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第210話 指導4

今日も短いです。

すみません、この話の追加はしました。

しかし明日いつもの時間に投稿できません。

ごめんなさい。

俺達は襲い掛かってきた新米騎士達全員を気絶させた。

魔力を一切使う必要なんてなかった。

まぁ所詮はただの騎士。

それも新米だ。

俺達が魔力なんて使ったらどれだけ加減しても殺してしまうから使う気なんてさらさらなかったが。

俺達の様子を見て学園の生徒達やダンべを含めた古参の騎士たちが啞然としている。

ここまで一方的になるとは思っていなかったのだろう。


「さてと、ミーゼ」


「承知しました。「リジェネレーション」」


ミーゼは俺のしてほしいことを察して新米騎士達に「リジェネレーション」を発動する。

「リジェネレーション」は指定した状態に戻す魔法だ。

これによって新米騎士達は意識を取り戻し、体力も回復したわけだ。

ちなみにだが「リジェネレーション」は指定した状態に戻す魔法。

つまり、やろうと思えば直近の記憶や直近で得たスキルをなくすこともできる。

ただし、記憶やスキルへの干渉をすると必要な魔力が跳ね上がるが。

勿論今回は訓練なので体力と意識を戻しただけだ。


「さてと、お前たち。俺達との実力差は理解できたな?」


俺はほんの少しだけ魔力を解放しながら新米騎士達に問う。

その状態に俺の意見できる存在などおらず全員が頷いた。


「よし、それじゃあ次はこうだ」


俺は「創造」で俺、セーラ、ゼミル、ミーゼの前に木剣を創り出した。

全員がそれを手に取る。


「ダンべ、新米騎士の人数は?」


「今回連れてきているのは34名です」


「そうか。なら俺のところに適当に9人来い」


俺の言葉に、近くにいた9人が俺に近づいてきた。


「次、セーラの元に8人いけ」


俺の言葉でセーラに近かった8人がセーラに近づく。

そんな風にゼミルとセーラの方もまとめていく。

これで俺のところに9人。

セーラのところに8人。

ゼミルのところに8人。

ミーゼのところに9人となった。

これから本格的な指導を行う。


「お前たちは俺が指導しよう。とりあえず新しい剣をやる」


俺は「創造」でミスリルの剣を創り出して新米騎士全員に渡す。


「「「「「なっ」」」」」


新米騎士たちから驚きの声が出るがそんなことはどうでもいい。

俺からすればいくらでも創れるものなのだ。

神器でもないし、別に新米騎士に与えても問題ないだろう。

午後に指導する古参騎士にはもっと良いものを上げるつもりだし。

俺は自分のグループの指導に集中するとするか。


「さて、新米騎士諸君。改めて名乗ろう。今日の午前中。お前たちの指導をすることとなったシン・ソードロードだ。先に言っておくがお前たちが名乗る必要はない。お前たちに興味などないからな」


俺は最初からそう冷たく言い放つ。

俺のこの言葉は事実だ。

俺は別にこの新米騎士達に塵芥ほどの興味もない。

俺からすればただの暇つぶしに過ぎないのだから。


「まぁ、シン・ソードロードの名にかけてお前たちを一流の剣士にはしてやろう」


俺の言葉に全員が顔をひきつらせた。


「さてと、それじゃあ訓練の内容は発表しよう。簡単だ。午前中の間、この9人の中で誰か1人でいいから俺に傷をつけろ。魔力や魔道具、スキルや魔法も使っていい。なんでもいいから俺に傷つけろ。そうしたら合格だ。後は自由にしていい。それじゃあいつでもかかってこい」


俺はそう言って木剣を構える。


「それでは、参ります」


そう言って1人の騎士が俺に向かってミスリルの剣を構えて突っ込んできた。

他の8人もその1人に続いて斬りかかってくる。


「やる気は結構。だが全てが遅い。全てが足りない」


俺はまず1人目の新米騎士のミスリルの剣を左手で掴む。


「なっ」


驚きで体が止まってしまった新米騎士の鳩尾に俺は右手で拳を入れる。


「がはっ」


それだけで1人目の騎士は倒れてしまった。


「「覚悟」」


2人目、3人目の新米騎士はさっきも息のあった連携をしていた2人だ。

俺は左右から挟み込もうとしている。


「息はあっているつもりなのだろうが、それでは完璧な連携とは言えないな」


俺は二人の剣を掴んで手首を交差するように強引に振る。

すると咄嗟に剣を離せなかった二人は自分達でぶつかりあって意識を失った。

次の瞬間、俺はすぐに右にバク転をする。

俺がバク転をした次の瞬間、そこにはミスリルの剣があった。

それは女騎士だった。


「気配を消すのが上手いな。呼吸音も最低限まで抑えられている。相手が俺達ほどの強者じゃなければ通じただろう。だが、避けられた後が考えられていない」


俺は女騎士に接近してその首に手刀を叩き込んだ。


「っぐ」


女騎士は倒れた。

今更だが今回の指導には女騎士も来ている。

数は約10名。

恐らく女性の剣を学びたいものが学びやすくすると言った意図があるのだろう。

俺はにやりと笑った。

俺は確信をしたからだ。

この女騎士には、大きな才能があると。

俺は後でこの女騎士には名を聞こうと思うのだった。


「あいつを囲め。逃げ場をなくせ」


「全方位から一斉に攻撃だ」


「いくぞー」


「「「「「おおー」」」」」


残りの5人が俺を囲んで全方向から一斉に襲ってくる。


「作戦を相手に聞こえる声で話すなよ」


俺は一瞬でジャンプする。


「なっ、どこに消えた?」


新米騎士達は周りを見回す。

俺は気配を殺して一切音をたてずに一人の新米騎士の後ろに着地する。

勿論、全員の視界からは外れている。


「隙だらけだ」


俺はその新米騎士の首に手刀を入れて新米騎士を気絶させた。


バタン


新米騎士が倒れる。

俺はすぐにまたジャンプする。

なぜこいつらは上を見ないのだろうか?

残りの新米騎士たちは全員倒れた新米騎士の方を見ている。

俺はその隙にまた静かに着地して全員の首に手刀を入れた。

全員が同じ方向を向いていたから簡単だった。


バタンバタンバタン


これで新米騎士は全滅だ。

結局ほとんど木剣を使わなかった。


「リジェネレーション」


俺は新米騎士達全員に「リジェネレーション」を発動する。

新米騎士たちは目覚めた。


「早く起きろ。今日はとにかくこれを続ける。午前中に俺に傷をつけろ」


俺はそう不適に笑う。

新米騎士達の顔はどんどん青ざめていく。

まぁそうだろう。

なにせ、長時間気絶と目覚めを繰り返すのだから。

拷問のようなものだ。

まぁそんなことを気にせず俺は午前中、新米騎士達を気絶させては「リジェネレーション」を繰り返したのだった。

ちなみにだが訓練の内容はミコもゼミルもミーゼも同じだった。

ただ、俺達の訓練を見ていた古参の騎士や生徒達からは俺のところが一番きつそうだったと言っていた。

次点はミーゼだったらしい。

それと、俺が才能あると感じた女騎士はダンべに名前を聞いたところダンべの娘らしい。

名前はべーラ・ルイという名らしい。

俺が才能がありそうと言ったいったことにダンべは父としてとても誇らしそうだった。

以前独身だと聞いていたので詳しく聞いてみると、どうやら養子らしい。

貴族家の当主がいつ死ぬか分からない騎士団長で独身というのは跡継ぎやらで大変だからかなり昔に養子をとったらしい。

血は繋がっていないけれど、本物の親子のように剣を教えたりしているらしく少し微笑ましく思った。

少し微笑ましく思ってしまった俺がダンべにべーラが強くなるための方法を事細かに伝授してしまったことは俺とダンべの秘密である。

そんなこんなで俺達の新米騎士の指導は終わった。

昼食は各々とるらしく、他の生徒や騎士団は今日は弁当を持参しているらしい。

俺達はそんなものないが、普通に俺の「創造」で創って食べた。

周りからは羨望の目で見られたが気にせず美味しくいただいた。

たまには外でご飯を食べるのも新鮮で悪くなかったのと、内容が和食でお米がありそのお米がミコの頬についていたのが可愛かったことをここに記しておく。

巻き返しカウント:10話

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