第183話 神級ダンジョン「創成の逸話」
すみません。
今回短めです。
サブタイトルを「神級ダンジョン」から「神級ダンジョン「創成の逸話」」に変更しました。
俺はレベルを上げるために魔境で魔物を狩っていた。
「はぁ、ここら辺の魔物じゃあそこまで強くなれないな。もっと奥に行くか?いや、どうせならもっと狩りの効率をよくしたい」
今まで俺は強さを求めるということはなかった。
効率よく魔物を狩るためにはどうするのがいいだろうか?
倒せる倒せないを考える必要はない。
俺が倒せない魔物なんてほとんどいない。
つまり俺が求めるのは魔物が大量にいる場所だ。
俺の求める条件に当てはまる場所を考えると、ダンジョンが妥当だろう。
ただ今更ダンジョン実習で行ったような低級のダンジョンにでる魔物では倒してもレベルを上げるのは難しいだろう。
今の俺がレベルを上げるためにはかなり強い魔物を倒す必要がある。
そしてダンジョンの階級が高ければ高いほどそのダンジョンに出てくる魔物も強くなる。
俺がレベルを上げることが出来るほどの魔物が出るダンジョン。
いくつか心当たりがある。
4000年前に俺が魔王城を建てるときに良い場所を探していた時に見つけたものだ。
何とか「テレポート」で行くことが出来そうだ。
俺は「テレポート」で一度魔王城に戻って書置きを残して、再び「テレポート」を発動した。
それじゃあ行くか。
神級ダンジョン「創成の逸話」へ。
ミコ視点
私はすることもなかったのでシンの部屋に遊びに来ていた。
コンコン
私はシンの部屋の扉をノックする。
けれど反応がない。
眠っているのか、どこかに出かけているのか。
「シン、入るわよ」
私はそう言ってシンの部屋の扉を開けた。
中には誰もいなかった。
「どこかに出かけているのかしら?」
私はシンの部屋の中に入る。
するとシンの机の上に何かの紙を見つけた。
「何かしら?」
私はシンの手紙に近づいて手紙を読む。
「俺は少し城を開けます。夜には多分帰ってくるので気にしないでください。って夜までシンに会えないのね」
正直シンに会って甘えたいという欲求が現状かなり強い。
が、シンに迷惑をかけるなんてことはシンの部下としてありえない。
しかしこの湧き上がるシンに甘えたいよくをどう解消するか。
私が少し考えているとふとシンのベッドに目がいった。
そのベッドの上には明らかに脱ぎたてといった風な感じで乱雑におかれたシンの服があった。
その中には、シンの下着もあった。
私は無意識に周囲を見る。
当然周囲には誰もいない。
私は無言でベッドの上に置かれた服を全て「ストレージ」に保管したのだった。
次に私はシンの部屋のクローゼットに目がいった。
シンは自分の服を「無限収納」や「ストレージ」にしまうことも出来るが前世からの習慣らしく服などは全てクローゼットに入れているらしい。
私は無言でクローゼットを「ストレージ」に収納した。
そして私は「テレポート」で一度自分の部屋に戻るそこにはシンの部屋にあったものとまったく同じのクローゼットがあった。
だが私は自分の服は全て「ストレージ」に入れているので空っぽだ。
私は自分のクローゼットに「マーカー」を付けた。
それを一度「ストレージ」にしまって再度「テレポート」を発動しシンの部屋に戻る。
そして「ストレージ」から私のクローゼットを取り出してシンの部屋に置く。
「マーカー」を付けた理由は簡単だ。
「マーカー」は簡単に言えば魔力による目印をつけることが出来る魔法だ。
普通は「サーチ」を使用するときにその補助として使うが他の魔法と併用することが出来る。
「マーカー」を他の魔法と併用して使えばシンの部屋を常に見ることが出来るし、シンの部屋の音を聞くこともできる。
悪く言えば簡単に監視と盗聴が出来るのだ。
私が自分の行動に満足していると
私は無意識にベッドに座る。
その瞬間、ベッドからほんのりシンの匂いがした。
私は無意識にシンのベッドに寝転がってしまう。
気づいたら私の意識は落ちていたのだった。
シン視点
やってきました神級ダンジョン。
うん、俺にこのノリは無理だな。
諦めよう。
早々にハイテンションなのをやめる。
今更だがダンジョンには一般的に低級ダンジョン、中級ダンジョン、上級ダンジョン、超級ダンジョンがある。
だがこれにはあくまで一般的にはという注釈がつく。
現実には超級の更に上がある。
それが神級ダンジョンだ。
このダンジョンはあまりの敵の強さから神でようやくまともに入れるレベルの強さらしい。
下手に公開すると無駄死にする人が多くなる可能性があるため内密にしていると以前レイルさんに聞いたことがある。
俺は早速神級ダンジョンに入る。
さぁ、ここに俺が強くなれるような魔物はいるだろうか?
俺は「神器召喚」で神魔と王魔を召喚しながらそんなことを考えるのだった。
「グガッ」
ダンジョンに入って真っ先に目に入ったのは明らかに上等な武器を持ち、防具を着ているゴブリンの姿だった。
しかもその数は数えきれないほどいる。
ゴブリンの持つ武器と防具を「超鑑定」で鑑定してみたところ、どうやらミスリルの防具とミスリルの剣らしい。
俺がそんなことを考えている間にゴブリンが襲い掛かってくる。
そこそこ速い。
俺はすぐに「神速」を発動して一番手前にいたゴブリンの首を斬った。
ゴブリンが消滅する。
ドロップアイテムを拾っている暇はないな。
後にしよう。
まだまだたくさんのゴブリンが俺に襲い掛かってくる。
「ワンハンドレットスラッシュ」
俺は100の斬撃を放つ。
だが、殺せたゴブリンの数は約90体だった。
普通のゴブリンなら1つの斬撃で数体倒すことが出来る。
が、ここのゴブリンは1つの斬撃で1体が限度らしい。
よし、数でごり押そう。
「ワンサウザンドスラッシュ」
俺はゴブリンに向けて1000の斬撃を放つ。
だが殺せたゴブリンの数は約700体。
明らかに先ほどよりも生き残っているゴブリンが多い。
恐らくある程度の知能があるのだろう。
厄介だな。
「なら、全部滅ぼすだけだ「ブラックホール」」
俺は「ブラックホール」を4つ発動する。
東西南北全てだ。
黒い球体に大抵のゴブリンは呑み込まれる。
が、何体かゴブリンは生き残った。
その全てが他のゴブリンと装備が違う。
生き残ったゴブリンの数は12体。
剣を持っているゴブリンが5体。
杖を持っているゴブリンが5体。
物陰に潜んでいるゴブリンが2体だ。
さて、どうしようかと俺が考えていると剣を持っているゴブリンが全員で斬りつけてきた。
剣の速度と連携の速度が尋常じゃない速さだ。
俺は手早く近くにいた2体の首を斬る。
そこにひるんだ残り2体もヤケクソに襲い掛かってくる。
俺がそれの首を斬ろうとすると日の槍の雨が降ってきた。
「ファイヤランスレイン」だ。
まさかゴブリンが使うとは思わなかった。
「ファイヤランスレイン」を発動させているのは先ほどの杖を持ったゴブリンたちだ。
恐らくあいつらが魔法使いなのだろう。
「レジスト」
俺は「レジスト」で「ファイヤランスレイン」を解除した。
「アンチマジックエリア」
俺は更に「アンチマジックエリア」を発動して魔法を使えないようにする。
剣持ちゴブリンの2体が一目散に逃げようとしている。
「逃がすわけないよなぁ「ダークランス」」
俺はかなりの魔力を注いで「ダークランス」を放った。
逃げようとしていた剣持ちゴブリンの心臓を「ダークランス」は2つとも正確に射抜いた。
残りは魔法使いと剣士一人か。
魔法使いからやろう。
「アンチマジックエリア」で魔法を封じられた世界で魔法使いはタダの置物でしかない。
「ダークランスレイン」
俺は「ダークランス」を5つ発動する。
「さようならだ」
俺の闇の槍は魔法使いのゴブリン全員を殺せたようだ。
俺はそのまま物陰に隠れていた隠密の方を見る。
そして「投擲」を発動して神魔と王魔を放つ。
それによって隠密の命はなくなった。
後は剣士ゴブリンか。
俺はサクッと後ろから近づいて首を斬った。
「ふぅ、これで終わりだ。ゴブリンでもこれだけの強さ。ここのダンジョン結構ヤバいな」
これから俺はどれほどの魔物を殺していくだろう。
とりあえず俺は見えるゴブリンを片っ端から倒していったのだった。
巻き返しカウント:12話
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