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第203話 記憶の番神

じ、時間がない。

今日も短いです。

確認したら、眠すぎてよくわからないところに文章があったりとてもわかりやすい誤字をしていたりとヤバかったたです。

すみません。

しっかりと修正、追加を行いました。

俺達が扉を開けると、中には右手に本を持っていて眼鏡をかけた男がいた。


「おや、人の子がここまで来ることがあるとは思いませんでした。素直の賞賛させていただきます。おや、神が二柱も、何故このような場所に人の子と来ているのです?」


「私は「魔神」ルミネス、魔王ゼロ・コラプス・クリエイトブレイク様に使える存在。こっちは私が創った神。解析、再現、複製の神コピ。私が創り出した神」


「おや、これは失礼しました。私は記憶の番神メモリ」


「そう。番神ね」


「どうしたのです?人に従うような神なんぞどうせ現人神でしょう。私は番神ですよ。跪きなさい。勿論、人の子もですよ」


そう、記憶の番神は俺達に命令する。

これは「神言」か?

以前ミコに「神言」を発動されたときと似た感覚を覚えた。

そう言えば以前神によっては低位の存在を従わせる権能を持った神もいると聞いたことがある。

メモリもそう言った権能を持っているのだろう。

が、俺達には効かない。

大体そういう権能は格下にしか効かないのだ。


「な、何故跪かないのです?」


「馬鹿な神。魔王様の御前。頭が高い。お前が跪け」


ルミネスがそう言った瞬間、メモリが俺達に向かって跪いた。


「なっ、何故私が跪いて。私は番神なのに」


「生憎と、私は上位神、コピも中位神」


「し、しかし。そこの3人の人間も受けていないのは何故?」


「あぁー。それは俺達の称号によるものだと思う」


俺の持っている魔王やミコの災禍の魔女、セーラの勇者の称号にはそう言った己より弱い相手からの支配を完全に無効化する機能がある。

恐らくそれによるものだろう。

俺達は神を殺すことは出来ないが、実力的には番神程度なら余裕で相手出来る。

つまり、格下ではあるのだ。

そのためこいつの支配は無効化出来るのだ。


「称号?」


「俺は魔王の称号を持っている」


「私は災禍の魔女っていう称号を持ってる」


「私は勇者っていう称号を持ってる」


「っく、どうすれば」


「さて、答え合わせの時間だ。お前の遊戯は直近で強い嫌悪を感じた事象をなかったことにした幸せな夢から脱出できるか。だな」


「そ、そうです」


「そうか。答え合わせ出来て満足だ。ルミネス」


「その権能、頂戴する」


そう言ってルミネスはメモリの魂を抜き取って手で握り潰した。


「あ、あぁぁぁぁ」


メモリが絶叫する。

そしてそのメモリの神力をルミネスは食べていくのだった。


「ルミネス、お疲れ様。これで、第四層攻略完了だな」


「そうね」


「さてと、多分次の層が最後だ。気を引き締めていこう」


「にしてもここも宝箱はないのか。よくよく考えるとこのダンジョンでは第二層以外まだ一度も宝箱を見ていないな」


「それには理由がある」


すると、俺の疑問にコピが答えてくれた。


「そもそも、本来このダンジョンはボスを攻略したからと言って宝箱が出る仕様はない。私の部屋の神力球は私がもしもの時のために私があの部屋に隠してたものが出ただけだと思う。このダンジョンのボス部屋はかなり特殊でフロア内にボスがいなくなった場合、遊戯神が新しいボスとなる神を創り出すまでボス部屋内に存在する全てアイテムは全てボスを倒したものに所有権が移行する。だから部屋に隠していた神力球が宝箱の中に入ってでたのだと思う」


「そうなのか」


「うん」


つまり、第二層以外の階層のボス部屋で宝箱が出なかったのではなく、本来出ないところを第二層は宝箱が出たということなのだろう。


「まぁいい。とりあえず第五層のボス部屋に行こう」


俺達はメモリが死んだ時に現れた階段を降りるのだった。

階段を降りた先には第三層や第四層のように転移魔法陣はなかった。

そのかわりにとても大きな扉があった。

大きさ的にボス部屋の可能性が高い。

恐らくだが第五層はこの神級ダンジョン「神々の遊戯」のダンジョンボスである遊戯神がいるのだろう。

俺の予想としてはそこで遊戯神と何等かの遊戯をすることが第五層なのだろう。


「シン、どうする?」


「どうするも何も、ここまで来たら入るしかなくないか?」


「そうね、ここも「テレポート」とかの転移系の魔法は使えなくなっているわ」


「それじゃ、入るか」


俺の発言に全員が頷く。

俺はそれを確認して扉を開ける。

中には一人でチェスをしている女がいた。

かなり強大な神力を感じる。


「おや、ついにここまで人の子が来てくれたのですね。初めまして私は遊戯神ゲームと言います。よろしくお願いします」


「シンだ」


「ミコよ」


「セーラ」


「ルミネス」


「コピ」


「ふふ。コピ、久しぶりね。まさかこんな形で再び貴女と相まみえるとは思わなかったわ」


「私も、思わなかった。元創造主様」


「元、やっぱりそこの魔神ルミネスによって新しく創りなおされたのね」


ゲームの発言にコピは目を見開いた。


「何故、分かった?」


「分かるわよ。私はこう見えても上位神。それに私は貴女の創造主であり、このダンジョンのダンジョンボス兼管理人よダンジョンで起こった事象は全て分かるわ。そもそも私は自分の創った神の生死が分からないような馬鹿な神じゃないわ。まぁでも奇妙な感覚ではあったわよ。貴女は生きているのに貴女との繋がりだけが切れたんだもの」


神は自分が創り出した神と深く繋がっている。

まぁ、当然と言えば当然だ。

なにせ、神は神を創るときに己の魂を割いて創るのだ。

繋がりがないわけがないだろう。

それこそ元々ゲームとコピは俺と巫女レベルの繋がりがあっただろう。


「まぁ。今はそんなことはいいわ。歓迎するわよ。魔王ゼロ、災禍の魔女ミコ、勇者セイ、魔神ルミネス、それにコピ」


「ほう、歓迎?」


「そう、歓迎するわ。だって私はずっとずっとこのダンジョンの挑戦者がここに来るのを待っていたのだもの」


「そうか。お前と俺たちが何をするのかの予想は簡単だし、それをだけだけ待ち望んでいたのかは想像に難くない。だが、その前にいくつか疑問がある」


「何かしら?確かにずっと待っていたけれど、私は分からないというのが嫌いなの。だから答えるわ」


「いくつかある。まず一つ。ダンジョンボス兼ダンジョン管理人というのはどういうことだ?」


「あぁ、それね。確かに貴方達からしたらおかしなことなのかもしれないわね。原則、ダンジョンボスとダンジョン管理人という存在が同一存在になることはないわ。これはそもそもダンジョン管理人というのはダンジョンを創った存在にダンジョンの管理を任せれた存在のこと。だからある程度の知能があるわ。そしてダンジョンボスというのはダンジョン管理人の能力によって創り出した存在の一種でしかない。例えばあるダンジョンに第一層にいるゴブリンとダンジョンボスであるアークデーモンがいたとしましょう。攻略する側からすれば圧倒的に強さが違うわよね。でも、ダンジョン管理人としては維持するコストが違うだけで存在としては全く同じなの。ダンジョン管理人から見たらダンジョンボスは明確な下位存在なわけ。ダンジョン管理人としてはわざわざ危険なダンジョンボスなんてしたくない。だからダンジョン管理人とダンジョンボスが同一存在というのは基本的にないの。でも、このダンジョンは私が創った。普通ダンジョンを創ったなら誰かに管理をさせるのが普通なのだけれど、私がダンジョンを創った理由はただの暇つぶしなの。だから自分がなることにした。そして次にダンジョン管理人としてダンジョンボスをどうするかって考えたときに思ったの。私がなればいいって。その方がいい暇つぶしになると思って。だから私は正確に言えばダンジョンボス兼ダンジョン管理人兼ダンジョン創造者なわけね」


そうゲームは笑った。

この神。

かなり強い。

先ほどの会話の間。

一切の隙がなかった。

上位神というのにも嘘はなさそうだ。

俺達はゲームの警戒心を一段階引き上げた。

巻き返し書く暇がない。

百合が足らない。

巻き返しカウント:10話

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この作品の番外編です。

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