえますが」


「それもそうか」


忠誠心の高い部下を持って俺は嬉しい。


「それと、つい先ほど言われたのですが留学中の魔王様、「災禍」様、「勇者」様、「聖女」様、「死生」様の料理は全てシェール様が担当なさるとのことです」


ガーナは立場上、七魔公の一個下ということになっている。

それくらいの権力だ。

十六将以上七魔公未満の権力だ。

そのため基本的に七魔公のことは二つ名で呼ぶ。

というか魔王軍では基本的に俺から二つ名を与えられてたものは大抵二つ名で呼ばれる。

といっても俺が二つ名を与えたのなんて七魔公と十六将がほとんどだが。

魔王軍では目上の立場の者には二つ名様付け、同じならば二つ名や本名、自分よりも下のものは二つ名という感じだ。

勿論親しい者ならば本名で呼ぶ場合もある。

それと俺の場合は魔王様とは呼ばれるが俺の二つ名である「崩壊」様と呼ばれることは基本的にない。

まぁ魔王の方がいいやすいのもわかるが。

シェールはガーナとそこそこ親しかったうえ、今は一応外面的にはガーナはシェールに仕えている。

魔王軍関係者じゃないと「黒蝶」=シェールに繋がらないからこの国でシェールのことを「黒蝶」と呼ばないのは当たり前なのだが。

それから俺達は適当に話していた。

ガーナから聞いた話によると学院に行くのにはまだ2時間くらい時間があることが分かった。

ちなみにだが現在時刻6時だ。

俺とシェールが起きたのは5時。

俺からすれば普段よりも寝た。

まぁ全然いいのだが。

王魔学院には8時に向かう予定らしい。

普段の投稿時間がそうなるためらしい。

ガーナによると城と学院はかなり近いらしい。

まぁどうせ転移で行くだろうが、近い方が色々と都合がいい。

シェールのことだから重要な施設は全て城の近くに置いているのだろう。

シェールは研究者だ。

故に面倒くさがりだ。

研究者が面倒くさがりと繋がらない人もいるかもしれないが、研究者というのは面倒くさいことを解消するために研究することが多い。

勿論知的好奇心を満たすためだったり、自分の欲望を果たすためという者もいるだろうが基本的に研究というのは面倒くさいを解消することが多い。

俺の前の世界で言う必要は発明の母。

と言う言葉も確か近いニュアンスだった気がする。

まぁもうこの世界に来てそこそこ立つうえに、俺は微妙に前世の記憶があやふやだったりする。

俺とガーナは雑談をしながら時間を潰していた。

すると、


コンコン


ノックが聞こえてきた。


「入っていいぞ」


気配で誰か分かっていたのですぐに入室を許可する。


「失礼します」


俺の部屋に入ってきたのはシェールだった。


「朝食を持ってきました」


シェールは朝食を作って持ってきてくれたらしい。


「凄いな」


俺は思わず感嘆の声を上げる。

なぜならシェールが作ってきた料理は和食だったからだ。

俺が「メモリートレース」で共有したとはいえここまで再現できるのか。

今日の朝食のメニューは白米、焼き鮭、味噌汁、だし巻き卵だ。

久しぶりの和食を俺は美味しく食べたのだった。

ちなみにだが、この時一緒にシェールとガーナも朝食を食べた。

ガーナは遠慮していたが、俺とシェールで食べろと命令したため従った形だ。

せっかくだから一緒に食べたいしな。

作者は忙しいのです。

明日と明後日は更に忙しいのです。

投稿止まったらごめんなさい。

巻き返しカウント:20話

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