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第180話 本物の勇者VS魔王1

投稿遅れてすみません。

それと、総合評価450pいきました。

これも皆様のおかげです。

本当にありがとうございます。

これからも頑張っていきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いします。

セーラとミコが摸擬戦をした翌日、俺達は再び神界に来ていた。

今度は俺とセーラで摸擬戦を行うからだ。

今日、神界にいるのは俺、ミコ、セーラだけだ。


「審判は私がするわ。ルールは昨日の私とセーラの摸擬戦と一緒よ。「偽魂創造」で偽魂を一つ創ってそれを破壊された方の負け」


「ルールを追加しよう。セーラが俺に傷を与えた数俺はセーラにご褒美をあげよう」


「いいのかしら?本気の本気でいっちゃうわよ」


「問題ないさ。こい」


「それじゃあ、始めるわよ。よーい、はじめ」


「神器召喚:神龍剣神魔、魔王剣王魔」


「聖剣召喚:エンハルト、エクスカリバー」


俺は「神器召喚」で神魔と王魔を召喚する。

あまりセーラにご褒美をあげすぎるとミコが拗ねそうだからな。

俺は全力を出すことにしよう。

俺は右手に神魔を、左手に王魔を持って構える。

セーラも右手にエンハルトを、左手にエクスカリバーを構える。

構えは同じだ。

実を言うと、セーラにちゃんとした剣を教えたのは俺だ。

魔王城に来た頃のセイは強化神の加護で肉体や魔力を無理矢理強化して戦っていた。

一応聖剣は使っていたが、正直ただのごり押しだった。

それでもかなり強かったのだが、魔王軍に入ってから俺が直々にセイにある程度の剣の技術を教えたのだ。

だから俺とセーラの構えは同じだ。

俺はセイの師匠であり、セーラの師匠でもあるのだ。

そして師匠が弟子に負けるわけにはいかない。


「序盤から飛ばすわよ「超強化」「神眼解放」「神速」」


セーラは一気にスキルとバフ魔法で己の身体能力を強化する。

そして「神速」で俺に接近し、エンハルトとエクスカリバーを振るう。

やはり強化神の加護のおかげか強化率が上がっているな。

俺は二本の剣を神魔で何とか受け止める。

そして俺は左手に持っている王魔でセーラの偽魂を刺そうとする。

が、そう簡単にセーラが刺させてくれるわけもなくセーラはすぐにバックステップで王魔を回避した。

俺はそのまま流れで「ダブルスラッシュ」を発動する。


「ダブルスラッシュ」


セーラも「ダブルスラッシュ」を発動することで俺の「ダブルスラッシュ」を相殺した。


「はぁ、はぁ。純粋な剣術でシンに勝つのは無謀ね。なら」


セーラは聖邪の指輪から大量の殺魔を召喚する。

それを魔力で俺の方に飛ばしてくる。

殺魔は神器だ。

さすがに普通にくらえば俺だって傷を負う。

俺は神魔と王魔で殺魔を弾く。

俺はすぐに後ろに振り向く。

なぜなら、セーラが後ろから俺に斬りかかってきていたからだ。

俺は即座にセーラの腹に蹴りを入れて距離をとる。


「ガハッ」


そして俺は血を蹴って「神速」うぃ発動し、セーラに接近し斬りかかる。


「まずっ」


セーラは腹を蹴られた痛みがまだ回復していなかったようで反応が遅かった。

俺はそのまま神魔でセーラの偽魂を破壊しようとする。

が、セーラが気合で何とか体を動かしたため神魔は偽魂のすぐ横を貫いたのだった。


「聖剣強化」


セーラは「聖剣強化」という聖剣を強化するスキルを発動する。

そしてそのままエンハルトを俺に向かって振るう。

俺は即座に神魔を抜き後ろに跳ぶことでエンハルトから逃れる。


「自己回復速度強化」


セーラは「自己回復速度強化」という文字通り己の自己回復速度を速めるスキルを発動する。

「聖剣強化」も「自己回復速度強化」も4000年前にセイが良く使っていたスキルだ。

セーラは昨日のミコとの戦いで4000年前の力をかなり使えるようになってきている。

これは時間をかけすぎると面倒なことになるな。


「隙あり「投擲」」


セーラは持っていたエンハルトとエクスカリバーを投擲してきた。

俺はエンハルトを王魔で、エクスカリバーを神魔で弾く。


「ガハッ」


その瞬間、俺の左腕には殺魔が刺さっていた。


「殺魔の新しいスキル「隠刃」よ」


「なるほど、昨日殺魔を強化した時になかったということは昨日のミコとの戦いで新しく得たスキルか」


「正解」


セーラがそういった瞬間、体中に殺魔が突き刺さる。


「これだけの血を流したのは久しぶりだな」


「破壊」


俺は普段あまり使わないスキルである「破壊」を使用する。

4000年前は割と重宝していたスキルだったが、最近あまり使っていなかった。

「破壊」により、俺に刺さっていた殺魔は消滅した。

本来は消滅まではいかないが、スキルの性質上「破壊」の効力が上昇したようだ。

本来俺が「創造」で創ったものは俺の意思で消す、正確に言うと魔力に戻すことが出来る。

が、神魔や殺魔等の神器は一度創ると魔力に戻すことは出来ない。

これは神器だからという理由ではなく、ものが変質してしまっているからだ。

分かりやすく言うと、俺が鉄のインゴットを創ったとしよう。

それに天然の他の金属を加えて合金を創ったとする。

この場合、鉄のインゴットを魔力に戻すことは出来る。

しかし、合金となった場合は物が変質してしまっているので魔力に戻すことが出来ない。

勿論変質がある程度なら戻すことが出来る。

鉛筆を創ってその鉛筆を使い、短くなった。

粘土を創ってその粘土で熊を使った。

この程度の変質なら魔力に戻すことが出来る。

そのあたりのさじ加減は正直微妙なところだ。

神魔や殺魔は創り出した瞬間は所有者が決まっていない。

俺がそいつが使うと強くイメージしているのでそいつにあった性能にはなっているが所有者は固定されていない。

だが、俺がそいつに渡した瞬間神器がそいつを選ぶためそいつが所有者となる。

これは俺が神器がそいつを選ぶように創っているので当たり前だ。

だが、それも立派な変質だ。

つまるところ、俺が言いたいのは殺魔を「創造」の力で消すことは出来ないということだ。

さて、ここで話は変わるが「創造」はありとあらゆるものを創り出すスキルだ。

言い換えると俺の魔力を俺のイメージした物へ変換するスキルともいえる。

ではそんな「創造」の対となるスキルである「破壊」。

これはどんなスキルなのかと言うと、ありとあらゆる物を壊すスキルだ。

これも言い換えるとありとあらゆるものを魔力に変換するスキルだ。

セーラの殺魔はセーラの魔力を使って創り出されたものだ。

「破壊」は普通にあるものでも魔力に変換することが出来る。

では一から魔力に変換しないといけないものと元々魔力で創られたもの、どちらの方が変換しやすいかで考えれば言うまでもなく後者だろう。

そして殺魔は後者だ。

よって殺魔は「破壊」の効力が顕著に表れたのだ。

さて、長々と話したがつまるところ俺に「破壊」がある限り魔力を元に生み出された殺魔はいつでも消滅させることが出来る。

正直セーラにとってこれほど相性の悪い相手もあまりいないだろう。

先ほどの攻防でこれが両者の共通認識となったのだ。

さて、セーラはどうでるのだろうか?

ちなみにだが「永久再生」により、先ほど殺魔で負った傷は既に完治している。

先ほど俺が神魔で与えたセーラの傷も同様に「永久再生」で完治している。

また、先ほど俺に投げた聖剣エンハルトと聖剣エクスカリバーは既に「聖剣召喚」でセーラの元に戻っている。


「はぁ、これじゃあ勝てないわね」


セーラはそう言って聖邪の指輪に聖剣エンハルトと聖剣エクスカリバーを戻した。


「神器召喚:聖剣ザスク、聖剣ゲブン」


セーラはミコとの摸擬戦でも使っていた聖剣を召喚する。

恐らくミコとの戦いで使ったもの以外でも手札があるのだろう。

セーラは右手でザスクを、左手でゲブンを持ち構える。

俺も再び剣を強く握って構える。

俺とセーラは睨みあう。

俺とセーラの戦いはまだ続く。


総合評価450p記念の番外編をいつか出します(まだ300p記念を出していない人)

巻き返しカウント:12話

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

作品についての疑問やご質問、ご指摘も受け付けておりますので感想などを貰えると嬉しいです。

感想については全て返答させていただくつもりです。


この作品の番外編です。

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異常者の恋愛は異常です

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