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第17話 レッドドラゴン

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

俺たちは巨大な龍を見つけた。

体全体が赤く、巨大な羽と牙を持っている。

正確にいうと龍というよりドラゴンの方がイメージ的にあっているかもしれない。

ほとんど同じ意味だが。


「ミコ、あれって」


「ドラゴン、魔物の中で最も強い種族と言われている種族ね」


魔物の中で最も強い種族か。

正直に言って、興味は滅茶苦茶ある。

だが、あまりにも危険だ。

ミコとの摸擬戦のときとはまた違った感覚。

だが、俺は今まで自分より強いものなんてミコぐらいしか知らなかった。

だからこそ、寝ているのに肌で感じるほどの威圧感。

俺は柄にもなく、このドラゴンと血沸き肉躍る戦いがしたいと思ってる。


「倒せるか?」


「倒せないことはないわ、昔の私ならドラゴンなんて平気で屠っていたわ。ただ今の体じゃ絶対に勝てるとは言えないわね」


こんな奴らを平気で屠ってたのか、相変わらずミコの強さはそこが知れない。


「そうか」


「でも、戦う価値はあると思うわよ。ドラゴンという種族は魔物の中でもトップクラスに強いわ。ただドラゴンの中にもいろいろいて、あれはドラゴンの中では劣等種とかを除けば市場に弱いレッドドラゴンよ。しかも寝ている、倒すなら絶好のチャンスよ」


そう、ドラゴンは寝ている。

こんなチャンス、そうそう訪れない。

故に俺は決断した。


「ドラゴンを狩ろう」


ミコは驚きもせず、笑顔で頷いた。


「シンならそういうと思ったわ。昔の私なら余裕だったけど今の私じゃ圧勝できるかはわからないわ、だから助けてね。シン」


「あぁもちろん。ミコこそ俺を助けてくれよ」


「当たり前よ」


俺たちは笑い合う。

俺はミコと会ってまだ数日しかたっていない。

だが、俺はミコをこの世で一番信用している。

俺とミコはまず、ドラゴンの「鑑定」をする。


種族:レッドドラゴン

名前:

性別:オス

年齢:331歳

ランク:S

レベル:326

魔力量:100000

スキル:咆哮、切り裂き、ファイヤーブレス、逆鱗、硬化、再生

適正属性:火

称号:魔境の主、炎王


「私がまず、大きいの入れるわ。ただ強力な魔法を使おうとしたら多分、ドラゴンは起きちゃうら足止めよろしく。でも倒せそうなら倒しちゃっていいわよ」


「了解。倒せそうなら倒すわ」


ミコは普段とは違い、詠唱を始める。


「我、魔を操りしもの、魔を統べしもの、魔の頂点たるもの、我が名はミコ、我の力は何人にも穢すことできず、ただ我の欲望のために」


ミコの正面には今まで見たこともないほど大きな魔法陣が形成されている。


「我は正義ではない、我が欲するは力、我が欲するのは敵を屠る力である」


ミコの魔法陣に魔法文字が刻まれていく。

すると突然ドラゴンが動き出す、ドラゴンはミコを忌々し気に見つめている。

今にも襲い掛かりそうだ。

俺だってミコが詠唱をしている間、何もしていなかったわけじゃない。


「行け、神槍グングニル」


俺は予め「ストレージ」から出しておいたグングニルに目いっぱいの魔力を溜めて、これまた魔力を目いっぱい使って「身体強化」を行い、魔力を目いっぱい使ってスキル「投槍」を発動する。

俺が大量に魔力を溜めたおかげで摸擬戦の時以上のスピードと威力になったグングニルがドラゴンに向かって飛んでいく。

ドラゴンは避けようとするが間に合わず、片翼にグングニルが突き刺さる。

グングニルの余波でドラゴンと片翼はなくなった。

これで飛べはしないだろう。


グガァァァァァぁぁ


ドラゴンがスキル「咆哮」を発動する。

俺はそんなことは気にせず神魔を使い、「神龍斬」を発動する。

ドラゴンはスキル「硬化」を使う。だが「神龍斬」はその程度で何とかなるものではなく、ドラゴンの片腕が地面に落ちる。

しかし、ドラゴンはスキル「再生」を使い、腕をもとに戻す。

だがかなり力を使ったのか少ししんどそうだ。

ミコの魔法を使わなくても倒せる。

そう思ったが、現実はそう甘くない。


グガァァァア


なんとドラゴンに増援が来たのだ。


種族:ワイバーン

名前:

性別:オス

年齢:98歳

ランク:A

レベル:128

魔力量:10000

スキル:咆哮、切り裂き、ファイヤーブレス

適正属性:火

称号:魔境の主、炎王の眷属


俺は「フライ」で空を飛び、直接ワイバーンの首を落とす。

だが、ワイバーンは続々とやってくる。

その数10。

ワイバーンはドラゴンほど強くはないが、油断すれば死ぬ。

俺は「トリプルスラッシュ」を発動する。

全てワイバーンに命中したが、一つ目の斬撃は首を落とせたものの残り二つの斬撃は足や腕を落としただけだった。

俺は埒が明かないので直接首を斬り落としていく。

そして、最後の一体を倒したところでレッドドラゴンが「ファイヤーブレス」を撃ってきた。

俺は短距離を転移できる魔法。

無属性中級魔法「ショートテレポート」を使って逃れた。

俺はレッドドラゴンも直接首を落とそうと首の剣を当てたが、


ガンッ


刃が通らないもともと硬いだけでなく「硬化」の効果もあるので、さすがの俺でも斬ることができなかった。

だが、レッドドラゴンとしては十二分に痛みを伴い。

レッドドラゴンはスキル「逆鱗」を発動する。

このスキルは自分の身体能力やスキルの威力が上昇するが、スキルが切れるまで理性をなくすという危険なスキルだった。

そしてレッドドラゴンは理性をなくし、本能のままシンに攻撃する。

その攻撃はただでさえ強いドラゴンの一撃が強化されたものでさすがの俺でもよけきれずかなりのダメージを負った。

シンはすぐには動けない。

勝った。

ドラゴンはそう思った。

だが、シンは


「チェックメイトだ」


そう宣言した。


その瞬間、強力な魔法発動の兆候がした。

ドラゴンは思わずその兆候の方を向く。

そこには。

大胆不敵に笑い魔法を発動しようとするミコの姿があった。


「ここは既に我が領域、さぁ裁きの時間だ、我が氷の力受けてみよ」


「氷属性伝説級魔法「アイスエイジ」」


その瞬間ドラゴンは凍った。

その力はただただ理不尽で強大な力。

ドラゴンは氷漬けにされた。

だが、ミコの魔法はまだ終わっていない。


「砕けなさい」


そういった瞬間、氷が砕けドラゴンはバラバラになった。

ドラゴンがいた一帯はもはや氷河期のような氷の世界だった。

ちなみにシンは既に「ショートテレポート」で避難しているため問題ない。

シンは自身の怪我を光属性上級魔法「ハイヒール」を使い治療した。

そしてシンは「ショートテレポート」でミコの傍に戻る。


「ミコ、お疲れ様。すごい魔法だな」


「シンこそお疲れ様、シンが時間を稼いでくれたおかげで倒せたわ」


「そりゃどうも。さてと今日のところは帰るか」


「そうね、さすがに疲れたし魔力をかなり消費したわ。普段なら一瞬で回復するんだけどさすがに伝説級以上の魔法は魔法使用後に魔力の回復速度が遅くなるのよね」


「なら、この魔法の出番だな」


俺はミコに先日創った魔法「マナヒール」を使う。


「ありがとう。でもシンも結構魔力使ったんじゃない?魔力使用料が多いスキルもたくさん使ってたし」


「問題ない。ミコと違って俺はすぐ回復するし、俺もミコほどじゃないんしいても魔力は多いんでな」


「そうれならいいけど」


俺とミコは拳をぶつけあう。

俺とミコは無属性上級魔法「テレポート」で家の中に転移した。


「疲れたな。ミコは魔力大丈夫か?」


「さっきの転移でもそこそこ魔力使ったから、もう結構少ないわ」


「了解。まぁとりあえず夕食だけは食べてしまおう。狩りに集中していて気づかなかったけどもう夜だ」


「そうね。シンの料理は魔力が回復するし、食べましょう」


「今日はデザートにプリンも付けよう」


「やった」


今日のメニューはもう決めている。

カレーだ。

この世界にあるかわからないが、久しぶりに食べたくなった。

俺はカレーとプリンを「創造」した。


「「いただきます」」


俺とミコはカレーを食べる。

この世界にカレーはなかったようだが、ミコは美味しそうに食べている。

デザートのプリンも前より高級なものをイメージしたため。

前食べたプリンより美味かった。


夕食後、俺とミコは交代でシャワーを浴びてもう寝るだけの状態となった。

ただ、疲れてはいたもののお互いもっと話がしたかったため、ソファーに座って雑談していた。

雑談といいながらミコがこの世界の知識も教えてくれるのでとても勉強になる。

普通に楽しい雑談もあるが。

そんな風に雑談していたら俺は少し眠くなっていた。

今日はかなり動いたし魔力を使ったので眠くなるのもある種当然なのだ。


「ミコ、俺はもう眠くなってきちゃったからもう寝る」


「あら、そうなの?じゃあ私も寝ようかしら。あ、いいこと思いついた」


ミコがとても悪そうな顔でそう言う。


「シン、私今日とても頑張ったわ。だからご褒美が欲しいの」


「ご褒美?」


「そうご褒美」


「何が欲しいんだ?」


「俺に可能な範囲なら構わないが」


「じゃあ、その、あの」


ミコが自分から提案してきたのに、しどろもどろになっている。

そして顔を赤らめている。

ミコは俺に何をしてほしいんだ?


「シン、今日、一緒に寝ない?」


「っな」


俺は絶句した。

俺やミコは見た目こそ12歳だから精神年齢はほぼ大人だ。

一緒に寝るなんて。


「ダメ?」


ミコが上目遣いをしてくる。

顔を赤らめているため、正直滅茶苦茶可愛い。

俺はそんな顔をされたら逆らえず。


「分かった」


「やった」


了承してしまった。


「俺の部屋で寝るか?それともミコの部屋で?」


「シンの部屋で」


「分かった」


俺とミコは俺の部屋へ移動して一緒のベッドに寝ころんだ。

俺のベッドはシングルサイズだ。

12歳の体とはいえ狭い。


「狭いな」


「いいじゃない、それにこうすれば」


ミコはなんと、俺に抱き着いてきた。


「っな」


俺はまた絶句するほかない。

だが、ミコの抱擁は暖かく落ち着けるため。

俺は更に眠くなった。

俺はミコの背中に手を回す。

完全に抱き合っている状態だ。


「シン、これからは一緒に寝ましょ」


「好きにしろ」


俺の感情は緊張やら落ち着くやらでもうぐちゃぐちゃになっていたため、そう返すことしかできなかった。


「シン、出会ってまだ数日だけど。私は貴方のこと世界で一番信用してるわ」


「俺もミコのこと世界で一番信用してるよ」


俺とミコは結局まだ出会って数日でしかない。

だがミコの隣は妙に落ち着けて、安心する。

俺は信用に時間は関係ないのだと、そう思った。

俺とミコはお互い抱き合いながら眠りに落ちた。

翌日、俺とミコは普段よりかなり遅く起床したことと、その日から毎日一緒に寝るようになったことをここに記載しておく。

シンとミコが異様に強すぎるだけで普通ドラゴンを倒すのなったら国が動きます。

これまでの話で1章とさせていただきます。

ただあくまで分かりやすくするためなので普通に明日から2章です。

ただ、話の時間軸が飛びますし、新しい登場人物が大量に出てきます。

では第1章転生編はこれにて終了致します。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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