第226話 ダークカンパニー?への襲撃
今日もスマホ投稿のため、誤字が多いかもです。
ご了承ください。
俺はミコの唇を奪う。
そして、魔力を吸う。
ミコが吸血姫の特性が出ているように、俺にも半人半魔の特性が出てきている。
魔族は他者の魔力を吸う特性がある。
これは吸血鬼が血を吸うのと同じようなものだ。
ミコの吸血衝動と同じように、俺にも魔力衝動というものがある。
効果も吸血とほとんど同じだ。
ただ、俺の魔力衝動はミコの吸血衝動よりも間隔が長いためミコの吸血衝動の方が頻度が多いというだけだ。
つまり、俺は魔力を吸うことで腕を再生することが出来るのだ。
俺はひたすらにミコの魔力を吸う。
そして俺はミコから吸った魔力で右腕を再生していく。
今吸った魔力だけでも腕を再生するには十分だ。
ミコ同様、契約によってミコの魔力は俺にとって極上のものとなる。
なので少量だけでも欠損を再生することが出来る。
が、せっかくの機会だ。
思う存分ミコの魔力貰うとしよう。
そして、欠損の再生には明らかに過剰な量の魔力を吸収し唇を離した。
「ごちそうさま」
俺がそう言うと、ミコは力が抜けてベッドに倒れこんでしまった。
俺はそのままセーラにキスをする。
この数年で俺とセーラの関係も少しばかり変わった。
簡単に言うと、キスくらいなら平気で行うような関係となった。
最初は俺も良き友人、良き部下というような関係を築こうとした。
だが、セーラの猛アタックにミコの援護があって俺は陥落してしまったのだ。
俺はセーラから魔力を吸っていく。
セーラの魔力はミコ程とは言わないがとても美味だ。
だから俺はセーラもミコ同様、必要以上に魔力を吸収する。
そして、満足したら唇を離した。
セーラは恍惚とした表情で、ミコと同じようにベッドに倒れこんだ。
倒れこんでいる二人の間に俺も寝転がる。
そうして、俺達は夜まで寝るのだった。
数時間後
「う、ううん」
俺は目を覚ます。
俺の横にはミコとセーラが眠ていた。
時間はもう夜といえる時間だ。
といっても別にまだ深夜というだけじゃない。
襲撃にはちょうどよい時間だ。
「そうだ、俺が魔力吸収をして」
俺は眠りにつく前の記憶を思い出した。
二人は気持ちよさそうに寝ている。
普段なら二人の寝顔を眺めるところだが、今夜は予定があるため二人を起こすことにする。
俺は二人の肩を掴んでゆする。
「う、ううん」「うううう、ん」
すると二人は目を覚ました。
「シン?おはよう」
「おはよー」
二人は寝ぼけているようで普段よりも気の抜けた声だ。
「二人共、これからダークカンパニーを襲撃するんだぞ。準備してくれ」
「「はっ、そうだった」」
二人は俺の言葉で目が覚めたようだ。
そうして俺は「念話」を発動した。
対象はダークカンパニーを襲撃する全員だ。
(総員、玄関に集合。そろそろ行くぞ)
((((((了解))))))
そうして、俺達は「テレポート」を発動して玄関に転移した。
玄関には既に俺達以外の全員の姿があった。
「遅れた。すまない」
「いえいえ、魔王様が気になさることではございません」
ミーゼの言葉全員が頷いた。
「そうか。それじゃあ行こうか。ミコ」
「了解」
そうして俺達はミコの「エリアテレポート」でレイメスから「メモリートレース」で共有されたダークカンパニーの拠点に転移した。
転移した瞬間、俺達は「フライ」で空に飛んだ。
そして俺達は下を見る。
ダークカンパニーの拠点は山の中だった。
周りには特に何もない、何の変哲もない山の洞窟らしき場所がダークカンパニーの拠点らしい。
「さて、襲撃をするわけだがどうする?」
「とりあえず洞窟の中に入りましょうか。でも暗いわね「ナイトビジョン」」
ミコが俺達全員に「ナイトビジョン」を発動する。
俺達の視界が明るくなる。
「それじゃあ!入ろうか」
そうして、俺達は洞窟ぬ中に入る。
「貴様ら、何者だ?」
洞窟の中に入ると見張りらしき男が二人、俺達に話しかけてくる。
こいつもほぼ間違いなくダークカンパニーの構成員だろう。
「魔王様、お任せを」
すると、ミーゼが俺にそう言ってきた。
「わかった。任せよう」
俺がそう言うと、ミーゼは「聖光波」を発動する。
2人の構成員に向けて、光線が放たれる。
光線はあっという間に構成員2人を呑み込んで消滅させた。
「よくやった」
「恐れ入ります」
俺は短かくミーゼに礼を言う。
「さて、それじゃあ進んでいくか」
そうして俺達は「サーチ」で洞窟内の地形を確認しつつ、進んでいく。
途中何人か構成員を拷問し、ボスの部屋の特定した。
そうして俺達は今、ダークカンパニーのボスの部屋に向かっていた。
そして構成員から聞いたボスの部屋の前に着いた時、俺達は足を止めた。
「部屋の中にいる人数は二人。一人は弱いけどもう一人は頑張ればレイメスに勝てるかもレベル」
ルミネスがそう言う。
ユア、ユイ、ライシュ以外の全員が同じことを思っていた。
レイメスに勝つといっても兆に一レベルだ。
しかし、レイメスを殺せる可能性がある。
というだけでそれは凄まじい強者であることを意味する。
レイメスは七魔公最弱だ。
しかし、それでもレイメスは七魔公だ。
七魔公は俺が認めた実力者なのだ。
簡単に国を滅ぼせる力を持っているのだ。
「とりあえず入るか」
そう言って俺は特に警戒もせずにその部屋の扉を開けた。
中には一人の豪華な服を着た男と男の首に剣を突きつけている黒装束の女がいた。
「や、やっと来たのか。俺の身代わりになって時間を稼げ、その間に俺は逃げる」
男はそう俺達に言う。
大方俺達がダークカンパニーの構成員、つまり、仲間だと勘違いしているのだろう。
俺達は「ナイトビジョン」があるため、普段通りの視界だがここは暗い洞窟だ。
所々松明のような灯りはあるが、この暗さだと咄嗟に人物を判断することは常人には不可能だろう。
俺達としてはその男の生死は正直どうでもいいが、その男の持つ情報は欲しい。
「ミコ」
「えぇ「メモリートレース」」
俺の言葉で俺が何をしたいのか即座に察したミコが「メモリートレース」で男の記憶を奪う。
「メモリートレース」
そしてミコはもう一度「メモリートレース」を発動する。
今度の対象は俺達でミコが男から奪った記憶が共有された。
奪った記憶によると、どうやらこいつらは本物のダークカンパニーじゃないらしい。
ダークカンパニーの名前を騙った何でも屋のようだ。
どうやらこいつ達は何でも屋を始める時に既にある程度知名度があったダークカンパニーの名を騙ることで仕事を得ようとしたらしい。
しかしそれは幹部しか知らないらしい。
末端の構成員は心から自分はダークカンパニーに所属していると心から思っているためどれだけ尋問しても拷問しても分からなかったようだ。
こいつの記憶的に俺達を暗殺しようとしたり、学園と王城を襲撃したのもこいつらで間違いなさそうだ。
レイルが調べたバタフライ王国にあるダークカンパニーの拠点は本物のダークカンパニーのものなのだろう。
俺達の記憶の共有が済んだあたりで女の剣が男の首を切断した。
「貴方達もここの構成員なのかしら?」
すると女にそう問いかけられた。
「いいや、俺達は、ここを潰しに来ただけだ。そしたら既にお前がいたって話だ」
「それを信用しろと?」
「別に信用しろとは言っていない。ただ」
俺はそう言いながら魔力を開放する。
だが女は動じなかったにした。
強さはそこそこだが、中々の精神力を持っているらしい。
「信用出来ないならば、殺し合いだ」
俺はそう魔力で更に女を威圧しながら言った。
「そう、なら」
そうして女は一度剣を鞘に戻した。
だが、このメンバーの中に剣を鞘に戻した程度で気を抜くやつはいない。
そして、その選択は正しかった。
次の瞬間には、剣を抜いた女が俺に向かって斬りかかってきた。
もっと残虐に構成員を殺していくシン達が書きたかったのに、スマホだのなんかマイルドになってしまった。
巻き返しカウント:18話
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