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第24話 実践訓練2

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

今回、少し長めです。

シンにナイフを教えてもらったセーラは今度はミコに魔法関係を教えてもらいに来た。


「セーラよろしく」


「えぇ、よろしく。じゃあ多分シンが言ったでしょうし「魔力結界」について教えるわ」


「貴方達、ってお互いの心が読めるの?」


「心を読む魔法もあるから読もうと思えば読めるけど、普通にシンとはそこそこの付き合いだからわかるだけよ」


「凄いわね」


「さて、じゃ早速だけど原理は簡単よ。魔力ををドーム状に広げて硬くなるイメージをすればできるわ」


セーラは言われた通りにするが、なかなか上手くいかない。


「こうするのよ」


ミコは「魔力結界」を発動する。

セーラは「魔力視」でそれを見る。


「これが「魔力結界」そういえば私たちを助けてくれた時も使ってたやつか。ならあれをイメージすればいい」


私は魔力をドーム状にしながらあの時のイメージをした。

すると「魔力結界」が展開された。


「成功よ」


「やった」


セーラは嬉しそうに喜んだ。


「さてと、じゃあ私とも実践訓練をしようか?魔力は回復した?」


「問題ないわ」


「それじゃ始めましょうか」


ミコは距離をとるために無属性上級魔法「テレポート」で移動した。

セーラは「身体強化」を発動した。

そして、ミコに殺魔を振るった。

たが、殺魔は何も切らずミコを素通りした。

すると、ミコの姿が消えた。


「幻影魔法!」


幻影魔法とは、光属性の魔法で文字通り相手に幻影を見せる魔法の総称だ。

ミコが使ったのは光属性破滅級魔法「ファンタジーワールド」自分の支配化にある空間内に、自由自在に幻影を見せることができる魔法。

普通は、自分が展開した結界内とかだが。この空間はシンとミコが展開した空間。

どこにでも幻影を見せることができる。

ミコは基本的に災害級以上の魔法を発動するときは、魔法名を言うが実は魔法名を言わなくても、発動自体はできる。

ただ、発動に時間がかかるので基本的には言う。

だが、ミコはあのとき自分が幻影魔法を使っているとバレたくなかったため言わなかった。

そのため、セーラに「魔力結界」を見せてすぐセーラの死角となる自身の背中な魔法陣を展開していた。

ミコほどの実力者なら、普通こんなまどろっこしい真似はしないのだが、実はミコは少しばかり背中に怒っていた。

それは、シンがセーラとの実践訓練で笑っていたからだ。

シンはミコ以外との、久しぶりの骨のある戦いを楽しんでいて、笑っていた。

ミコはシンが戦いを楽しみ、笑っていたことに気がついていたが、そもそもシンが自分以外に笑っていたという事実が気に入らない。

つまり、ミコはセーラに嫉妬しているのだ。

セーラは、ミコが何処にいるのか分からないので取り敢えず何かあったときにすぐに反応できるように自身を囲うように「魔力結界」を発動する。

そして、「索敵」を発動してミコを探す。


「っな」


セーラは「索敵」の反応に驚愕した。

「索敵」には、ミコの反応が10以上あったのだ。


「なら、全部に攻撃すれば!」


セーラは殺魔を大量に召喚し、反応のある箇所全てに殺魔を投擲した。

すると、「索敵」の反応が全て消失した。

そう、全てだ。

セーラは完全にどこを攻撃すればいいのかわからなくなった。


「なら全部攻撃さればいい。すべてを燃やす業火よ、我が前の敵を燃やし尽くせ火属性災害級魔法「インフェルノ」」


セーラは、自身の「魔力結界」の周りに「インフェルノ」を出現させる。

だが、、、、


「どうして、どこにもいない」


セーラはもう分からなかった。

どれだけ「索敵」に魔力を注いでも、ミコの反応はない。


「そうだ魔力を探れば!」


セーラはミコの魔力を探ろうと「魔力視」を発動する。

だが、ミコは見当たらない。

すると、突然セーラの背後からミコの声がした。


「時間切れね」


ミコはセーラの背後から急に出現した。

そして、「ストレージ」から吸魔を取り出し、セーラの首に突きつけた。


「チェックメイト」


「私な負けね」


こうして、ミコとセーラの実践訓練はミコの圧勝で終了した。


「ミコはいつから私の後ろにいたの?」


「最初からよ」


「嘘!」


「嘘じゃないわよ!始まってすぐにセーラの後ろに転移して、スキル「隠密」を使って気配やら「索敵」の反応を誤摩化したの。で、幻影魔法を発動してからはずっと後ろで待機さてたの。でもセーラが全然見つけてくれないから痺れをきらしたってわけ」


「つまり、私は最初から最後までミコの掌な上だったわけね」


「そう言うこと」


「悔しいわね。それにしても魔法にこんな使い方があるなんて」


「魔法は攻撃たけじゃないのよ。さて、じゃあさっきみたいな状況の時の解決策を教えてあげる。一つ目は

「魔力結界」を使うんじゃなくてあの場合は例えばだけど土属性上級魔法「クリエイトゴーレム」とか自立的に動く魔法を使えばよかったわね。ゴーレムは幻影魔法効かないし」


「なるほどね」


「あとは、無属性最上級魔法「レジスト」とかを使って魔法自体を消失させるって手もあったわね」


「なるほど、魔法自体を消失させることもできるわけか、無属性魔法って便利ね」


「無属性魔法は魔法を創れる私やシンからしたらとても使い勝手がいい魔法なの。ただ、無属性魔法は魔力の消費が激しいから一般人には使えない魔法も多いわね。「レジスト」なんて魔法陣は最上級魔法とは思えないほど簡単だけど消費魔力量は消失させたい魔法に込められている魔力量の1.5倍は消費するからね。さっき使った幻影魔法は破滅級だから下手した絶望級ぐらいの魔力消費はするだろうから、もっとレベルを上げて魔力量を増やさないとこれは難しいかもね」


「シンやミコ相手に魔力量で争うのは不可能ね」


「ま、シンも私もセーラが私達と同等の強さになってくれるのを期待してるのよ。それくらいセーラは才能があるわ」


「期待に応えられるように頑張るわ」


「そうして頂戴。それじゃ、私の魔法の指導は終わりよ」


「ありがとう」


ミコとセーラは同時に微笑んだ。

すると、「白黒世界(二人の世界)」が解除された。

シンとミコの家の中で発動されたので、解除されれば当然、シンとミコの家の中だ。


「それじゃ、最後に魔物を狩ろうか。セーラに今日の成長を実感してもらわないとな。レイルさん達の許可はとってある」


レイル視点


僕たちは圧倒されていた。

シン君とミコちゃんの実力に。

神族系の加護は1000年に1度産まれると言われるほど希少だ。

僕の娘であるセーラはそれで、その加護により魔法が上手く使えない。

セーラが神族系の加護と知って僕は娘がとても嬉しかったのと当時に心配にもなった。

基本的に加護というのは一人につき一つあり、前例を元に作られた資料がある。

だが神族系の加護というのは前例が少なく、しかも同じ加護はないという。

もし、加護の関係することで何かあってもどうしていいか分からないのだ。

そして、僕が危惧していた通りセーラが上手く魔法を使えなかったと分かったとき、どすればいいか分からなかった。

そして、セーラが学園で浮いていると知っても何もできない自分が悔しかった。

セーラの表情が日に日に悪くなっていたため気を紛らわせるために、魔境での狩りを提案した。

そこで、僕達はシン君とミコちゃんに出会った。

魔物の大群に囲まれているという絶望的な状況を一瞬で覆し、僕達を助け、更にはセーラを救ってくれた。

久しぶりにセーラの笑顔が見れてとても嬉しかった。

シン君とミコちゃんになら、セーラを任せられると僕は確信した。

そして、神話級魔法を使う姿を見て、ぜひとも我が国な来て欲しくなった。

更に驚いたのは神器を容易に創りだしたことだ。

神器とはごく稀に発見される神の産物。

その効果はとても高く見つかればとても高い値がつく。

それを容易に創りだし、セーラにあげるとは。

本当に常識知らずな子達だ。

そして、シン君とセーラとの実践訓練が始まった。

少し前までのセーラは魔法が上手く使えず、体を動かすことも苦手で一人で戦うなんて不可能に近かったが。

だが、今のセーラは魔法が使えるし、体も普通に動かせてさらには「身体強化」すら出来るようになった。

「身体強化」は1流の武人が使うスキルだと言われている。

基本的にはほんの少し強化されるだけ。

戦闘ではそのほんの少しで勝敗が変わることもあるので持っているのなら「身体強化」のスキルを使う武人が多い。

まぁ、そもそも持っている者がとても少なく。

達成条件が分からず、1流の武人が持っていることが共通していたのだが、まさかシン君とミコちゃんはその達成条件から強化率の上昇方法まで知っているとは。

セーラの動きはとても速く、僕じゃ速い戦闘に目がついていけなかった。

というかここで観戦してる人は誰も見れていないようだ。

さらにセーラはシン君にもらった神器の力を使い、数えきれないほどのナイフをシン君の方に投擲した。

そこからは、高度な戦いに目を見張ることしか出来なかった。

シン君とミコちゃんから高度な魔法の知識と本人にあった神器を貰い、それを活かした戦いをする。

セーラは強くなったこの数時間で劇的に、まだシン君には全然敵わないみたいだが僕とセーラが戦ったら多分負けるだろう。

それくらいセーラの動きは速く、攻撃は激しいものだった。

だが、それすらもシン君には問題ないらしく宣言通り、魔力は新しいナイフを創ること以外使っていない。

シン君は人間なのだろうか?

そんな疑問すら浮かび始めたころに決着はついた。

シン君は限られた手札の中でセーラを圧倒する賢さを見せた。

次はミコちゃんがセーラに指導してくれるみたいだ。

ミコちゃんはセーラに「魔力結界」のスキルについて教えてくれた。

「魔力結界」聞いたことはあった。

確か歴史の勉強をしていた時、確か魔王について習った時だ。

魔王が発動したスキル「魔力結界」は災害級魔法すら防いだとか。

だが、今はそのスキルの取得方法は失われたと習ったが。

まさか、シン君とミコちゃんはそれを知っているとは。

シン君とミコちゃんには驚かされてばかりだ。

そして始まったミコちゃんとセーラの実践訓練。

これに関しては僕は何もわからなかった。

ミコちゃんが突然離れた場所に移動したかと思えば、セーラのナイフが当たると消えたのだ。

僕は何かわからなかったが、セーラは分かったようだ。

シン君とミコちゃんにもらった魔法の知識の中にあったようだ。

そしてその後セーラは色々な攻撃をするがミコちゃんは姿を現さない。

すると突然、セーラの後ろからミコちゃんが現れてセーラの首に剣の先を当てた。

恐ろしい。

シン君とミコちゃんなら国さえ滅ぼせそうだと思っていたが、暗殺とかも得意なのかもしれない。

僕たちはみんな同じことを考えていた。

すると突然、シン君が目の前に現れた。


「観戦はお楽しみいただけましたか?」


「あ、あぁ凄いなというかセーラのナイフが僕たちに近づいてきたときに変な挙動をしたが、あれは君の仕業かい?」


「えぇ、レイルさんたちの周りにさっきセーラに教えた「魔力結界」を張ってあります。椅子と同時に展開したのでセーラとの実践訓練で反則はしてないですよ」


そう、シン君はなんでもないように言うがあのナイフの速さかなり威力が高いと思うが余裕で防げるのか。


「それで、なにかようかい?僕たちは観戦を楽しませてもらってるけど」


「楽しんで貰えているなら何よりです。声が届きやすいように椅子に集音の効果を付けておいてよかったです」


そういえば確かに、かなりの距離があるのに妙に声が聞き取りやすかったのはそれか。


「それで結局何のようがあるんだ?」


「あぁ、セーラに魔物を狩らせる許可をいただきたいんですよ」


「魔物?」


「レベル上げです」


「あぁ、なるほど」


「セーラは実践経験が少なそうな割にしっかり戦いについて考えられている。多分、今セーラに足りないのはレベルです。正確にいうと基礎身体能力と魔力量ですね。ですが魔物を狩ることは危険が伴いますので許可を貰いに来ました。もちろん狩りで怪我をさせることはないと保障しましょう」


なるほど、レベル上げか確かに強くなるには欠かせないだろう。それにここにはもともとレベル上げに来たんだ。

しかも僕たちより圧倒的に強い者が護衛してくれる。

本来は出会って間もない相手に一国の王女を任せたりしないが。

僕たちはシン君とミコちゃんを既に信用している。

だから断る理由もない。


「もちろん。いいよ」


僕はそう許可を出した。


「ありがとうございます」


僕はシン君とミコちゃんを信用できると判断し、軽い気持ちで許可した。

レイル視点は基本的にレイルが考えている内容についてです。

前回のレイル達視点とは違い、レイルの考えや独白のようなものです。

ここからセーラはどんどんシンやミコに近づいていきます。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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