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第173話 勇者城の聖剣

今日も短めです。

すみません。

でも何とか出せました。

昨日も書きましたが近々投稿を休んだり短くなったりすると思います。

失踪する気は全くないです。

モチベとか関係なく作者の私生活が忙しくなるだけなので。

勇者城に入った俺達は「サーチ」で周囲の状況を確認しながら進んでいった。

内装は魔王城そっくりだった。

ただ訓練場等の不要な施設はなくなっている。

その分空き部屋が増えているといった印象だな。

そして奥に進んでいくと明らかに厳重な部屋を3つ見つけた。

明らかにその部屋だけ装飾が豪華で明らかに強力な封印魔法が施されている。

封印魔法と言うのはその名の通り対象を封印する魔法のことだ。

だがさっきの門と違ってただの魔法ならば。


「レジスト」


俺は「レジスト」を発動する。

だが、封印魔法は解除されない。


「どういうことだ?」


「シン、その魔法。無効化した瞬間に再度展開されているわ」


「なるほど。なら「アンチマジックエリア」」


「レジスト」


俺が扉の周辺にだけ「アンチマジックエリア」を発動する。

そしてその範囲外からミコが「レジスト」を発動する。

これによって封印魔法を解除され、「アンチマジックエリア」によって再度展開しないという状況を作ることが出来た。


「入るぞ」


そうして俺達はその部屋に入る。

それと同時に言葉を失ってしまった。


「、、、、」


「、、、、」


「、、、、」


「、、、、」


「、、、、」



なぜなら、その部屋にはいたるところに俺がいたからだ。

正確に言うと俺とミコの写真のようなものだ。


「これ、どうやったんだ?4000年前は今と違ってカメラなんてないはずだ」


「恐らくこれは「勇者」のスキルね。確か「勇者」は一度見た光景を完全に記憶することが出来るスキルを持っていたはずよ」


「確か「映像記憶」だったか」


「完全記憶」とは似て非なるスキルだ。

「完全記憶」と違う点で言えば確か指定した場所にその光景を映し出すことが出来るということだろう。

そしてそれを固定することが出来たはずだ。

恐らくそのスキルを使って写真のようなことをしたんだろうが。


「いや、だからって何故こんなに俺とミコの写真があるんだ?」


「まぁ「勇者」ならやりかねない。あの子、魔王様と「災禍」のこと大好きだったから」


確かに「勇者」は俺とミコにかなりべったりだった記憶がある。

部屋の中をよく見まわしてみると俺とミコが「勇者」にあげたものは基本的に全てここにあるようだ。

強力な武器や魔道具から、ちょっとしたプレゼントまである。

他にも俺が使い古して捨てた服とかもある。

いつのまにこんなものを。


「ここは「勇者」にとって宝物部屋だったのでしょうね」


「そうですね」


「間違いない」


「はぁ、とりあえずここには聖剣はなさそうね」


「そうだな」


そう言って俺達はその部屋を出た。

「アンチマジックエリア」を解除すると一瞬で封印が再度展開された。

本当に厳重なものだ。


「次にいこう」


そうして俺達は移動する。

もう二つ目の厳重な部屋へ。


「ここは、シンプルな鍵ですね」


そうシンプルな鍵だ。

ただその数がおかしい。

パッと数えた感じ100個だな。


「どうする?今度こそ破壊する?」


「いやその必要はない」


俺はニヤッと笑う。


「今の俺なら鍵なんてすぐだ」


俺は「創造」で開けることが出来る鍵を100個創った。

そして「サイコキネシス」を使用し、100個を同時にさして回す。

すると全ての鍵が開いた。

俺はそのまま扉を開く。

俺達はそのまま部屋の中に入る。


「ここは、寝室かしら」


「そうみたいですね。ベッドもありますし」


「ただ、このベッドかなり大きい。3人くらいなら余裕で寝れる」


その部屋にはたくさんの物があったがその中で一番目に入るのはベッドだった。

その理由は3人くらいならば余裕で寝ることが出来そうな大きさのベッドだからだ。


「シン、ここはあまり見るのをやめておきましょう。聖剣の力は感じないし、勝手に城の中に入っているから今更な感じもあるけど「勇者」にもプライバシーがあるわ」


「確かにそれはそうだな」


全員納得して俺達は部屋を出た。

そして最後の厳重な扉の前に移動する。


「この扉、どうやって開けるんだ?」


この扉にはドアノブはあるんだが、ひねってもあかない。

鍵穴もなければ封印魔法もかかっていない。

どうやって開けるんだ?


「魔王様、これは破壊しましょう」


「いや、破壊するのは最終手段だ。他の方法を探して」


「いえ、恐らくこれは破壊することが正しい開け方なのだと思います」


「どういうことだ?」


「この扉には高い自動修復能力があります。城全体にもありますがこの扉の修復能力は異常です。恐らく破壊してもすぐに修復されるようなっているのではないでしょうか」


「なるほど。なら破壊するか」


「私がやるわ「ブラックホール」」


ミコが「ブラックホール」を発動する。

だが、扉はびくともしない。


「嘘でしょ」


「どうやら強度もかなり硬く、たとえ壊れても一瞬で修復されるようです」


「ならさっきと同じで「アンチマジックエリア」で」


「いえ、それも不可能です。どうやらそもそもこの自動修復機能は魔法によるものじゃないようです。城の機能の一部という感じのようです。なので「アンチマジックエリア」も「レジスト」も意味がないですね」


「なるほど。なら」


俺は「無限収納」から神魔と王魔を取り出す。

それと同時に「超強化」と「神速」も発動する。


「無限斬:一の剣「無限斬り」


その瞬間、俺はひたすらに扉を斬り続ける。

扉が一度完全に壊れる。

だがこのままではすぐに修復が始まってしまう。

俺だけならばそうなっただろう。

そう、俺だけならば。


「フォーエバーブリザード」


ミコが扉の周りの壁を凍結させた。

それによって修復が止まった。


「よし、入ろう」


そうして俺達はその部屋に入る。

中には強力な魔道具やら防具やら武器やらポーションやらと高価なものが大量にあった。

勿論白金貨とかも大量にある。

恐らくここが宝物庫なのだろう。

その奥に進むと8個の台座があった。

8個の内その半数、4個には剣が刺さっていた。

俺が探していた聖剣だ。


「ビンゴ」


「間違いないわね」


あった聖剣は、聖剣イリューセ、聖剣ザスク、聖剣コビャツ、聖剣ゲブンだ。

俺はそのすべてを「無限収納」にしまった。


「あと2本ね」


「そうだな。だが、もう1本位置が分かった」


俺はそうにやりと笑う。

俺達は部屋を出た。

勿論ミコの「フォーエバーブリザード」も解除しておく。

それによって扉は一瞬で元通りとなった。

恐るべき修復能力だ。

そして俺達は移動を開始した。

城のかなり奥深くへだ。


「シン、聖剣の位置が分かったって言ってたけどこの城の中なの?」


「あぁ、間違いない。ついたぞ」


そこには一つの大きな扉があった。

だがこの扉はただ大きくて重いだけだ。

普通に力で開けることが出来た。

そして開けてすぐに見えたのは台座に収まった一本の剣である。


「本当にあった。でもシン、どうしてわかったの?」


「4本の聖剣を回収した時に一瞬だけここから魔力を感じたんだ。恐らく本来はこの剣の力を使って侵入者を排除するためのものだったのだろう。だが、恐らく俺達の魔力を感知してすぐにそれは止まったらしいが」


「私達の魔力を感知して?」


「正確に言えば俺の魔力をだな。この剣を創ったのは俺だからな。所有者が違っても創り手に反旗を翻すような武器を俺は創っちゃいないからな」


「そうなのね」


「まぁということでこれが7本目の聖剣だ」


そうして俺は台座から聖剣を抜いて「無限収納」にしまった。

今回回収した聖剣は聖剣コンプセーション。

別名代償の聖剣。

聖剣プロフトの対となる聖剣だ。


「さてと、魔王城に戻るか。恐らくだがもうここには聖剣はないだろう」


「そうね」


そうして俺たちは「エリアテレポート」で魔王城に帰ったのだった。


4本の聖剣の名前。

ちょっとわかりやすすぎましたかね?

やっぱり作者はネーミングセンスが悪いですね。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

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異常者の恋愛は異常です

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