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第223話 襲撃者の正体

最近ずっと投稿が遅れている作者です。

本当にすみません。

それと少し前に出した登場人物紹介で抜けていたスキル等を一部追加しました。

ゼーデを復活させて数日後、俺達はレイルに王城に呼ばれていた。

ゼミルは力と記憶を取り戻しても容姿は変わらない。

ただ、雰囲気がかなり変わっている。

今までよりもかなり大人びた感じになった。

服装も4000年前に俺がプレゼントした服だ。

お気に入りらしく、ずっと着ている。

それも雰囲気が変わったのが影響しているだろう。

今日王城に来たメンバーは俺、ミコ、セーラだ。

他のメンバーはわざわざ来る必要もないだろうと判断した。

後から共有できるしな。


コンコン


セーラが執務室のドアをノックする。


「セーラです。シンとミコと共に参りました」


「入っていいよ」


「失礼します」


そうして俺達は執務室に入る。

そこにはいつも通り、レイルとミリーがいた。


「それで今日は何のようで私達を?」


セーラは口調を崩す。

いつも入るときだけは敬語だが、最近は中に入ったら素で話している。

そしてレイルもミリーも気にしていないようだ。


「学園と王城を襲撃した奴等の素性が分かったから教えておこうと思ってね」


「なるほど。してそいつらの素性は?」


「奴等の正体は「ダークカンパニー」という闇組織みたい。拉致、暗殺、窃盗、人体実験など様々なことをしているみたいだね」


「なるほど、ロクでもない組織だということは分かりました。というか確か「ダークカンパニー」って少し前に私たちを暗殺しようとした組織の名前だった気が」


「そうだね。多分だけど同じ組織だよ」


「はぁー。なるほど。基本的にはどこで活動しているので?」


「活動している国はナイト王国、今はもうないけどジテイ王国、そしてバタフライ王国の三つの国で活動しているみたいだよ。一番事件が多いのはバタフライ王国だから多分だけど国内か国の近くに拠点を構えていると僕は睨んでる」


バタフライ王国とはナイト王国と隣接している国だ。

ナイト王国ほど大きくないが小国というわけではない。

多種多様な技術が発展している国で技術先進国ともいわれている。

どこの国とも同盟を結んでいない中立国家。

しかし、技術の先進国と言われているだけあって様々なものが研究されており、それ故か最上級魔法が使えるものが世界で最も多い国である。

また勿論のこと魔道具の研究もおこなわれており、兵器ともいえる魔道具を多数保有しているらしい。戦争するとだいたい負けるためどの国も戦争をしかけるようなことはしないようだ。

ただ同盟は結ばずとも人類の技術が向上するのはよしとしているらしく、毎年様々な国が留学生を送っているらしい。

また、何でもバタフライ王国は女王が治める国らしい。

そしてその女王は数千年君臨していると言われている。

この世界には長命な種もいるがさすがに数千年の寿命を持つ種族はいないためデマだと言われている。

が、別に4000年前なら寿命のない種族だって珍しくはあったがまったくいないわけじゃなかったからな。

4000年前から生きている種族やその血を色こく受け継いだものの可能性もある。

女王が治めていて、その国は様々な技術が発展している。

そして女王は数千年生きている。

俺はその女王に心当たりがあった。

恐らくだがミコとセーラもあるだろう。


「それを話して、私達にどうしろと?」


「別にどうしろというつもりはないよ。僕は君たちに命令する権利を持ち合わせていないからね。君たちからすれば貴族位なんて不要だろうし。そもそも魔王様に命令することなんて神だって不可能でしょ」


レイルはそう笑いながら言った。


「なるほど。他に要件はあります?」


「あ、一つあるわ」


すると今度はミリーが話し出した。


「さっきの話にも出てきたバタフライ王国だけど毎年ナイト王国は留学生を出しているの。それをセーラ達が行かないかなと思ったの。シン君達だってこの時代の最高の技術を知りたいかと思って」


「なるほど。シン、行きたい?」


「面白そうだとは思う。ミリーさん。留学生は何人まで行けますか?」


「最大で10人までだから10人言ってもらうつもりだよ」


「それじゃあ、俺、ミコ、セーラ、ゼミル、ユイ、ライシュ、ミーゼの7人が行くことは可能です?」


「可能よ。本人たちに確認は取らなくていいの?」


「ユイとライシュは分からないですね。他は大丈夫です」


さっき言ったメンバーのユイとライシュ以外は全員が魔王軍に所属しているからな。俺がいくなら来るだろう。


「もしユイちゃんが行くなら。ユアちゃんも誘ってくれない?いつも一人、学園から引率の先生を選出するの。シン君達が行くならユアちゃんが適任でしょ。ユアちゃんは嫌がるだろうから言ってなかったのだけれど、もしユイちゃんも行くなら話は別だわ」


「了解しました。少しだけ待ってください」


そうして俺は「念話」を発動してユア、ユイ、ライシュに事情を説明する。

すると全員すぐに快諾した。


「大丈夫です。全員で行きます」


「おっ、それならよかったわ。他の3人の枠は学園から選出するわ。まぁ仲良くしないでいいから適当にやり過ごして」


「分かりました」


「他に要件はあります?」


「ないわ。留学は一週間後だから」


「分かった。留学の期間は?」


「1ケ月の予定だよ。寮は用意されるけど君たちなら魔王城に帰ってもいいと思うよ」


「寮で不自由すれば魔王城に帰ります」


「そうかい」


「それと」


セーラは一呼吸おいて言う。


「ダークカンパニーとやらは、壊滅させても構わないのですよね?魔王様を殺そうとしたのだから」


セーラは少しだけ魔力を解放しながらそう言う。

この魔力は自分の意識で解放したというより感情の高ぶりによって出てしまったというべきか。

セーラの瞳はどこまでも深い闇を持っていた。


「「っ」」


セーラの放つ魔力とどこまで深い闇を持った瞳を見て、レイルとミリーは頭が真っ白になっている。

が、すぐに正気に戻った。


「も、勿論構わないよ」


「そう分かりました。では、私達はこれで」


そして俺達は頭を下げる。

その後はミコの「エリアテレポート」で魔王城に転移した。

そして俺は連絡していなかった七魔公に留学のことを告げる。

一緒に行くメンバーには準備をするように。

ルミネスには魔王城の管理をするように。

レイメスには「ダークカンパニー」について調べるようにそれぞれ命じた。

その後、俺達はリビングに転移してソファに座った。

俺は「創造」で3人分のクッキーと紅茶を創り出した。


「ティータイムでもしよう」


「いいわね」


「お腹空いてるしちょうどいい。食べてもいい?」


「構わんよ。食べよう」


そして俺達はクッキーを食べて紅茶を飲む。

どちらかが無くなればすぐに「創造」でまた創る。


「にしても「ダークカンパニー」ねぇ」


「今レイメスに調べさせているけど、少し私達でも調べる?」


「調べるって言っても何をするのよ。私達は戦いに関してはプロと言えるけど、諜報に関しては素人よ。今までそういうのを全部「黒蝶」とレイメスに丸投げしてきたんだから」


「ミコが超広範囲を「サーチ」で調べれば拠点見つかるんじゃない?」


「いや、今働いている構成員の魔力が分かるわけじゃないし色々な国にいるってことはいくつか支部のような拠点がある可能性も高いし」


「ならシン。敵の拠点が分かるような魔道具創れない?」


「創れないことはないだろうが、時間がかかるし拠点に乗り込んだからといって適当に殺しまわるくらいしかやることないだろ」


「それもそうね。壊滅させるためには殺して回るのじゃ非効率すぎるし」


「おとなしく、諜報のプロに任せましょ」


「それがいいわね」


そんな雑談をしながら俺たちはクッキーと紅茶を楽しむのだった。

投稿時間に間に合わないのちょっとまずいかも。

巻き返しカウント:9話

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