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第19話 人助け

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

レッドドラゴンを倒してからだいたい1年がたった。

俺とミコは山から一切降りず、楽しく過ごしている。

基本的にには家でゆっくり過ごしつつ、動きたくなったらミコと二人で魔境の奥の方に狩りに行く。

他にも新しくたくさんの魔法や魔道具を創ったりした。

また、そのおかげでたくさんの新しいスキルが増えて、できることも増えた。

俺は今ミコととても幸せに過ごしている。

今日は魔境の奥の方へ狩りに行く予定だった。

俺たちは無属性下級魔法「サーチ」を発動する。

道中にいる魔物を移動しながら魔法で狩るためだ。

狩りにもだいぶ慣れてきたため、効率も求めるようになったのだ。

すると、珍しく「サーチ」に魔物ではない反応があった。


「ミコ、この反応」


「えぇ、人間ね」


「これやばくないか?一人が深手を負ってるし、他にも何人か軽くないケガしてるみたいだし」


「やばそうね」


「助けるか?」


「シンに任せるわ」


俺は一瞬考える。

俺たちが助ける義理はない。

今までミコ以外のこの世界に人間と接触したことはない。

だが、見捨てるのも目覚めが悪い。


「助けよう。見捨てるのも目覚めが悪い」


「了解、行きましょうか」


俺とミコは反応の近くに無属性上級魔法「テレポート」で転移する。

俺とミコにとって魔境の中は庭みたいなものだ「テレポート」は一度いった場所ならすぐに転移できる。

そして俺たちは魔境の浅いところは全て行ったことがあるのですぐに転移できるのだ。

俺たちが転移した瞬間、目に入ったのは俺たちと同じくらいの女の子がブラックウルフに襲われているところだった。

俺はすぐさま女の子の前にスキル「魔力障壁」を発動する。

「魔力障壁」とは「魔力結界」の派生スキルで文字通り魔力の壁を創り出すことのできるスキルだ。


「おい、加勢は必要か?」


俺は確認をとる。

下手したら獲物の横取りになるからな。

確認を取ると同時に、俺は襲われている集団の内訳を確認する。

俺やミコと同じくらいの身なりの綺麗な少女が一人、身なりの綺麗な男が一人、身なりの綺麗な女が一人、身なりの綺麗な初老が一人、騎士と思わしき男が四人。

貴族か?

いや、今はそれは関係ないな。


「子供?なんでこんなところにいるんだ?ここは危険だすぐに逃げろ」


身なりの綺麗な男が俺たちに忠告する。

まぁ俺もミコも見た目は13歳の子供だからな、無理もない。

だが、これでは加勢していいのかわからないな。

俺がどうしようかと思っていると。


「助けて、大量の魔物を襲われているわ」


「セーラ?」


答えはさっき襲われていた身なりの綺麗な少女から返ってきた。


「承知した。お前たちは「結界」で囲ませてもらう」


俺は「魔力結界」で少女たちを囲う。

これで大丈夫だろう。

まぁ大丈夫だろうが一応こいつらはミコに守ってもらうか。


「ミコはそいつらを守りながら援護してくれ。俺は直接狩る」


「了解」


俺はミコに守りと援護をお願いしブラックウルフに突っ込み、切り伏せる。

そこからさらに「トリプルスラッシュ」を放つ。


「トリプルスラッシュ」


3つの斬撃がブラックウルフ三体に命中した。


「数が多いな「神器召喚:グングニル」」


俺はグングニルを召喚する。


「神鎗グングニル」


俺はグングニルを投槍する。

投槍したグングニルがブラックウルフに命中し絶命する。

それだけでなく余波で回りのブラックウルフも絶命する。


「ミコ準備は?」


「完了してるわ」


「なら一気に片づけるぞ」


「了解」


俺は神魔のスキル「神龍斬」を放つ。


「神龍斬」


「火、土混合属性災害級魔法「メテオ」」


混合属性とは文字通り二つ以上の属性を混ぜて一つの魔法を成り立たせる魔法。

普通の魔法より制御が難しく、消費魔力量が多いがミコには造作もない。

俺の「神龍斬」とミコの「メテオ」により周りのブラックウルフは絶命する。

そして周りが更地となる。

もっときれいに倒せなかったわけじゃないがこれが一番効率がよくて速いのだ。


「お嬢さん方、大丈夫か?」


「傷は勝手に治しといたわよ」


俺は少女にそう聞く。

ミコはいつのまにか傷を治していた。

おそらく「メテオ」を発動する前に指定した範囲の傷を治療する魔法。

光属性最上級魔法「エリアハイヒール」でも使ったのだろう。

相変わらずミコは有能だな。


「えっと私は」


身なりの綺麗な少女が固まっている。

どうしたのだろう?


「すまない、この子は人見知りでね。僕が自己紹介をしよう。僕はレイル・ナイト、この子はセーラ・ナイト、こっちはミリー・ナイト、こっちはジル・ナイトだ。あとはそこの騎士たちだが、左からフィメ、ルイ、カリー、ケオだ」


「俺はシン、こっちはミコだ」


少女が固まっていると身なりの綺麗な男が代わりに答えた。

恐らく貴族とその護衛だな。

身なりも綺麗だし、なにより最初の方に言った4人は家名があったけどその後の4人は家名がない。

本来なら、俺たちは平民なので頭を下げないといけないのだろうが俺たちはそんなことしない、俺たちはたかが貴族家程度にひれ伏す必要はないと思っているからだ。


「命を助けてくれてありがとう。図々しい願いなのだが、休む場所とかないかい?みんな疲れていてね、休息をとりたいんだ」


俺はミコと目を見合わせる。

俺とミコはスキル「念話」で話す。


(どうする?俺としては敵意はなさそうだし、家に連れ帰っても問題ないと思うんだが)


(そうね、私も問題ないと思うわ。それにもし何かあってもどうにでもなるしね)


俺もミコも1年でかなり強くなった。

大抵のことならなんとかなるという自信もある。


「俺たちの家に案内しよう」


「助かるよ。ありがとう」


俺は無属性最上級魔法「エリアテレポート」で全員を家の周りに転移させる。


「急に景色が変わった?」


「今のは?」


「無属性最上級魔法「エリアテレポート」だが」


「なっ。最上級魔法を使えるのか?」


「普通に使えるが」


何を言っているんだ?

最上級ぐらい普通に使えるだろうに。


「シン、貴方や私は普通に最上級とか災害級とか簡単に使えるけど、普通は上級魔法が使えれば魔法の才能があるって言われるレベルなのよ」


「そういえば、そうだったな忘れてた」


「まて、災害級が使えるのか?」


「普通に使えるぞ。ってかさっきミコが使っているの見てなかったのか?」


「そういえば、あの魔法を発動するとき確かに災害級っていってたし威力や範囲もとても高かったがそもそも災害級は失われているはずだ」


「そんなことは置いておいて先に家の中に入りましょう。疲れたのでしょう」


「そうだったな」


全員、家の中に入った。


「さてと、とりあえずそこらへんのソファーやら椅子やらに座っておいてくれ足りなければ持ってくる。何分普段は二人で生活しているものでな。こんなところに人間が来ること自体珍しいし、家に招くことなんて初めてなもので椅子やソファーは少ないんだ」


「いや、問題ない。むしろこちらが休ませてもらっているんだ。安全な場所を貸してくれるだけでもありがたい」


「ならよかった。飲み物は何が欲しい?できる限り希望は聞くがここじゃ貴族が飲むような高級なものはだせんが」


「構わないが、なぜ僕たちが貴族だと思ったんだ?」


「そりゃ、明らかに家名を名乗ってたからな」


「なるほど」


「それで飲みものは何がいい?」


「紅茶はあるかい?」


「あるぞ」


俺は「創造」で紅茶を創った。


「なっ」


急に自分の前に紅茶が出現したことについては驚いたようだ。


「さてと、どうする?俺たちはここに住んでいるだが、ここで関わったのも何かの縁だ。何か魔境に用事があるのならこの家で休んでもらっても構わないが」


俺はそういうと同時にミコと「念話」で会話する。


(どこまで話す?)


(そうね、転生や私の過去については話さないほうがいいんじゃないかしら。たぶん信じられないし)


(それもそうだな、まぁ話す理由もあるまい。ステータスはどうする?俺らのステータス、結構やばめなんだろ)


(確かに一般人じゃありえないステータスしてるけど。まぁ最悪どうとでもなるわ。もし何か問題があれば忘れ去られるまであそこで生活すればいいし)


(それもだうだな)


俺はミコとの「念話」を切る。


「それで、どうします?ここに滞在するか?」


身なりの綺麗な男は少し考えて、騎士の男たちや身なりの綺麗な女の人、身なりの綺麗な初老と話し合い。


「お願いする」


「了解した。開いている部屋がある。そこを使え、二つあるから騎士と貴族でわけるなり、男と女で分けるなり好きにしろ。俺らは暇を持て余してやるからなにか手伝ってほしいことがあったら言え。

あと言っておくことはそうだな、あんたちは貴族みたいだが、俺らはあんたらにへりくだる気はない。俺やミコの方がお前たちより強いからな、俺たちは子供だが、自分より弱い相手にへりくだるのは性にあわん」


「部屋についてはありがとう。もちろんへりくだる必要はない。君たちは命の恩人だつまらないことを強制させるはない。それといくつか質問していいかな?」


「構わない」


「君たちは二人で暮らしていると言っていたが、ご両親は?」


「いない。俺たちにも事情があるのでな、あまり詳しいことはいえない。まぁ、問題なく生活しているがな」


「そうか、では二人は兄妹なのかい?」


「違う。まぁ幼馴染みたいなものだ」


「君たちの年齢は?」


「13歳だ」


「そうなのか、この子も13歳なんだ。仲良くしてあげてくれ。この子は人見知りが激しくてね。友人がいないんだ」


「もちろん構わない。というか俺とミコも人見知りだ。それこそこんなところで生活するくらいにはな」


「そうか、じゃあ最後の質問だ。君たちは何者なんだい?年齢の割にかなりしっかりしているし、あの以上な強さに最上級や災害級の魔法をポンポン使う。君たちは何者なんだい?」


「それも詳しいことを言えないが。そうだな、俺らのことを「鑑定」すれば分かるんじゃないか?」


「いいのかい?」


「俺は構わない」


「私も構わないわ」


「ならさせてもらおう」


どうやら全員が「鑑定」を発動したようだ。

気になるシンとミコのステータスは?

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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