第221話 死生の復活
投稿遅れてすみません。
第105話 総合個人4にて「神化」や「再誕」時の矛盾を発見したため後書きで簡単な解説を追加しました。
以下、正直読まなくても物語に影響はないので本編まで読み飛ばしていただいても構いません。 正直最近の話にはあまり関係ありませんが、「神化」や「再誕」を使っているときに使った技はあくまで「神化」や「再誕」の能力の一部なため鑑定結果にのりません。
ただし、シンの「スキル創造」で創り出したスキルはシンの意思で普段の状態でも使えるようにするかどうかを決めれます。
ただしその時には多大な魔力が必要でありシンは基本的にやりません。
またミコが「再誕」発動時に使っていた技は吸血姫の力を取り戻したときにいつでも使えるようになっています。
「再誕」はあくまで人間の体で吸血姫の力を使うためのスキルであり、肉体こそ人間のもののほぼ吸血姫となっている現在のミコは「再誕」のスキルを失っています。
再誕発動時に使っていた技はアーツという扱いになります。
作者は割と杜撰なのでたまにこういった矛盾が生まれます。
それに気づいた方は感想等で教えてほしいです。
実際に矛盾を確認した場合即座に修正します。
また疑問等も感想を下されば答えるのでぜひください。
「さてと、一応聞こう。死神はどうすればいいと考えているのだ?」
「妾はゼミルとなる前に全神力をゼーデの力の封印に使ったためなくなった。しかし、ゼミルになってから神体ではないため微々たる量じゃが神力は回復しておる。その神力を含めた我の力全てを使って呪いを解いて、魂を回復させる。それでも恐らくもって数秒じゃろう。そのうちに何とかして魂を回復させてほしいのじゃ。幸い、今すぐではない。3日じゃ。3日は持つ。その間に魂を回復する手段を見つけてほしいのじゃ」
「その必要はない。俺は魂を回復することが出来る。少し時間はかかるがな」
「本当かの?」
「あぁ、なんなら、もっと効率の良いこともできる。さすがにここでっていうのは集中できないから少し移動しよう。あぁ、それとルミネス、コピとゲームを呼んでくれ」
「承知しました」
「ルミネス、もっと砕けた感じで話していいんだぞ」
「何故?魔王様は私の創造主、敬意を示すのが当たり前」
「なら創造主命令だ、俺とは友人のように話せ」
「善処する」
「よろしく頼む」
そうして俺達は移動する。
その間にゼーラ以外の全員に「念話」で何をするかを伝えた。
伝えたのはここにいる面子と学校にいるユアとユイ。
用事があると言ってどこかに出ていったライシュだ。
俺がやろうとしていることは協力者が多い方がいいからな。
ミコとセーラが不満気だったが、後で甘やかすことを条件に許してもらった。
「着いたな。ここでやろう」
そうして俺は目的の部屋にはいる。
この部屋はセーラのセイとしての記憶と力を取り戻させる時に使った部屋だ。
俺達が部屋に入った次の瞬間、部屋に転移魔法陣が現れる。
その転移魔法陣からはユアとユイが現れた。
「シン、待たせたわね」
「仕事は他の教師に丸投げてきたから問題ないわ」
「急にすまんな」
「「友人の大変なときに来ないわけにはいかない」」
二人は同時に笑って言った。
本当にいい奴等だ。
それにさすがは姉妹兼婚約者だ。
つい最近、二人の部屋の防音を頼まれてした。
まぁ、そういうことだろう。
俺がユアとユイと話しているとまたもや魔法陣が出現した。
「ごめんなさい。遅れた」
魔法陣からはライシュが現れた。
「ライシュも急にすまん」
「ゼミル姉には借りがあるから当然」
「借り?ゼミル姉?何かあったのか?」
聞きなれない呼び方に俺はライシュに問う
「ちょっと」
ライシュはそう言って顔をそむけた。
まぁ、かなり気になりはするが。
無理に聞き出すことではないだろう。
「ミーゼ」
「承知しました」
「ずっと思ってて、ルミネスにもさっき言ったんだが、普段はそんなにかしこまらなくてもいいぞ。会議とかは別だが」
「しかし、私は魔王様の配下ですので」
「それは言えばミコとセーラも配下だ。それに今は同級生でもある。それと転生して少し感性が変わってな。ずっとそんな感じだと疲れてしまう」
「そう、ですか」
「だから、普段はもっと砕けた感じにしてくれ。それこそ友人と話すような感じで」
「そんな、恐れおおい」
「ならこうしよう。今から俺はミーゼに命令を下す。その命令を果たした暁には俺と砕けた感じで話す権利をやろう」
俺の言葉にミーゼは目を見開く。
「承知いたしました」
あくまで、命令を果たすまでは砕けた感じで話す気はないのだろう。
「さてと、それじゃあ始めよう。死神、お前は俺が何かいうまで何もするな」
「分かったのじゃ」
この部屋には俺、ミコ、セーラ、ユア、ユイ、ライシュ、ミーゼ、ルミネス、コピ、ゲーム、死神がいる。
そして死神以外の全員が魔力を高める。
ルミネス、コピ、ゲームは更に神力を高めている。
「神化:創造神」
俺は「神化」を発動する。
これを使うのは学園対抗戦以来だ。
だが、あの時の違うことがいくつかある。
その一つとして、俺の髪だ。
前は白だけだったが今の俺は白と黒が混じり合っている。
「ミーゼ」
「了解」
「解呪」
ミーゼがスキル「解呪」を発動する。
このスキルは文字通りありとあらゆる呪いを解呪することができるスキルだ。
呪術神の加護を持つミーゼの固有スキルだ。
固有といっても呪術神の加護の下位互換である呪術師の加護というものがある。
その加護を持つものも「解呪」というスキルは持っている。
まぁ、ミーゼが使う「解呪」よりも効力が弱いが。
「しつこいわね「浄化」「無限浄化」「聖浄化」」
ミーゼが更にたくさんのスキルを発動する。
「浄化」というのは呪い、毒、病気を治すことが出来る。
ただ、色々なものに使える分「解呪」に比べて高位の呪いには効かない。
「無限浄化」は術者の意思に対処の意思がある限りひたすらに浄化を続けるスキルだ。
「聖浄化」は「浄化」の上位互換のスキルだ。
ミーゼは4つのスキルを同時に使ってゼーデの魂にかかった呪いを解呪する。
ミーゼは呪いに関する神系統の加護を持っているだけでなく人を癒すような行動に補正がかかる「聖女」の称号もある。
呪いの解呪に関してミーゼの右に出るものはこの世界にはいないだろう。
「魔王様、あと10秒で解呪できます」
「了解」
そうして俺達は既に高めていた魔力を更に高める。
俺、ルミネス、コピ、ゲームは神力を高める。
「解呪完了」
ミーゼの声が聞こえると同時に俺は連携スキル「魂交換」を発動する。
俺の魂が体外に出ていく。
それと同時にゼミルの魂も体外に出てくる。
ゼミルの魂は目に見えて弱まっているのが分かった。
そして俺の魂がゼミルの肉体に。
ゼミルの魂が俺の肉体に。
それぞれ入る。
「うっ」
俺は痛みに顔をしかめ、声を出してしまう。
今、一時的にではあるがゼミルの魂が俺の魂の役割を担っている。
魂というのは消滅すれば二度と蘇生できなくなる。
またとても敏感であり、魂に攻撃されらばその痛みは想像を絶する、死よりも恐ろしいものとなる。
普段の俺ならば、魂が多少不安定になったりダメージを負っても耐えられるがこの魂は綻びすぎている。
死神が魂の綻びを無理矢理食い止めた理由がよくわかる。
今のゼミルではこの痛みに耐えらないだろう。
もっと綻びが軽いものならば「偽魂創造」で創った偽魂を使えば綻んだ魂も治っただろう。
偽魂は傷口が広がるのを防ぐ絆創膏のような役割をすることが出来るからだ。
だが、これだけの綻びではそれも無理だ。
だからこんなリスクの高いものをしているのだ。
「魔眼」「神眼解放」
俺は魔眼と神眼も発動する。
神化、魔眼、神眼。
今、俺が出来る最も強い状態だ。
まぁ「超強化」やバフ魔法で一応これ以上強くなることもできなくもないが存在的な意味で俺は今ほぼ神のような状態だったりする。
「破壊」
俺はゼミルの魂の半分を破壊する。
「っぐ」
死神が胸を抑える。
今俺が破壊したのはゼミルの魂の死神の要素だからだ。
ただ、破壊と言っても壊したのではなくどちらかと言うと分けたという方が正しい。
俺はゼミルの魂をゼーデの魂と死神の魂に分けたのだ。
「がはっ」
俺はその痛みに吐血してしまう。
自分で行ったこととは言え魂の一部が破壊された痛みは尋常ではない。
「あ、あ、あぁぁぁ。そ、「創造」」
俺は自身の中にある全魔力と神力を使い「創造」を発動する。
実は神力でスキルや魔法、アーツを発動すると効力が増すのだ。
そして俺は「創造」でゼーデの魂を創り出す。
本物の魂を一から創り出すことは今の俺には出来ない。
数百年後の俺なら出来るかもしれないが、今の俺では出来ない。
だからゼミルの魂を取り込む必要があったのだ。
だがまだゼーデの魂を創るには足りないものがあった。
それは魔力と神力だ。
ゼーデほどの実力者の魂を創るには大量の魔力と神力がいる。
今の俺ではどちらも足りない。
なんならただでさい足りないのに、俺は先ほどゼミルレベルの人の魂の「破壊」を行うのに無視できない量の魔力を使っている。
一般的に見れば桁違いの俺の魔力も、奇跡を起こすにはまだ足りないのだ。
その瞬間、俺の中に魔力と神力が入ってくる。
ミコ達が魔力と神力を俺に注いでくれているのだ。
そして俺は「超集中」を発動して、ゼーデの魂を創り出した。
創り出した魂を俺の中のゼーデの魂と融合させる。
それによってゼーデの魂は安定した。
「魂交換」
俺はミコ達からもらっている魔力を使って「魂交換」を発動する。
またゼミルと俺の肉体からそれぞれ魂が出てきてあるべき場所に戻る。
俺の体内には俺の魂が、ゼミルの体内には安定したゼミルの魂が入った。
俺は自分の魂になったおかげでどんどん魔力が回復する。
先ほどまでは自身の魂ではなかったため魔力が回復しなかったのだ。
だから他者に貰ったのだ。
「う、うう」
ゼミルは目を開いて意識を取り戻す。
そして俺を見て、状況を察したらしくすぐに俺に跪く。
「魔王様、魔王軍七魔公第四席「死生」ゼーデ・デスリビング・グリムリーパー。復活しました」
ゼミル、いや。
ゼーデはそう俺に言ったのだった。
ゼーデ復活!!
地味に長かったし、設定複雑にしすぎて説明ムズイ。
作者国語力欲しい。
それから最近過去話の矛盾修正中です。
多少変わっているところもあると思いますが、大筋の話を変えるつもりはないです。
技や現象の説明が追加されたり変更されたり、技の名前が変わったりする程度です。
巻き返しカウント:9話
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