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転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった! ~転生した少年が最強能力で完全無双~  作者:
留学編

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第237話 留学1

最近遅刻ばかりでごめんなさい。

時間があまりとれなくて。

俺達は今、留学先であるバタフライ王国へ行くための移動手段である国の馬車を待っていた。


「あー、シン君達待たせたわね。残りの留学生を連れてきたわよ」


俺達がベンチに座って馬車を待っていると、マーゼが何人かの生徒達を引き連れて現れた。

ちなみにだが、ユアとユイはいない。

ユアは王城に馬車を取りに行っている。

そして当然のようにユイもそれについて行っている。

それに誰も何も言わない辺り、周りはもう既に慣れてしまっているのだろう。

マーゼが連れてきた生徒の数は3人。

男1人と女2人。

全員がおとなしいような印象を受ける。

まぁ、技術の勉強のために留学するのだからそれを理解できる頭の良い者にするのは当たり前か。


「3年Sクラス。シューガ・シラスです」


「同じく3年Sクラス。リネン・ミュジハラー」


「2年Sクラス、シャルロッテ・ヘイブンよ。よろしく。ソードロード閣下」


3人は口々に名を名乗っていく。

恐らく学問に秀でた者を留学生にしているのだろう。

そう考えると2年生で留学生に選ばれているシャルロッテとやらは優秀なのだろう。

そう言えばヘイブンって確か侯爵家だったか。

レイルが信用している家の一つだと以前セーラに聞いたことがあったな。


「1年Sクラス、シン・ソードロードだ」


「同じく1年Sクラス、ミコ・マジクロード」


「同じく1年Sクラス、セーラ・ナイト」


「同じく1年Sクラス、ゼミル・デスデッド」


「同じく1年Sクラス、ライシュ・クイン」


俺達の先輩への敬意が全くない自己紹介にマーゼとシューガが顔を引きつらせている。

他の女子2人は興味のないと言った様子だな。

俺達が自己紹介をしていると国の馬車が学園の前にやって止まった。

馬車には御者がいなかった。

そのことにマーゼと先輩3人が固まっている。

俺達は原理は分かる。

ユイが魔法で馬車を引く馬を洗脳して勝手に動かしているようだ。

俺達はそもそも馬車なんて基本的に乗らないのでなかなか新鮮である。

俺がそんなことを考えていると馬車の中からユアとユイが降りてきた。


「あら、もう皆集まってたのね」


「とりあえず自己紹介しないと。1年Sクラス、ユイ・ユレイズ」


「私が今回の留学の引率をする1年Sクラス担任のユア・ユレイズよ。ユイにちょっかいをかけるなら容赦はしないのとシン君達を舐めていると痛い目を見ると言っておくわ。仕事はするから困ったときは頼りなさい」


そうしてユアとユイは挨拶をする。

ちなみにだが、留学期間中の1年Sクラスの授業はマーゼ学園長がするらしい。

それを聞いて外部入学組がはしゃいでいたのを覚えている。

内部進学組は中等部の頃にマーゼ学園長がSクラスの担任をしていた時期があるためそこまでだった。


「それじゃあ自己紹介もしたことだしもう出発してしまいましょうか」


ユアはそう言って馬車の扉を開ける。

そして当然のようにユイがすぐに馬車の中に入る。

それに続いて俺達も入る。


「ちょっと、皆。私、学園長として色々言いたいことがあったんだけど」


マーゼの声が馬車の外から聞こえる。


「学園長、そんなの聞いてないんですけど」


「ユア、こういったことも学園長の権威を示す大事なことなの」


「いや、学園長の権威なんてそこまでないでしょ」


「がはっ」


ユアの鋭い言葉にマーゼはダメージを負う。

恐らく不必要な言葉なのだろう。


「はぁ、まぁいいわ。私が言いたいことは一つだけ。ある程度頑張りなさい。別にバタフライ王国の情報を持ち帰るとか気にしないでいいから楽しんできなさい」


「「「はい」」」


マーゼの言葉に先輩3人は嬉しそうに答える。

マーゼ学園長って生徒からの信頼は厚いようだ。


「この馬車広いわね」


「そうだな、留学生全員が入っても全然余るな」


「ふふふ、国所有の中でも最高級の物だからね。まぁ私が使うものだから当然と言えば当然だけど」


セーラがそう自慢気に言った。


「もう、シン君達が冷たい。もういいわ。シン君達も頑張ってね」


「まぁほどほどにやりますよ」


「そう。ユアはユイちゃんとイチャイチャしすぎないようにね」


「善処しますよ」


「それ絶対やらない奴よね、本当に何でシン君達は私の扱いがここまで雑なのかしら」


マーゼ学園長はそう言って肩をすくめた。

そんな会話をしている内に先輩3人も馬車に乗り込んだ。


「それじゃあいってらっしゃい」


「出発なさい」


マーゼの言葉を聞きながらユイが洗脳した馬に命令する。

馬車は動き出し、俺たちはバタフライ王国へ向かっていくのだった。

馬車の中はふかふかのソファがある。

座席の配置の感じは前の世界のバスのような感じなため、俺たちが後ろ。

先輩たちが前といった感じに座っている。

俺は一番後ろで俺の右にはミコが左にはセーラがいる。

その横にゼミルとライシュが座っている。

ユアとユイは俺達のすぐ前の二人席に座ってイチャイチャしている。


「さて、馬車に乗ったわけだがどうする?」


俺はミコ達に話を振る。


「そうね、適当に雑談でもしたいところだけど」


「ここじゃ話せないことが多いし」


この馬車には先輩3人がいる。

そのため俺たちが魔王軍だということがバレるようなことは話せない。

別に遮音してもいいんだが、わざわざそんなことをするのも面倒だ。


「そうだ、セーラ。留学先について詳しく教えてくれ」


「あ、いいわね。後で「メモリートレース」をしようと思ってたけどどうせ暇なんだし雑談のテーマとしていいわね」


「留学先の話?」


「私達も聞きたい」


すると前でイチャイチャしていたユアとユイも後ろを向いてきた。


「そうねぇ。まず今回の留学先は王魔学院。王立学園と同じく国が運営している学院ね。そこの理事長はバタフライ王国の女王らしいわ。だから、留学生は必ずバタフライ王国の女王と顔を合わせるの。女王は普段あまり表に出てこないらしくて、本当に必要最低限の人間にしか関わらないけど、留学生には必ず顔を合わせるそうよ。それと前にも話したけど、噂では数千年生きていると言われているわ。それとかなりの研究家らしくて、女王がいなければバタフライ王国の繁栄はありえず、世界の魔道具水準が数百年遅れていたと言われるほどの天才だそうよ」


「天才研究科、ねぇ」


つい最近、天才研究科と共にいたためどうしてもそいつの顔が思い浮かんでしまう。


「ただ、不思議なことだけど女王は心に決めた人がいるらしくて未婚らしいわ。ただ、昔からそれだからか貴族で結婚を申し込む馬鹿はいないそうよ」


「へぇ、だが次期国王がいないのはまずいんじゃないか?」


「何でも女王以外にも王家がいるそうよ」


「どういうことだ?」


「女王とは血縁関係はないそうなのだけど、もし女王が死んだら代わりに国をまとめる家があるみたい。だから一応次期国王はいるそうよ。ただ、その一族なら絶対に次期国王になるわけじゃなくて、女王が気に入った人を選ぶそうよ」


「でも結局女王が全然死なないから次期国王でも国王にならずに死ぬ人も結構いるみたいだけど。確か今回女王が指名したのはその王家の女だったはずよ」


「へぇ、面白い制度だな」


「そうね、それと過去数千年貴族の反乱も一切ないそうよ」


「そうなのか?」


「えぇ、何でも女王の権威は絶対的であり女王に歯向かう貴族は存在したことないそうよ」


「ますます興味が湧くな。よっぽどのカリスマを持っているのか、あるいわ」


「まぁいいじゃない。でもこれを聞いたら女王がどんな人か気にならない?」


「気になるな。というかセーラも見たことないのか、隣国の王女なのに」


「その女王は基本的に表に出ないのよ。過去数百年は国を出たことないそうよ」


「それでも問題ない国力があるということか」


「そうでしょうね。と言っても一応さっき言った王家の者は来るし同盟の確認とかも行われているから国と国との関係が悪くなることはないみたい」


「そうなのか」


「そう、だから私も結構興味あるの」


そう言ってセーラは笑った。

バタフライ王国の女王。

一体どんな人物なのだろうか?

会うのが楽しみだ。


王魔学院、、、うん、丸パクリじゃないからセーフ。

まぁはい、作者が好きなアニメに影響を受けているのは否定できませんねぇ。

分かる人いるかな?ヒントは不適合者。

ぶっちゃけもう答えですね。

ちなみにシンの魔王設定は作者が一時期このアニメにドはまりしてたからです。

今でも普通に好きですが。

巻き返しカウント:20話

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某魔王:根源を砕かれた程度で死ぬと思ったか
2024/12/27 20:59 一般男性オタクA
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