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第225話 欠損の再生

昨日投稿出来なくてすみません。

今日、明日は出先のため出なかったり出ても短かったり、誤字が普段よりも多かったりするかもしれません。

ご了承ください。

作者は巻き返しが恐ろしけて仕方がないです。

俺は会議が終わって自室のベッドで寝転がっていた。

寝転がりながらも「創造」である物を創っては「無限収納」にしまうのを繰り返していた。

すると急にミコからの「念話」が届いた。


(シン、今から私とセーラでシンの部屋の中に転移していい?)


(いいぞ)


俺は何でわざわざ「念話」でそんなことを聞くのだろうと思いながら承諾する。

すると俺の部屋に光った魔法陣が出現した。

「エリアテレポート」の魔法陣だ。

魔法陣が強く光る。

その次の瞬間にはミコとセーラが現れた。

だが、俺は思わず目を見開く。

だって現れたミコとセーラは血まみれで両腕がなかったのだから。


「ふ、二人ともどうしたんだ?」


「ねぇ、シン。私達とっても痛そうでしょ」


「血もまだまだ出てるし」


二人が自分の体の痛々しい部分を見せてくる。

俺の頭の中には珍しく?でいっぱいになった。


「何で傷を治さないんだ?二人なら欠損しても一瞬で再生出来るだろ」


ミコには吸血姫の高い再生能力がある。

セーラは自己回復能力を強化出来る。

セーラの強化は強化というレベルを逸脱している。

セーラが自己回復能力強化をすれば、本来自己回復能力ではどうにもならない欠損も再生することが可能なのだ。

つまり、二人ならば両腕の欠損程度一瞬で治すことが可能なのだ。

なのに、二人は治さない。

俺には意味がわからなかった。


「「ねぇ、シン。私達の怪我、治してくれない?」」


二人は同時に俺にそう言った。


「よく、わからないが。とりあえず、治せばいいんだな「リジェネレーション」」


俺はとりあえず「リジェネレーション」を発動した。

二人は普段の傷のない綺麗な状態になる。


「むう、「リジェネレーション」じゃ、駄目」


「使うなら別のにして」


二人は俺に不満気な感じでそう言い、自分「リジェネレーション」を発動する。

二人ほまた、両腕が欠損して体中傷だらけの状態になった。


「二人とも何がしたいんだ?」


俺の頭の中はただただ?で埋め尽くされていた。

とりあえず、「リジェネレーション」以外の方法で回復させればいいのだろうか?

俺はそう思いセーラに「ハイヒール」を発動する。

ただの「ハイヒール」ではない。

俺の魔力を大量に注ぎ込んだ「ハイヒール」だ。

本来の「ハイヒール」では欠損の再生まではできないが俺が全力で魔力を注ぎこめば、欠損程度問題なく再生出来る。

俺の「ハイヒール」によって、セーラはいつもの怪我のない状態になった。

今度はセーラは「リジェネレーション」を使わずに、笑顔で笑うだけだった。

とりあえず、ミコも治してしまおう。

ミコを再生させるなら魔法を使う必要ない。

ミコは期待するような瞳で俺を見つめている。

俺はミコに近づく。

そんな俺の様子にミコは困惑したような表情になる。

俺は何の動作もせずに、極小さい「スラッシュ」を発動する。

俺の左手から極小さい斬撃が放たれる。

その斬撃は俺の右手の人差し指に当たった。

俺の人差し指から血が出る。

俺は右手の人差し指をミコの口の中に突っ込む。


「むぐっ」


ミコは驚愕といった様子で俺の顔を見る。

ミコがそんな表情をしているうちに、ミコからは新しい腕が生えて傷も全て完治した。

ミコの種族は一応人間だが、正直吸血姫の特性が強く出ている。

というかほとんど吸血姫の状態だ。

元々ミコの容姿ほ吸血姫の時と然程変わりなかった。

だが、最近は犬歯とか生えてるし普通に血を飲む。

犬歯に関してはもう否定できないだろう。

今のミコは完全に吸血姫の状態にもなれる。

その時は今の容姿に羽が生える。

だが、逆に言えばそれしか変わらないのだ。

しかも、ミコなら普通に「フライ」で飛べるから羽の意味そこまでないし。 

4000年前、種族がちゃんと吸血姫だった時もミコは邪魔だからって言って羽しまってたし。

まぁ、つまりミコはもう鑑定結果以外もう吸血姫なのだ。

さて吸血鬼、吸血姫が血を飲むと4つ程の効果がある。

一つ目が吸血衝動の抑制だ。

これが今のミコの吸血の最も多い理由だな。

二つ目は食事だ。

吸血鬼、吸血姫は血を食事の代わりとすることが出来る。

まぁ、今のミコは基本的に普通の俺が「創造」で創った食事を食べているが。

三つ目は強化だ。

吸血鬼、吸血姫は他者の血を飲むことで強くなる。

その血が強い者の品質の良い血であればあるほど、強くなれる。

ミコは俺の血を飲めば飲むほど強くなれるのだ。

四つ目は傷や欠損の再生。

これが今回の目的だ。

吸血鬼、吸血姫は他者の血を飲めば己の傷や欠損を再生することが出来る。

ただこれは自分よりも低位の存在の血ではできない。

あくまで、自分と同格かそれ以上の存在でないとこの手段はとれない。

よってミコの傷や欠損を再生することが出来るのは俺かセーラくらいだろう。

また、飲んだ血の質によってどこまで回復出来るかが変わる。

例えば、自分と同格の存在でも血の質が悪ければ大量に吸血をしないと、欠損を治すことは出来ない。

逆に、自分よりも強い者の血だったり質の良い血だと少量でも欠損などを再生したりすることが出来る。

ちなみにだがこれらの効果全てにおいて、ミコの吸血相手に俺以上に相応しい存在はいない。

俺とミコは大量の契約で互いを縛りあっており、そのうちのいくつかの効果だミコからすれば俺の血は極上のものとなるのだ。

ミコは普段吸血の時大量に俺の血を飲んでいるが、吸血衝動を抑えるだけなら数滴飲めば問題ない。

ただ、食事的な意味でミコからするとどれだけ極上の料理でも俺の血には敵わないそうだ。

それだけ、ミコからすると俺の血を美味いらしい。

強化も俺の血を少し飲むだけでミコは目に見えて強くなるし、欠損の再生も俺の血なら数滴で済む。

まぁ、つまり俺がミコの口に切った人差し指を入れたのはミコの傷を再生するためなのだ。

ミコは傷が完全に再生されても俺の人差し指を舐めて血を飲む。

そうして、満足したのか人差し指を舐めるのをやめた。

俺はミコの口から人差し指を抜いた。


「ごちそうさま。少し予定と違うけれど満足したからいいわ」


ミコはとても満足そうな表情でそう言った。


「二人は何がしたかったんだ?」


「その、さっきの会議でシン。レイメスに「ダークハイヒール」を使ったでしょ」


「あ、あぁ。さすがにしんどそうだったからな。褒美として回復したが」


「それよ、それ」


二人の言葉に俺の頭の中がまた?で埋まる。


「だってシンに傷や欠損を回復されるってことは自分の肉体がシンの魔力によって構成されるってことじゃない」


「それが、羨ましかったからこうしたの」


「なるほど」


二人の言葉を聞いて、俺はようやく二人の行動に合点がいった。

二人が「リジェネレーション」では満足しなかったのは、「リジェネレーション」は傷や欠損のない状態に巻き戻す魔法だからだろう。

巻き戻すのは肉体の再生とは少し違うからな。

肉体を俺の魔力で構成するのが目的や二人が不満気だったのも納得出来る。

セーラは純粋に「ハイヒール」を使ったから肉体を俺の魔力の構成することができたし、ミコは魔力ではないものの俺の血で肉体を構成出来たから満足なのだろう。

俺はそんなことを考えながら自分の両腕を「破壊」で壊した。


「「シンっ」」


ミコとセーラが俺を心配そうに声をあげる。


「二人とも騒ぎすぎだ。両腕のない二人を見た時、俺はそんな気持ちだったんだぞ」


俺は二人に笑いながらそう言った。

痛いは痛いが、別に大した問題じゃない。


「ミコ、セーラ。治してくれないか?」


俺は冗談を言うように言った。


「「勿論」」


二人はそう答えた。

ヒロイン二人が両腕を切り落とした次は主人公が両腕を切り落としました。

巻き返しカウント:18話

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