第236話 魔道具の解説
最近投稿遅刻しすぎですね。
申し訳ございません。
最近中途半端に書いて投稿するよりも書ききっちゃってから投稿した方がいい気がしてそうしてます。
そもそもちゃんと時間までに描いておく方がいいのは確かなのですが。
それと本日番外編を投稿しております。
興味のある方は後書きのURLからぜひ読んでみてください。
俺はつい先ほどまでシェールと摸擬戦を行っていた。
そして今はシェールに今世で新しく得た創造神の加護等の力に関することで質問責めにあっている。
懐かしい、昔は俺が新しい力にを得る度に質問責めにあっていた。
俺はシェールの質問に丁寧に答えていく。
「メモリートレース」では感覚的な事まで共有するのは難しいからな。
少しばかり面倒でもあるが、シェールに話すことで俺にはない発見とかがあるからな。
シェールは研究者の気質故常人とは大きく違った発想や考えた方をする。
それは自分の新しい可能性を知ることにつながる。
だから、少し面倒でもシェールに詳しく話すのだ。
「なるほどなるほど、とりあえず今日はこれくらいにしておきます。あ、大事なことを聞き忘れていました。あの奥の手ってどんなものなんですか?」
「あの白い球体のことか?」
「そうです」
俺達の会話を聞いて、ミコ達が俺達の方を見た。
やはり皆も俺の奥の手について気になるのだろう。
「あれは神力球だ」
「神力球ってコピが持ってたやつ?」
ミコが俺に聞く。
「あぁ、そうだ。あれを参考にして俺が自作したものだ。神力球とは神力を圧縮して創り出す物だ。お前は知らないだろうが今ルミネスの配下にはコピとゲームという神がいる。神力球はコピが創っていたもので、俺がそれを見て使えると思って再現した」
「なるほど、神力を圧縮。それはしたことがなかった。それで効果は?」
「一時的にだが権能をスキル化する。その状態の時は常に大量の魔力を吸われるし、実際に発動すれば俺でも無視できないレベルの魔力を消費するから簡単に使えない」
そう言って俺は奥の手を解除する。
すると俺の胸のあたりから白い球体が出てきた。
俺はそれをシェールの方に投げる。
シェールはそれを危なげなくキャッチする。
シェールは別に運動が出来ないわけじゃない。
というか、大抵の人間相手なら余裕で勝てるくらいの実力者ではある。
が、魔王軍では滅茶苦茶強いわけではない。
さすがに十六将には勝てるだろうが、素の実力だけなら七魔公最弱のレイメスにも負けるだろう。
シェールは自分が作った魔道具叉はその材料があってこそ輝くのだ。
まぁ研究者なのだから当たり前と言えば当たり前だが。
「これが、神力球。確かにかなりの神力を感じます。しかし、なぜずっと使っていたのですか?大量の魔力を消費するならば摸擬戦が終わってすぐに解除した方が良かったのでは?」
「何、実はこの神力球を実際に使用するのはまだ2度目でな。色々と確かめたかったんだ。長時間使用の場合、何か体に異常が起こるのかとか、そもそもどれくらいの時間は発動状態にしておけるのかとかな」
「なるほど、確かに長期戦等で使用していきなり使えなくなったらそれは大きな隙につながりますもんね」
「そういうことだ。あと、それはやるから、解析して複製なり魔道具に組み込むなりしてくれ」
「承知しました」
シェールは目を輝かせてそう言った。
「健康には気を付けろよ」
俺はシェールにそれとなく忠告する。
シェールは研究となると普通に数日飲まず食わず寝ずで研究したりする。
別にそれでも俺達は死なないんだが、別に良いことではないので出来れば人間らしい生活をしてほしい。
「あぁ、それとシェールがつけてた魔道具について教えてくれないか。なかなかに面白かったし」
「はい、勿論です。まず赤色の宝石のついた指輪。名前は真紅の指輪といい指定した場所に魔法陣を描き、その中に対象を拘束し、魔法も封じるという魔道具です。次に橙色の宝石の付いた指輪。これは召喚の指輪といい、自分の周囲にひたすらに硬さだけを追求した超硬度ゴーレムを召喚するという魔道具です。このゴーレムは攻撃力がほとんどなく、術者から離れすぎると消えてしまいますが、その代わり私を守るための動きはかなり速く、現状物理的に破壊するのは不可能というレベルです。また私が致命傷を負ってもゴーレムがいればそのゴーレムが傷を肩代わりしてくれるという機能もあります。これは魔王様が先にゴーレムを全て崩壊させてしまったので意味はありませんでしたが。次は黒色の宝石がついた指輪。これは暗黒の指輪といいありとあらゆるものに形を変えられる黒い球体を出現させて操るという魔道具です。あの球体は究極的に言えば魔力の塊であり私の魔力がある限りあの攻撃を無限に続けられます。また魔力のため一度弾かれても無限に私が操ることもできます。勿論硬度は折り紙付きです。次に緑色の宝石の付いた指輪。あれは緑栄の指輪といい、ありとあらゆるものをしまっておくことが出来る魔道具です。最大の特徴として一度に多数の生物を解放出来るというところです。またこれに事前に登録しておいた生物はたとえ死んでも私が魔力を消費すれば簡単に蘇る不死の軍団に出来ます。最後に青色の宝石の付いた指輪。あれは蒼穹の指輪といって指輪に込められた魔力がある限り物理的・魔力的問わず攻撃を無効化します。ただし発動中は魔力を供給出来ないうえ魔力の供給にも時間がかかるので無限に絶対防御を成立させることは出来ないですが。次に白色の腕輪。あれは神封の腕輪といい対象の神力を封じます。勿論絶大な魔力が必要ですが。そして最後に私がつけていたネックレス。あれは魔力のネックレスといい、自身の魔力を増幅して私の供給してくれます。ただ連続使用をしすぎると壊れてしまうので無限に使うことは出来ません。今回使った魔道具はこれくらいですね。魔力砲は説明するまでもないでしょうし」
「そうだな。どれも素晴らしい魔道具だ。量産の目途は?」
「量産自体は出来ますがかなりの時間を要しますね。これらの魔道具を1つ創るのに約1000日ほどかかります」
「素材が手元にある状態で、か?」
「はい」
「そうか、では手が空いているときに改良してくれ。量産はしなくていい。素材が必要なら言ってくれ俺の「創造」で創れるものは創る」
「ありがとうございます。しかし、よろしいのですか?」
「構わん、俺を追い込むほどの魔道具、実に素晴らしかった。今後も頑張れ」
「はい」
俺の言葉にシェールはとても嬉しそうに笑った。
その後はリビングで皆で集まって適当に雑談をして過ごしたのだった。
数日後
シェールとレピアはやらなければいけないことがあると言って一度帰っていった。
俺達も明日から留学なのでちょうどいい。
ちなみに二人ともスキルの統合進化はしてある。
二人に統合進化したスキルについて話したら聞いてすぐに希望したため行った。
久しぶりだったがまったく問題なく行えた。
翌日
俺達は今、学園に来ていた。
一度学園で他の留学生たちと合流してから留学先に国の馬車で行くらしい。
少しばかり面倒だがまぁそういうものらしい。
俺的には非効率だと思ってしまうが、まぁたまにはこういうのもいいだろう。
前世で似たようなイベントがあったが、大体俺はいかなかった。
遠足とか、校外学習とか、職業体験とか、修学旅行とかそんな学校外に行くイベントは常にいかなかった。
あれらは別に強制ではない。
実質的に強制のように思えるが、参加の可否の確認はあるし修学旅行とかは金を払わなければならない。
俺の親が払うわけもなく、自分で金を出してわざわざ行く理由もなかったのでいかなかった。
何故か一緒に休んでいた姉妹もいたが、まぁいいだろう。
とにかく俺は前世でそう言った体験を全然してこなかった。
前世は楽しめる要素なんてなかったが、今世はそういうわけではない。
ミコ達がいるからな。
そんなことを考えながら俺達は馬車が来るまで学園のベンチで待機していたのだった。
魔道具の解説書くの地味に疲れた。
巻き返しカウント:20話
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この作品の番外編です。
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