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第234話 「黒蝶」との摸擬戦2

投稿滅茶苦茶遅れてすみません。

誕生日でバタついておりました。

俺は今、シェールと摸擬戦を行っていた。

そ俺はシェールに追い詰められて奥の手を使うことにした。

俺は「無限収納」からある物を取り出す。


「それは、白い球体?「鑑定」」


シェールが俺が取り出した物に「鑑定」を発動する。


「出来ない」


が、これには鑑定阻害を出来るようにしてあるので問題ない。


「これはな、こうやって使うんだ」


そう言って俺は白い球体を口に放り込んで飲み込んだ。

その瞬間、周囲に多大な魔力が広がっていく。


「この魔力、何これ。どんなもの?」


シェールは俺が使った球体の効果が分からないようだ。

シェールは俺を興味深そうに観察する。


「ガハッ」


俺は吐血する。

これはそこそこ強めの副作用があるのだ。

正確にいうと、これを使う場合は「神化」状態でないといけない。

普段の状態で使ってしまうと、こんな風に体から拒絶反応が出る。

が、今回ばかりはしょうがない。


「魔王様。大丈夫ですか?」


シェールが目に見えて狼狽する。

まぁ俺が吐血するのなんて魔王時代ほとんどなかったから無理もない。

ただ、今は敵なのに思わず心配してしまうのはシェールらしい。


「大丈夫だ。それにシェール。今は俺とお前は敵なんだかr」


俺がそう言った瞬間、俺の体中から血が噴き出した。


「あぁ、もったいない」


すると摸擬戦の審判をしているミコがそこそこ大きな声でそうつぶやいた。

ミコの様子を一瞬見るが、完全に無意識に言っていると言った感じだった。

後で吸血させてあげるとしよう。


「魔王様、本当に大丈夫なのですか」


シェールが本当に心配と言った様子でそう言った。


「大丈夫だって。これは魂が滅ぶような影響はない物だからな」


「そ、そうですか」


「それよりいいのか。もう俺は勝利への道筋が立ったぞ」


俺の言葉にシェールの目つきが鋭くなる。


「この状況で勝つ道筋?それほどまでの力を先ほどの球体は持っているのですか?」


「あぁ、そうだ。言ってなかったから言っておこう。俺の今世の加護は創造神。ありとあらゆる物を創り出すことが出来る」


俺はシェールに伝えていなかった今世の加護を伝える。


「な、なんと羨ましい」


シェールが目を輝かせている。

まぁ無理もないだろう。

研究者であるシェールとしては研究材料を無限に入手できるこの力は羨ましい以外ないだろう。


「この戦いが終わったら、また詳しく話すよ」


「そうですか。では勝たせていただきます」


シェールが右腕を前に出した。

最後の指輪、緑色の指輪が光り出す。


「我が下僕よ、我が召喚に応じ、我が主を安らかに眠らせよ」


その瞬間、神界内に多数の魔法陣が一斉に出現する。

すると多種多様な種類の魔物が大量に召喚された。

しかもそのどれもが俺を殺しうる存在だ。

勿論単体では俺を殺すには役不足としか言いようがないが、これだけの数を用意されては十分だ。

だが、奥の手を出したんだ。

そう簡単にやられるつもりはない。

俺は剣を構える。

そして「神速」を発動して、一気に魔物に斬りかかる。

手前にいた魔物を10体ほど斬り殺した。


「ワンサウザンドスラッシュ」


次に俺は1000の斬撃を魔物たちに向かって放つ。

ある程度の強さの魔物はそれで死んでいったが、まだ半分ほど魔物は残っている。

その多くはドラゴンだな。

後は物理攻撃の効かない敵やアンデットやヴァンパイアなどの再生能力の高い魔物たちだ。

恐らくもう一度「ワンサウザンドスラッシュ」を放っても効果は薄いだろう。


「なら趣向を変えるだけだ。創、破混合属性伝説級魔法「インフィニティクリエイトブレイク」」


俺は黒と白の魔力を放つ。

その魔力は魔物を呑み込み、魔力が晴れると魔物は一切動かなくなっった。


「私の使役した魔物たちの魂が破壊されてる。たった一撃で」


シェールは戦慄した様子でそう言葉を零す。


「これは創属性と破属性の混合魔法だ。創属性は今世で使えるようになったからこの力も転生して新しく得た力だと言えるだろう」


「ますます、興味が出てきた。魔王様、後で色々と調べさせて」


「あぁ、いいぞ。さてシェール。これでお前の最大の攻撃手段はなくなったぞ」


「まだ、ある」


そう言うとシェールの緑の指輪がまた光った。

するとそこには大砲のようなものが5台ほど出現していた。


「その指輪、魔物を召喚するための魔道具だと思っていたが違うんだな。なんでも入れることが出来る収納といったところか」


「ストレージ」や「無限収納」は生物を入れることは出来ない。

正確にいうのならば、生命活動を行っている生物を入れることは出来ない。

つまり、生物の死骸は収納できるというわけだ。

他にも斬り落とした腕や血なんかの生命活動を行っている生物から完全に切り離されたものは入れることが出来る。

ただ、これには一つだけ例外があったりする。

それは魂だ。

魂はたとえ生物とのつながりがあっても入れることが出来る。

これは正確に言えば魂は実態がないからだ。

そもそも、魂に干渉するという行為が出来るのは大量の魔力を持ったものだけだ。

人というのは誰しも体中に自分の魔力が循環しているものだ。

そしてその循環の際に流れる魔力の量はその者の限界魔力保有量に依存する。

簡単に言えば魔力を多く持つ者ほど多くの魔力が体に流れているのだ。

魂というのには実態がない。

なので魂にただ剣を突き刺しても実は魂は全く問題ない。

一般的な魔力量の持ち主では魂に触っても意味はない。

だが、俺達は魂を触ったりしている。

これは俺達の魔力量が多いからだ。

魂は魔力で干渉することが出来る。

だからといって魂に向かって魔法を放てばいいというわけではない。

魔法というのは魔力を使うことで何かを起こすというものだ。

例えば「ファイヤ」なら魔力を使って火を創り出しているのだ。

その火には魔法発動に使用した魔力の100分1にも満たない微量の魔力が含まれてはいる。

が、その微量では魂に干渉できない。

だからといってただ一般人が魔力を漂わせただけじゃ魂にダメージを与えることなんて出来ない。

ということで一般人が魂を破壊したりすることは出来ない。

なら何故俺達が魔力なんて使わずに魂に官署で来ているのか。

そこで話が戻る。

俺達の体には一般人からすれば想像もできない量の魔力が流れている。

その魔力に反応し、魂は俺達の近くでは実体化するのだ。

ちなみにだが俺たちが普段魔力を抑えているのは、俺達の魔力は強大すぎて普通に開放していると一般人の魂を破壊したりそこまでいかなくとも一般人の魂に多大な影響を与えてしまうかもしれないからだ。

少し話がそれてしまった。

つまり、シェールの指輪は魔物を召喚したわけではなくあらかじめ入れていた魔物たちを外に出しただけだったのだ。


「それは、魔力砲か?」


俺はシェールが取り出した大砲のようなものを見てそうつぶやく。

魔力砲とは文字通り魔力の大砲だ。

火薬や砲弾の代わりに魔力を使って魔力を発射する。

威力だけを見れば普通の大砲の数十倍だが、大量の魔力が必要なためあまり使われることはない。

それを5つ。

それも明らかに魔改造が施してある。


「魔力充電開始」


すると魔力砲に物凄い量の魔力が収束していく。

これはまずい。

あの大砲は間違いなく脅威だ。

俺はすぐに行動することにした。

奥の手の初お披露目だ。

俺は「神速」を発動してシェールに近づく。

すると大量に召喚されていたゴーレムが動き、俺の動きを阻害する。

なるほど、この硬すぎるゴーレムは完全に防衛ようのものなのか。

そう、最初にシェールが召喚したゴーレム。

これは俺の「ワンサウザンドスラッシュ」では壊れず、「インフィニティクリエイトブレイク」は効果範囲外だった。

そのためまだあったのだ。

さっきは斬れなかった。

「神化」状態でない俺では「破壊」では壊せないだろう。

だが、俺には奥の手がある。

俺はそれを使う。


「崩壊」


俺がそう言った瞬間、全てのゴーレムが崩壊した。


「崩壊」





もうすぐしたらまた投稿が少しで後で追加の方式になるかもです。

私生活が忙しくなることが主な理由です。

ご了承ください。

巻き返しカウント:20話

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異常者の恋愛は異常です

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