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第186話 神級ダンジョンの魔物3

今日も短めです。


俺は今、第三層のボス部屋の前まで来ていた。


「さてと、三層のボスはどんなのかなっと」


俺はボス部屋の扉を開ける。


「侵入者発見、排除する」


ボス部屋の中にいたのはとても大きいゴーレムだった。

俺はゴーレムに「超鑑定」を発動する。

どうやらこのゴーレムはダンジョンハイオリハルコンゴーレムのようだ。

まずダンジョンの中で出現するゴーレムは総じてダンジョンゴーレムだ。

そのダンジョンゴーレム種の最上位であるのがダンジョンオリハルコンゴーレムだ。

そしてダンジョンハイオリハルコンゴーレムはそのダンジョンオリハルコンゴーレムの中でも優秀な個体だけがなれるものだ。

そのダンジョンハイオリハルコンゴーレムが俺に向かって突進してくる。


「ワンハンドレットスラッシュ」


俺は100の斬撃を放つ。

100の斬撃は全てゴーレムにあたったがゴーレムは無傷だった。

まぁ、ここまでは想定内だ。


「神龍斬」


俺は「神龍斬」を放つ。

「神龍斬」がゴーレムに直撃する。

が、ゴーレムは無傷だった。


「うっそ、だろ。硬すぎだろ」


俺は思わず柄にもなくそんなことおをつぶやいてしまった。


「なら、直接斬るだけだ」


俺は「神速」でこっちからゴーレムに近づいてゴレームを斬りつける。


カンッカンッ


が、神魔と王魔ではゴーレムを傷つけることすらできなかった。


「硬すぎるだろ」


俺はすぐさま「テレポート」を発動してゴーレムから離れた場所に転移した。

俺は再度「超鑑定」でゴーレムを鑑定する。


「マジかよ。こいつ物理攻撃無効を持ってるのか」


「物理攻撃無効」、文字通り物理攻撃が通じなくなる耐性なのだろう。

だがおかしい。

だがこういったものは無効といっても完全に無効にできるわけじゃない。

どういったことかというと、俺は「自然影響無効」を持っている。

だが、ミコの「インフェルノ」をくらえば暑さを感じるしダメージも負う。

恐らくだがこの無効という言葉には限界があるのだろう。

この無効というのはこういう何かしらの注釈がつくのだろう。

例えばだが無効にするたびに大量の魔力を消費するだとか、ある一定以下の威力の攻撃を無効にするだとかだ。

まぁとにかく厄介この上ない。


「インフェルノキャノン」


俺はゴーレムに「インフェルノキャノン」を放つ。

が、ゴーレムは無傷だ。


「サン」


俺は「サン」を発動した。

太陽がゴーレムに落ちる。


「緊急回避、緊急回避、回避不能、スキル「魔力障壁」を発動。防御不能、防御不能」


結局、ゴーレムは溶けた。

しかし俺はすぐに魔力を高める。

そう、ゴーレムは溶けたのだ。

ダンジョンで死んだ魔物は基本的に消滅する。

しかしこのゴーレムは消滅していない。

即ちこのゴーレムはまだ死んでいないということだ。


「損害を確認。「自動修復」を発動」


ゴーレムがそういった瞬間、ゴーレムの体が光って次の瞬間には元に戻っていた。


「再生能力か。厄介だな」


圧倒的な防御力にこれだけの再生能力を持っているのはかなり厄介だ。


「なら、最高火力で仕留める「神魔龍王天命剣」」


俺は神魔を振るう。

巨大な斬撃がゴーレムを襲う。


「緊急回避、緊急回避、回避不能、スキル「魔力障壁」を発動。防御不能、防御不能、威力を検知、再生不能、再生不能」


斬撃はゴーレムを真っ二つにする。

そしてちゃんとゴーレムは消滅した。

宝箱もちゃんと出現した。

今度こそようやく倒せたようだ。


「一応あのアーツは俺の最高火力だからな。アレでようやく倒せるってかなりヤバいな」


一応まだ「魔眼」や「神眼解放」もあるが恐らくそれらを使ってもあのゴーレムを倒すには至らなかっただろう。


「はぁ、まだまだ手はあるがあれ以上の防御力を持った敵はまずいかもな。まぁどうとでもなるか」


俺はそう楽観的に考えながら「ハイパーラック」を使用して宝箱を開けた。

宝箱の中身には丸い宝石のような球体が入っていた。

俺はそれを「超鑑定」で鑑定してみる。


名前:ハイオリハルコンゴーレムのコア

種類:ゴーレムコア

概要:ハイオリハルコンゴーレムを形成する最も重要な核ともいえるコア。このコアとオリハルコンがあればハイオリハルコンゴーレムを創り出し、使役することが出来る。

ハイオリハルコンゴーレムの強さ、大きさは使用するオリハルコンの量や質に依存する。


「ゴーレムか。最近、創ってなかったがこの機会に創っても見てもいいかもな。俺の「創造」を使えばこのコアだって複製できるし。オリハルコンなんて最高品質のものをいくらでも用意できる」


俺は帰ったら創ってみようとだけ思った。

俺はコアを「無限収納」にしまう。

俺は階段を降りて第四層に降りる。

俺が全力で「サーチ」を使用したところ、どうやらこのダンジョンは第五層が最後のようだ。

もう折り返しただな。

時間的には問題なさそうだが、早くミコに会いたいな。


「はぁ、俺って自分で思っていた以上にミコに依存してしまっているようだな。まぁいいか」


俺がミコに依存していることなんて今更だ。

俺はそれをとっくの昔に自覚している。

ただ俺はそれを今回で再認識しただけだ。

思えばこれほど長い時間をミコと一緒にいなかったことは今世ではなかったかもしれない。

俺はミコに早く会いたいという気持ちを強めながら四層に向かうのだった。


「ふぅ。第四層についたな」


第四層に着いた俺は「サーチ」を発動した。

ある程度の魔物の強さと数、ボス部屋へのルートを確認するためだ。


「マジか」


俺は「サーチ」の結果に、思わず声を出してしまうくらい驚いた。

なぜなら「サーチ」の結果には第四層には一切魔物がおらず、道も一本道だったからだ。


「まぁ、とりあえず進むか」


俺は第四層を進んでいく。

第四層にはひたすらに鏡があった。

どこを見ても鏡鏡鏡。

鏡ばかりだ。


「何かの実験のような環境だな」


精神的な実験の中には鏡を使うものが何かと多いイメージがある。

きっとこんな空間に長時間いれば常人は気がくるってしまうかもしれない。

そう感じるような空間だった。


「不気味だな。少し攻撃してみるか」


俺は神魔で鏡に向かって「スラッシュ」を放つ。

斬撃があたり鏡が割れた。

するとその割れた鏡から何かが出てきた。

白い人形のようなものだ。


「鏡の破壊を確認。排除する」


人形は俺に襲い掛かってきた。


「スラッシュ」


俺はとりあえず「スラッシュ」を放った。

だが人形には効かなかった。

俺はすぐ様人形に「超鑑定」を発動する。

鑑定結果によるとこの人形はダンジョンパペットといってその階層のボスによって操られるもののようだ。


「死ね」


俺は「神言」を発動する。

これはあくまで人形でボスに操られているだけだ。

即ち、これは生物ではない。

ならば「神言」を使うことが出来る。

人形はまるで操る糸が切れたように倒れ、消滅した。

すると他の鏡から続々とダンジョンパペットが出てきた。


「さすがにこれだけの数に「神言」を使うのは面倒くさいな」


俺は試しに一番近くに接近していたダンジョンパペットを神魔で斬った。

ダンジョンパペットはそこまで硬くなかったため簡単に斬ることができた。

が、ダンジョンパペットはすぐに再生した。


「魔力を含んだ攻撃には強い耐性があり、物理攻撃には弱いが再生能力が高い。また物であるがために呪いやデバフも効かない。厄介だな」


恐らく俺の最大火力である「神魔龍王天命剣」を一斉に倒すことも出来るだろう。

が、アレはかなり魔力の消費が大きい。

俺の魔力なら別に連発しても問題ないが、俺の勘はこの第四層のボスはかなり厄介だと言っている。

あまり魔力を使用したくない。

なら、


「破滅の魔眼」


俺は「魔眼」を発動する。

その瞬間、人形は全て砕けた。

以前にもいったが「魔眼」とは目に関するスキルがまとまったものだ。

なので「魔眼」には様々な効果を付与できる。

「魔力視」や「未来視」なんかもな。

だが今回付与したものは少し特殊なものだ。

「魔眼」がある意味進化して出来るようになったものだ。

その名を「破滅の魔眼」。

俺が意識したものを破滅させることが出来るというものだ。

これの効果は魔力が俺よりも低ければ低いほど効果が高まる。

まぁ俺がいいたいのはミコ達には効きが微妙ということだ。

ちなみに神器以外のものなら大抵「破滅の魔眼」で壊すことが出来る。


「とりあえずダンジョンパペットはこれで壊して進むとするか」


俺はそう言って再び歩き始める。

また出てきたダンジョンパペットを「破滅の魔眼」で砕きながら。

巻き返しカウント:12話

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