第23話 実践訓練1
初心者です。
生暖かい目でご覧ください。
誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。
今回、少し短めです。
こうして、俺とミコがセーラを強くすることが決まった。
手始めにセーラ専用の武器を創ろう。
「セーラ。セーラ専用の武器を創ろうと思うんだが何がいい?」
「専用の武器?」
「あぁ、俺やミコも持ってる」
そう言って、俺は神魔をミコは吸魔を取り出す。
「鑑定してみろ」
セーラは神魔と吸魔を「鑑定」した。
名前:神龍剣神魔
レベル:9872
種類:神剣
加護:創造神の加護、神龍の加護
スキル:神龍斬、神龍の一撃、神力撃、魔力撃、魔法斬り、変化、神龍解放、収納、絶対切断、天魔神龍斬、魔力増幅、神力増幅、複製
適正属性:火、水、風、土、雷、光、闇、死、龍
所持者:シン(変更不可)
破壊不能
名前:神霊剣吸魔
レベル:9012
種類:神剣
加護:魔法神の加護、神霊の加護
スキル:神霊突き、神霊の一撃、神力撃、魔力撃、魔法突き、変化、神霊解放、収納、絶対切断、天地神霊突き、魔力増幅、神力増幅、複製
適正属性:火、水、風、土、雷、闇、光、霊、氷
所持者:ミコ(変更不可)
破壊不能
「これ、神器じゃない!」
「あぁ、俺が創ったものだ、セーラにもこれと同等の神器を創るんだだから何がいい?後々、変化のスキルがあれば、形を変えることもできるだろうが元の形が一番強いからなどんな武器がいい?」
「少し考えさせて頂戴」
セーラは考える。
私は昔から運動が得意ではない。
医者によればうまく魔力が体に流れていないからだと言っていた。
昔狩りにでるために色々な武器を試した。
だが、剣も槍も弓もうまく使えなかった。
なので基本的には魔法を主体にしていた。
一応剣も持っていたが基本的には使わない。
そういえば、昔狩りをしているときに魔物の接近を許してしまったときに咄嗟に持っていた解体用ナイフを投げたときは他の武器とは違い、スムーズに投げられた。
「ナイフってできるかしら」
「ナイフか。いいだろうそれにナイフなら教えやすい。俺は剣の次にナイフが得意だからな」
俺は剣の次にナイフが得意だ。
遠距離、中距離、近距離どれもできるからな。
さて、どんなナイフにしようか?
ナイフといえば基本的には投げるのが普通だ。
強力な武器としては向かない。
そんなことを考えていると神魔や吸魔を創った時みたいに頭に情報が流れてきた。
俺はそれを「創造」で創る。
俺の目の前には幾何学模様が刻まれた指輪が宙に浮いていた。
俺はその指輪をとり、セーラに渡す。
「ほれできたぞ。「鑑定」してみよう」
「ナイフじゃなくて、指輪?」
「「鑑定」すれば分かる」
そうして、セーラは「鑑定」をシンとミコは「超鑑定」を発動する。
名前:聖邪剣殺魔
レベル:1
種類:神剣
加護:殺戮神の加護、聖なる加護、邪なる加護
スキル:聖邪剣殺魔召喚、暗器完全操作、超投擲、神力撃、魔力撃、魔法斬り、変化、聖邪解放
適正属性:火、水、風、土、雷、光、闇、暗、殺
所持者:セーラ・ナイト(変更不可)
破壊不能
「その指輪に魔力を流し込むことで聖邪剣殺魔が召喚される」
セーラは指輪を左手の中指につけて魔力を注ぐ。
するとセーラの目の前が光り、一本の指輪と同じような幾何学模様が刻まれたナイフが出現した。
「驚くほど手に馴染む」
「その指輪に魔力を注げば何本でもナイフが出てくる。ナイフを消したいときはスキルを使う感じで消えるイメージをすれば消える」
セーラはナイフが消えるイメージをするとナイフが光に包まれて消えた。
「便利ね。出現させるのに必要な魔力も1だけ。消す時は魔力消費なし」
「魔力を注ぐときに一度に召喚する本数も指定できるぞ」
「本当に便利ね。使いこなせばかなり強そう」
「そもそもシンプルに強いぞ、たぶん軽く振っただけでも岩ぐらいならすぐ切れる。なんせ神器だからな」
「いいの?こんないいものタダで貰っちゃって」
「構わん。友達へのプレゼントだからな」
俺が友達といったのは嬉しかったのかセーラは上機嫌そうに笑い。
「ありがとう」
そう返した。
「さてと、あとはひたすらに実践訓練だ。ミコ」
「了解」
俺はミコとバトンタッチする。
ミコは俺が何も言わずとも何をしてほしいのか察した。
素晴らしい相棒だ。
「セーラには「身体強化」を取得してもらうわ」
「「身体強化」って?」
「知らないの?魔力を体中に巡らせて身体能力を強化するスキルよ」
「あぁそんなのあったわね。でもそれって強化率1,1倍とかじゃなかったっけ?」
「それは単純に魔力が足りてないだけよ。「身体強化」を消費する魔力量によって強化倍率が
変わるから。セーラレベルの魔力量があるのなら使わない手はないわ」
「なるほどね」
「そう、基本的にはナイフはシン担当、魔法は私担当にする予定なのだけど「身体強化」は魔力関係だから私がってわけ」
「そういうこと。で「身体強化」ってどうやるの?」
「原理は魔力を纏えばいい。あとは自分のどこをどんな風に強化したいのかをイメージすれば強化できるわ」
「了解」
セーラは魔力を操作し体外に放出、それをさらに操り体に纏う。
セーラは自分の脚力が強化されるイメージをして、その場でジャンプした。
すると5mほど跳んだ。
「こんなに強化されるのね」
「ね、「身体強化」って有用でしょ」
「そうね、有用だわ」
「じゃ、シンあとはよろしく」
「了解」
ミコは俺と交代する。
「さてと、じゃ早速だが今の現状を見るためにも実践訓練と行こうか。俺の武器は普通の鉄製のナイフのみで魔力はナイフを追加で「創造」するとき以外は使用不可。これくらいのハンデで大丈夫だろう」」
そう言って俺は「創造」で普通の鉄製のナイフを二本創り出す。
そしてナイフを構える。
セーラも指輪を使い殺魔を二本召喚する。
「いつでも来い」
「さすがにハンデが多すぎる気がするし、勝たせてもらいましょうか」
「セーラは「身体強化」を使い接近してくる」
俺はそれを避ける。
「っな。なんで「身体強化」を使っているようには見えなかったのに」
「そもそも俺とセーラではレベルが圧倒的に違うからな本気を出せば指先一本でもセーラを殺せる」
「あなたが言うと冗談じゃなくなるから怖いわね」
「そんなことせんよ」
「ならどんどん行くわよ」
セーラは殺魔を創り出し、殺魔のスキル「殺魔完全操作」で操る。
俺に向かって100本近いナイフが迫ってくる。
速度的にははじくこともできるが、殺魔は神器だ。
俺が持っているナイフではじこうとすれば俺のナイフの方が負けるだろう。
俺はひたすら避け続ける。
その間にもセーラは殺魔を召喚し続け、俺に向かって放ってくる。
さらには魔法まで加わり始めた。
そう、俺は実践訓練だといったのだ。
実践でナイフだけ使うという縛りを入れる必要はどこにもない。
俺はセーラがその点に気が付けるかを見たかったのだ。
冷静な判断ができるのは大きいな。
俺はそんなことを考えながらひたすらにセーラのナイフと魔法を避け続ける。
そろそろ仕掛けるか。
俺はセーラの頭上にナイフを大量に「創造」した。
魔力は使えないが自由落下で刃がセーラに襲い掛かる。
しかしセーラはこれに風属性最下級魔法「ウィンド」で上空のナイフを吹き飛ばす。
これに対応するのはさすがの一言だ。
だが、これこそは俺の目的だ。
今までナイフを魔法を使い続けてきたセーラが突然頭上に魔法を放つならどうしても魔法発動の瞬間は上を向いてしまう。
それはほんの小さな隙。
だがその隙は俺相手にが致命的だ。
俺は地面を踏み込み、一瞬でセーラの接近し背後に回る。
そして首に刃を切れない程度に当てて。
「チェックメイトだ」
「私の負けね」
「十分強いじゃないか。殺魔があればたいていの魔物には勝てそうだけどな」
「でも、もっと強くなりたいし」
「そうか、じゃあアドバイスだ。俺が上空にナイフを創った時の解決策をいくつか教えてやる。一つ目はノールックでつまり上空を見ずに魔法を発動することだ」
「でもそれじゃうまく魔法を使えなくない?魔法の場所間違えたら死ぬし」
「別にわざわざ目で確認する必要はない。たとえば「索敵」を使うとかな」
「なるほど、確かに「索敵」を使えば見なくても魔法を使えるわね」
「二つ目が周りを魔法で囲っておくことだな。例えば土属性中級魔法「アースウォール」で自分を囲うようにすれば、一瞬でも時間を稼げる。そうすればまだ行動の余地があっただろう」
「なるほどね。時間稼ぎをするって手もあったんだ」
「他にも、「ショートテレポート」とか「テレポート」で移動すれば良かったな。俺やミコならあの範囲から素の身体能力で抜け出すこともできた。まぁセーラだと「身体強化」をしても抜け出せない範囲にしたからすぐ使えるのは転移系だな。あとはミコがよくやるんだけど、風属性最下級魔法「ウィンド」で自分を吹き飛ばすとかもいいな」
「なるほどね。別に避けれる手段は走るだけじゃないってわけか」
「あとは現状は無理だが、シンプルに俺やミコぐらいのレベルになればあの程度の威力のナイフだと素肌ではじけるし、スキル「魔力結界」を常時使用し続ければいいな。このスキルは自分の意思で通過できるものを決められるから常時使用できれば結構強い。これはあとでミコに教えてもらえ」
「ナイフを素肌でってヤバすぎるでしょ。でもそのスキルは有用そうだからあとでミコに教えてもらうわ」
「あぁそうしろ。じゃ、今日はここまでだ。次はミコに魔法関係を教えてもらえ」
「了解。ありがとう」
そうして今日の俺のセーラの指導は終わった。
普通に魔法を使えるようになったセーラは天才です。
才能的に言えば魔法面の才能はシンぐらい、接近戦の才能はミコぐらいあります。
殺魔を手に入れたセーラは普通に国で1,2を争う実力者になりました。
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