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第21話 治療

あけましておめでとうございます。

2024年初めての投稿です。

本当はクリスマスや正月にはそれらしい小話でも書きたいところなのですが、もう少し慣れてきたら書いていきたいと思います。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

俺とミコはセーラの魔力回路の修復をすることになった。


「セーラさん両手をだして。三人で身体的に接触していないと魔力を流せないから」


「えぇ」


セーラさんが手を出すので俺とミコは握り、俺とミコも手を握る3人で円形になっている形だ。


「何かあったらサポートよろしく」


「了解」


「それじゃ、始めるわよ」


レイルさんたちは心配そうにセーラさんの方を見ていた。

俺とミコは魔力の状態を見るために魔力視が他のスキルと統合して進化したスキル。

「魔眼」を発動する。

俺の両目が赤色にミコの両目が青色に光る。

俺とミコはセーラさんに魔力を流す。

連携スキル「魔力循環」も使用する。

俺たちはたびたび魔力を循環していた時に手に入れたスキルだ。

俺は普段、ミコに流す感じて魔力を流す。

ミコが自分の魔力、俺の魔力そしてセーラさんの魔力をを操り循環させていく。

俺は「魔眼」で魔力回路が不自然に歪んでいるところを「創造」で創り変えていく。


「っん、あ、っん、あぁ」


セーラからの喘ぎ声が聞こえてくるが無視だ。

ミコの魔力循環は気持ちいからそのせいだろう。

どうやら俺とミコの魔力がセーラとも相性がかなり良いようだ。

俺とミコが「超集中」のスキルまで使い、セーラの治療と魔力循環を行う。


セーラ視点

不思議な少年と少女。

シンとミコ。

二人はあの絶望的な状況から助けてくれた。

また、私と同じ神族系の加護でとても強い。

そして私が魔法をうまくつかえない原因まで突き止め、治療してくれている。

治療してくれているのだが、、、、、、


気持ち良すぎる。


何これ、魔力循環ってこんなに気持ちいものなの?

私が経験したあの激痛を伴いながらやる魔力循環はなんだったの?

しかも、ミコなんか手馴れてない?

なんがただでさえ二人の魔力が体中に流れるだけでも気持ちいのに。

ミコは明らかにわざと気持ちよくなりそうなときにちょっと魔力を流す勢いを緩めて焦らしてきたり、逆に気持ちよくなった瞬間に魔力を流す勢いを早くして追い打ちをかけてきたり。

目を開けてよく見るとミコは目をつぶって集中しているようで近づかないとわからない程度にだけど笑っている。

今日初めてあったのに翻弄されてる。

恐らくミコの加護は魔法神だった。

どんな加護なのかはわからないが名前的に魔力の操作は得意分野なのだろう。

そしてシンもシンだ。

シンの加護は創造神。

名前からして凄い。

そしてシンは私の魔力回路を創りかえるといっていた。

それは文字通りだった。

まるでマッサージでも受けているように今まで魔力を使うときに引っかかってたところがなくなっていく。

というか私の中が創りかえられていく。

創りかえられるのも気持ちい。

普通は誰かに体の中を創りかえられるなんて嫌なはずなのに、シンなら嫌じゃない。

思えば今日初めて会ったのに私は二人のことを信用しすぎている。

勿論、今まで抱えていた悩みの原因を突き止めてくれたことや、同じ神族系の加護というのもあるのだろうが、そうこう以前に私は二人を疑うことができない。

そんなことを考えて気を紛らわせていたが、そろそろ快楽に負けそうだ。

ただでさえミコが魔力循環で私を弄ぶから快楽でどうにかなりそうなのに、さらにシンの私の魔力回路を創りかえることによる快楽が生じる。

それだけならまだギリギリ耐えれていたのだが、シンが魔力回路を創りかえることによって魔力の流れがよくなりミコの意地悪度合がます。

あ、やばいやばいやばい本当にやばい。


「あ、あ、ん、あう、ひゃ」


もう無理何も考えられない。

私は快楽で意識を失いそうになりながらもなんとか耐えた。


ミコ視点

遊ぶのもここらへんにしてあげましょうか。

治療も終わったしね。

セーラが考えていたようにミコはセーラを弄んでいた。

ミコはセーラが快楽に耐える様子をとても楽しんでいた。

シンやミコも快楽を感じるのだが、その快楽を求めて疲れた時などに魔力循環をしていたので、慣れているのだ。

勿論、ミコは遊びながらも治療は確実に行っていた。

セーラの魔力回路は完全に治療された。

なんならミコは魔力を操ることに関しては世界最高レベルなので他の人が魔力循環を行うよりも丁寧かつ綺麗に行われている。

魔力は魂から生み出されるのだが魂から体外に放出されるときに通る道が魔力回路だ。

魔力循環というのは基本的には魔力を動かす感覚を養うために行うことと言われており、それも間違いではないのだが主な目的は魔力回路を適度に広げることだ。

だがこの目的はあまり知られていない。

そしてセーラの場合は悪意によって魔力が上手く流れないように乱雑に魔力回路が広げられていたため魔法が上手く使えなくなっていた。

だが、ミコはシンと協力してシンは乱雑に魔力回路に開けられたところを創りなおし、ミコはそれを広げなおすことでセーラの治療を行ったのだ。

普通どれだけうまく魔力回路を広げても魂から体外に放出されるまでに魔力が2割は失われてしまう。

だが、ミコ自身とミコに初めての魔力循環を行われたシンと実質的に初めての魔力循環を行われたセーラはこの2割のロスはなく魂のから放出された魔力が直接使える。

つまりは燃費が良くなったのだ。

シンもとても丁寧かつ綺麗に創りなおしてくれたので魔力を流しやすかった。

ミコは魔力循環を終了する。


「セーラ、終わったわよ」


シンとミコによるセーラの治療が終了した。


シン視点


ミコがセーラに向かって治療の終了を呼び掛けたとき、セーラは気が抜けたのか座り込んでしまった。


「これでセーラさんは魔法をうまく使えるはずよ。なんなら練習すれば今日中にでも災害級魔法程度なら使いこなせるようになるわ」


「シン君、ミコちゃん、本当にありがとう。本当に」


レイルさんが泣きそうになりながらお礼を言ってくる。

ミリーさんやジルさん騎士の方々も泣いている。


「それは、しっかり魔法を使えたときに。せっかくだから魔法についても俺とミコが教えましょうか?」


「いいのか?」


「構いませんよ」


「セーラ災害級魔法を使えるものの指導など滅多にない。教えてもらったらどうだ?」


「もちろん。お願いするわ」


「それじゃいくか。ミコ」


「えぇ」


俺たちは手をつなぎ、連携スキルを発動する。


「連携スキル「白黒世界(二人の世界)」」


その瞬間周りの景色が変わり白色と黒色の周りに何もない空間ができた。

「ここは?」


セーラさんが不思議そうに聞いてくる。

そりゃ周りの景色が急に変わったんだからそうなるのも普通だろう。


「ここは俺たちの連携スキルで創り出した異空間だ。どれだけ強力な魔法を使っても問題ないし、ある程度は俺とミコが自由にいじれる。例えばこんな風にな」


俺がミリーさんたちがいる方に手を伸ばすと黒い椅子が出現した。


「この空間ないならある程度のものは俺のスキルを使わずとも創り出せるまぁ空間外には持ち出せないがな」


「このスキル強力すぎないかしら?」


「確かに強力だが魔力を滅茶苦茶使う。だいたい俺とミコの魔力を9割ずつだな」


「あなたもミコも人とは言えないレベルの魔力量を持っていたけどそれの9割って消費魔力多すぎでしょ。ていうか今1割しか魔力ないんでしょ。大丈夫?」


「問題ない。俺たちの魔力量なら1割でもかなりの魔力がある」


「それもそうね」


「さてと、レイルさんたちはその椅子に座っておいてくれ。セーラさんは魔法が使えるか試そう」


「分かった。見学させてもらうよ」


「シン、ミコ、私は貴方達のこと呼び捨てなんだからあなたも私のことを呼び捨てでいいわよ」


「いいのか?一応王族なんだろ。俺たちは気にしないが騎士の人からしたらまずいんじゃないか?」


「あなたたちは命の恩人だし、そもそも災害級魔法を使える人に上から口言える人なんていないわよ」


後ろでレイルさんたちも頷いている。

どうやら本当にいいようだ。


「分かった。じゃとりあえず俺が的を創るからそれに向かって魔法を放ってくれ」


「了解」


セーラは闇属性中級魔法「ダークランス」を放つ。

「ダークランス」は的に当たる。


「よし、完璧に制御出来てるな」


セーラは嬉しそうだ。

後ろでレイルさんたちも大喜びだ。


「じゃあ、ちゃんと魔法を使えることも分かったし指導の時間だ。といってもとりあえず魔法陣を覚えてもらう。ミコ」


「了解。セーラ貴女に私の知る限りの魔法の魔法陣の記憶を渡すわ。たぶんちょっと頭痛がするけど我慢してね」


「?了解」


セーラはよくわかってなさそうだ。

ミコは無属性上級魔法「メモリートレース」を発動する。

これは自分の指定した記憶を対象にトレースする魔法だ。

俺も使えるが記憶や精神に干渉する魔法はもし魔法を失敗すると大変なことになるのでミコにしてもらったのだ。


「うっ」


セーラが少し頭を抑える。

恐らく頭痛だろう。

「メモリートレース」の魔法自体には頭痛が起こる要因はないのだが、シンプルに大量の情報が一気に頭に流れ込んでくるため頭痛が起こるのだ。

まぁ普通に1000以上の魔法陣とその効果が一気に頭に流れてくるのだ。

一般人なら気絶するほどの情報量だが、セーラは頭痛で済んでいる。

セーラも希代の天才の称号を持っているのだから優秀だろうと思っていたが想像以上だな。


「本当にあなたたちの正体を知りたいくなったわ。なにこの魔法の数。私がそんなに知ってる魔法がないのもあるけど、普通に多すぎ。っていうかなんで終末魔法の魔法陣まであるのよ」


「まぁ俺もミコも新しい魔法を創れるからな」


「伊達に創造神と魔法神の加護を持ってるわけじゃないのよ」


「本当にすごすぎるわ。でシンとミコが使える最強の魔法ってどんな魔法なのかしら?」


「そうだな。今の状態じゃ二人で発動しても神話級までが限界だな」


「いや、神話級を使えるのはおかしいでしょうに。普通に二人だけで世界征服できそうね」


「不可能ではないんだろうが。興味ないな」


「そうね」


「二人に野心がなくて良かったわ」


「さてと、せっかく異空間にいるんだから俺とミコの最強の魔法を見せてやろう」


「神話級魔法なんて滅多に見れるもんじゃないから目に焼き付けておきなさい」


「了解。余波で殺さないでよ」


「大丈夫だ。それに最悪蘇生するなり、時間を戻すなりすればいい」


「普通なら戯言だけどそれが戯言じゃないのが怖いわね」


「それじゃ、やるぞ」


レイル達視点


「シン君もミコちゃんも優しいこで良かったわ」


「セーラが魔法を使えるようになるなんて城に帰ったら宴ね」


「あぁ盛大に祝おう」


「記憶を移すなんてことできるのかよなんでもありだな」


「っ神話級魔法を使えるなんて」


「野心がなくて良かったわ」


「でもまだいくら大人びていて強いとは言え子供だ。二人はこのまま優しく育ってほしいわね」


「神話級魔法を見れるみたいですよ」


「神話級魔法を見ることが出来ようとは思わなかった。人生なにがあるかわからんのぉ」


皆、神話級魔法に心躍らせていた。

神話級魔法は失われているとされているため見れることなんてありえないのだ。


シンとミコの最強の魔法が今使われる。


無事セーラちゃんも魔法が使えるようになりました。

さて、シンとミコに指導されて、果たしてどうなってしまうのか。

次回は初めての神話級魔法です。

詠唱させる予定なんで、今からでも詠唱を考えておかないと。

では次回をお楽しみに。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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