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第192話 神の遊び1

今日も短めです。

後で追加しておきます。

「さてと、そろそろ行くか」


俺達は今、神級ダンジョン「神々の遊戯」の第一層のボス部屋でボスを倒してティータイムをしていた。


「それじゃあシンの時間を戻しましょうか」


「頼めるか?」


「今の私じゃ多分時間をそれを使うには魔力が微妙に足りないと思うわ。だから、セーラ。協力して頂戴」


「了解」


「すまんな」


「いいわよ。私達は貴方のために存在しているのだから」


「そうそう」


「「我等はただ、魔王様のために」」


二人はそう笑いながらそう言った。


「ったく、俺の配下は忠誠心が高すぎると思う。それじゃあ、任せる」


俺はそう言ってミコに神時計を渡す。


「神器召喚:神霊剣吸魔」


「そっか、私も出さないと「神器召喚:聖邪剣殺魔」「聖剣召喚:エンハルト、プロフト、コンプセーション、イリューセ、ザスク、コビャツ、ゲブン、エクスカリバー」」


ミコは吸魔を、セーラは殺魔と8本の聖剣を召喚した。

これらの武器の中には魔力貯蔵で普段溜めてある魔力がある。

更に持っているだけで魔力増幅のスキルの効果を受けるからだ。


「それじゃあ始めましょう」


ミコとセーラは二人でいい感じに神時計を持って開き、俺の肩に触れ、神時計に魔力を流し始める。

すると神時計の針が普通の時計と反対に戻り始める。

それが1周したとき、俺の弱体化はなくなった。


「もう大丈夫だ」


「「ふぅー」」


二人は魔力を流すのを辞める。

すると神時計は消滅してしまった。


「壊れた。使い切りのアイテムってわけか」


「神器なのに壊れるだなんて、神器は基本的に壊れないはずなのだけれど」


「恐らく効果が強いからだろうな。だが、問題ない」


俺は「創造」を発動する。

かなりの魔力を消費したが、俺の手の中には神時計があった。


「それもそうね」


「とりあえず3個創っておくから各々に渡しておく」


「「了解」」


俺は更に2つの神時計を「創造」で創り出した。

合計3つ。

そしてミコとセーラに1つずつ渡した。

各々「無限収納」やら「ストレージ」やらにしまう。


「さてと、俺は回復しているが二人はかなり魔力を消費してくれたようだな。俺の魔力をやろう「魔力供給」」


俺はスキル「魔力供給」を発動する。

このスキルは以前「スキル創造」で創ったスキルだ。

簡単に言えば「マナヒール」のスキル版だ。

ただ、色々と違う点がある。

1つ目は俺と何かしらの繋がりがないと魔力を渡せないこと。

2つ目は俺が送った魔力をそのままあげることが出来ること。

1つ目に関しては基本的に俺が魔力を回復させるのは仲間だけだし、仲間とは何かしらの繋がりがある。

七魔公は俺の配下だし、ユア達は俺がスキルをいじったおかげでそこそこ強めの繋がりがあるので問題ない。

2つ目に関しては「マナヒール」は俺が消費した魔力量よりも対象の回復する魔力量が圧倒的に少なかった。簡単に言えば俺が1000に魔力を渡しても200しか対象の魔力は回復しなかった。だが「魔力供給」のスキルはそんなことなく1000送れば1000相手の届く。

分かりやすく無駄がないのだ。

まぁそんなこんなでミコとセーラの魔力は全回復とはいえないが8割がた回復した。

後は移動しながら回復していくだろう。

俺達のルーツはかなり速いからな。


「それじゃあ、行こうか」


「「、、、、」」


ミコとセーラからの反応がない。


「どうした?」


「へ?にゃ、にゃんでもないわ。ねぇセーラ」


「え、えぇ。なんでもないわよ。シン」


二人は何か誤魔化している感じがした。

まぁ、気にすることでもないか。


「それじゃあ二層に進もう」


俺達は階段を降りて第二層に進むのだった。


「うん、なんだこれ」


階段を降りた先には小さい空間と魔法陣があった。


「転移の魔法陣ね。恐らくこの第二層に移動するためにはこの魔法陣に乗る必要があるようね」


「それなら早く乗りましょ」


そうして俺達は魔法陣に乗る。

その瞬間、魔法陣は光り出した。

次に俺の見た光景はさっきまでとは変わっていた。

転移できたのだろう。

周りはレンガの壁でレトロゲームに出てくるダンジョンのようだった。

まぁレトロゲームどころかゲーム自体をほとんどしたことがないのでどこかで聞いた情報だが。

一本道だったので俺達はそのまま進んでいった。

第一層とほとんど同じで罠が大量にあるだけだった。

第一層と同じように回避しながらボス部屋の扉らしきものを発見した。

俺は無言で扉を開けてボス部屋らしき部屋の中に入る。

中には悪魔がいた。

俺はそいつに「超鑑定」を発動した。

この魔物はアークデーモンという悪魔の中でも上位の魔物だった。

ちなみにだが「魔物の巣窟」の第五層ボスはレッサーデーモンという悪魔の中でも下位の魔物だった。


「とりあえず死ね「神魔龍王天命剣」」


俺は「神魔龍王天命剣」を発動してアークデーモンをさっさと倒した。

幸いアークデーモンは一撃だった。

その瞬間、俺の心臓が剣で貫かれた。


「何のつもりだ。ミコ」


俺の心臓を貫いたのはミコの剣だった。

俺はミコに問う。

だがミコは無言だった。

その瞬間、俺の両腕が切断された。


「セーラも何のつもりだ」


俺の両腕を切断したのはセーラのナイフだった。


「か、体が操られているの。体が思うように動かせない。シン、逃げて」


「わ、私も操られているの。シン、助けて」


二人によるとどうやら二人はダンジョン叉はダンジョンの魔物に操られているらしい。


「あ、あぁぁ」


そう言いながらミコは俺に接近し、剣を振るう。

俺はそれをなんとか回避した。


「シン、避けて」


そう言いながらセーラが俺に向けてナイフを振るう。

俺をそれをなんとか避ける。

それを10回ほど繰り返した。


「あ、体が動かせるようになったわ。多分操ることが出来る時間には制限があるのね」


「私も動かせるようになったわ」


二人によるとどうやらもう操作はされていないらしい。


「そうか。それじゃあさようならだ」


その瞬間俺は二人の心臓を神魔と王魔で切り伏せた。


「「ガハッ」」


二人は同時に吐血し、倒れこむ。


「ど、どうして。シン」


「何でこんなことするの?」


「紛い物が、俺の愛した女に成り代われるわけがないだろう」


「っく、いつから気づいていたの?」


「最初からだ。第二層に来た瞬間からお前たちが紛い物だと確信していた」


「何で、私達は容姿も魔力も動作までオリジナルと完璧に同じなのに」


「ふん、完璧に同じ?んなわけないだろう。まず第一にミコとセーラは基本的に歩く時、常に俺を見る。第二にミコは平均0.23秒まばたきが早かった。セーラは平均0.54秒まばたきが遅かった。第三に歩幅がミコは平均1回あたり2.5cm短かった。セーラは平均1,7cm長かった。他にも色々と違いはあったがまぁこれくらいでいいだろう」


「でも貴方、第二層に来た瞬間から気づいたって。さっき言ったのじゃあ来た瞬間には気づかないと思うのだけれど」


「なら、俺がお前たちが紛い物だと思った一番の理由を教えてやろう。俺とミコ、セーラはな。様々な契約を行っているんだ」


「「契約?」」


「そう、契約だ。それによって俺達は繋がっているんだ。その繋がりがお前たちからは感じられなかった。それが最初の違和感だ。だがこの時は確信とまではいかなかった。だが魔力で分かった」


「魔力?」


「私達の魔力はオリジナルと完璧に同じようになっているのだけれど」


「あぁ、確かに似てはいるな。だが、完全に再現は出来ていないぞ。というか多分出来ないんだと思う」


「どういうことかしら?」


「ミコは魔法神の加護を持っているからな。常人とは魔力の質が違う。それに加えてミコは吸血鬼だ。そういう意味でもミコの魔力は特別だ。それをお前は再現出来ていない。セーラは一度転生している。俺もそうだが転生した者の魔力と言うのは元の魔力から変質する。ミコは力を取り戻してまだ間もないため魔力が完全には安定していない。だからこそ今のセーラの魔力は少し歪んでいる。それをお前は再現出来ていない。これで俺は確信した。お前たちがミコとセーラのフリを下紛い物だと」


「っく」


「この共依存者どもが」


すると紛い物たちは口が悪くなる。


「それじゃあさようならだ「崩壊」」


その瞬間、二人の紛い物は消え去ったのだった。

巻き返しカウント:10話

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