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第18話 出会い

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

本日より二章です。

この話はプロローグに近いため本日はかなり短いです。

私はいつも孤独だった。

私の加護は他と異質で危険だから、私と仲良くしてくれる友人なんていなかった。

私は加護のせいで魔法の制御が上手くできない。

私が魔法を使うといつも暴走してしまう。

私は王族なのに魔法をうまく使えないから落ちこぼれ王女と言われている。

私と仲良くなろうとしてくる人なんてあきらかに私の権力や容姿などの上辺しか見ていない。

でも、私の家族は魔法が上手く使えないことなんてまったく気にせず優しく接してくれた。

まぁ、お兄様は私が女王になる可能性を危惧していつも冷たいのだけど。

私は女王になんかなりたいと思わないのに、私がたとえ女王になったところで貴族の操り人形になるだけなのだから。

なんてつまらない人生なんでしょう。

私を愛してくれている人なんて家族だけで、他の者は私を笑いものにする。


「王族の癖に魔法を使えないなんて、とんだ落ちこぼれ王女だな」


「公爵家である私は上級魔法を使えますのよ。あら、ごめんなさい、落ちこぼれ王女である殿下は最下級魔法すらうまく使えないのでしたわね」


「貴女の価値なんて虫けら以下ですわ」


「王族なのに魔法をうまくつかえないなんて王族の恥、いえこの国の恥ですわ」


私はなんのために生きているのだろう。

私がいきていなければ、お父様もお母さまもおじい様もおばあ様も落ちこぼれの私を気にかけることなく、もっと幸せなのかもしれない。

私に生きている意味なんてあるのかしら?

私が自殺した方がこの国のためなのかもしれない。

そんな風に考えるようになった。

するとお父様が突然。


「セーラ、王立学園はもうすぐ夏休みだろう。魔物狩りにでも行かないか?魔境にでも行こう。浅いところなら魔物もそこまで強くないし魔境ならどれだけ地形を破壊しても問題ないからね」


魔境への狩りの提案をしてくれた。

私は王立学園という学園に通っていて来週から夏休みなのだ。

お父様はその夏休み期間に魔境へ狩りに行こうと言ってくれているんだ。

私は昔から魔法の制御ができない。

だから魔法が上手く使えないのだ。

周りは私に魔法の才能がなさ過ぎて魔法が上手く使えないと思っている。

だが、それは逆だ。

私に魔法の才能がありすぎたのだ。

私は昔から最下級魔法でも中級魔法レベルの威力が出てしまうため魔法が制御できないのだ。

なので私が狩りなんてしよう日には地形が変わってしまうのだ。

だから、私が狩りをすることなんて基本的にはできないのだけれど、お父様はそれを考慮して魔境で狩りをしようと言ってくれた。

魔境というのは魔力濃度が濃いため、強い魔物がたくさん出てくるため。

人が住めない土地だ。

逆をいえば、人が住めないからこそ魔境に使い道なんてほとんどない。

魔物の素材は狩りが危険すぎるため割にあわないのだ。

だから魔境はいくら地形を破壊しても問題ない。

なので私が狩りをするには最適な場所だ。

だが、魔境は王都からとても遠いし、危険だ。

行くのにも帰るのにも時間がかかる。

お父様だって政務があるのにその時間を割いてまで私に付き合ってくれるのだ。

本当に私は家族に愛されている。


「はい、わかりましたお父様。楽しみにしていますね」


私は魔物を狩るのは好きだ。

何も考えないでいいからだ。

私の加護の影響もあるのかもしれないが。





ついに王立学園が夏休みに入り、魔境への狩りの日が来た。

同行者はお父様、お母さま、おじい様、そして私と騎士が4名。

私はの魔法については基本的に伏せているため少人数だが、お父様もお母さまもおじい様もとても強いし、騎士も手練れなので問題ないだろう。

私はそう思っていた。

いや、思ってしまっていた。

私たちは魔物に囲まれてしまっていた。

ブラックウルフというAランクの強力な魔物でしかも集団で襲ってくる。

数は少なくとも30以上だ。

さすがのお父様たちでも厳しい。

私は闇属性中級魔法「ダークランス」を放つ。

私が使えば中級の「ダークランス」でも上級魔法レベルの威力になる。

だが、魔物を一匹仕留められただけ。

すると、騎士の一人が深手を負ってしまった。

他に騎士の決して軽くはない傷を負っている。

バキッ

そんな音と共にお父様の剣が折れてしまった。


「ごめんなさい、もう魔力が」


お母さまの魔力も尽きてしまった。

私はひたすら魔法を放つ。

だけど、圧倒的に数が多い。

そして私は魔法を放つのに集中しすぎて、一匹のブラックウルフの接近を許してしまった。

まずい、殺される。

私は死の予感がしたが動けなかった。

そしてブラックウルフの牙が私に届こうかという時にそれは現れた。

ドガッ

私の目の前に透明な障壁が出現したのだ。

私を殺そうとしたブラックウルフは障壁にぶつかり倒れた。

死んだようだ。


「おい、加勢は必要か?」


そこには私と同じくらいの少年と少女が走ってきていた。


「子供?なんでこんなところにいるんだ?ここは危険だすぐに逃げろ」


お父様はその二人に逃げるように言う。

だが私はこの二人にその必要はないと私の直感が言っている。

だから私は賭けることにした。


「助けて、大量の魔物を襲われているわ」


「セーラ?」


お父様は驚いいているようだ。

私が自分と同じくらいの子供に強力な魔物を前に助けを求めるとは思わなかったのだろう。


「承知した。お前たちは「結界」で囲ませてもらう」


私たちを中心にさっきと同じような透明なドームが出現した。

そして私はそれから信じられないものを見ることとなる。


「ミコはそいつらを守りながら援護してくれ。俺は直接狩る」


「了解」


少年は剣を振り一撃でブラックウルフを切り伏せた。


「トリプルスラッシュ」


少年から3つの斬撃が飛んだ。

その全てがブラックウルフに命中する。


「数が多いな「神器召喚:グングニル」」


少年の手にどこからか大きい槍出現した。


「神鎗グングニル」


少年が槍を投槍した。

槍がブラックウルフに命中した瞬間、大爆発が起こり周りのブラックウルフも死んだ。


「ミコ準備は?」


「完了してるわ」


「なら一気に片づけるぞ」


「了解」


「神龍斬」


「火、土混合属性災害級魔法「メテオ」」


少年から巨大な斬撃が、少女が展開したと思われる魔法陣から大量の岩がブラックウルフに落ちる。

「索敵」を使わないでもブラックウルフがもういないことが分かる。

だって、周りが完全に更地になったのだから。


「お嬢さん方、大丈夫か?」

「傷は勝手に治しといたわよ」


これが私、ナイト王国第一王女セーラ・ナイトとシンとミコの出会いだった。


新たな登場人物セーラは一体どんな人物になるのでしょうか。

国名についてはあまりいいのが思いつかなかったので変更の可能性があります。

よい意見がございましたら感想等で意見を貰えると嬉しいです。

気に入ってくださいましたら、レビューや評価いいね等よろしくお願いします。

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