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第164話 醜い感情

今日も少し短めです。

投稿が遅れてすみません。

いきなり総合評価が爆伸びして困惑している作者です。

アクセス数もびっくりするほど増えていて非常に困惑しています。

自慢とかじゃなくて本当にバグじゃないか心配だったりします。

とりあえず、ブックマーク100人記念と総合評価350p記念を考えるとします。(未だに250p記念を出していない人)

個人的に調べたのですけど、普段とは違う時間帯に出したからだという可能性を考えています。

それに伴い、今後同じ日に複数話出す時はいつものように0時に同時投稿するのではなく出来次第投稿してみたいと思います。

今日で俺の、ユアとしての教師生活は終了した。

ユアはこの期間でたくさんユイとイチャイチャしたようだ。

ユアもユイも肌が綺麗になっている。

まぁ、そういうことだろう。

俺はユアに「メモリートレース」で俺がユアの代わりに教師をしていた時の記憶を渡した。

これで問題ないだろう。

ということで俺は教師生活で普段よりも短くなってしまっていた、ミコとセーラとの時間を増やした。

というか、元に戻したのだった。


「う、うぅ、うん」


俺は目を覚ました。

俺の右にはミコ、左にはセーラがいる。

二人とも俺の腕に抱き着いて寝ている。

そういえば、一緒に昼寝をしていたんだったな。

でも、普段から一緒に寝ているが腕に抱き着いてくるようなことはあまりないのだが。

まぁ二人には最近、ユアとしての教師生活で一緒にいる時間がかなり減っていたからな。

寂しい思いをさせてしまったし、しょうがないだろう。

俺だって高校生で未だにこんなことをしているのはまずいと思う。

いや、中学生の頃ならばよかったというわけではないが。

俺だって魔王と言えども人間だ。

俺がまだ魔王の頃、ミコやレイメスを除く七魔公と添い寝したことはあった。

七魔公は全員、かなり俺に懐いていたからな。

というかあれは依存か。

まぁそういうことで魔王時代の俺だって女性と一緒に寝ていたこともある。

その時は鋼の精神で耐えていた。

だが、今の俺はそういうのに多感な時期だ。

ぶっちゃけると気を抜くと耐えられなくなりそうだ。

というか俺が今世で出会った七魔公は全員、4000年前よりも色気が増している。

ミコは体は変わっていないはずなのに4000年前よりも可愛さと綺麗さが増している。

ルミネスも4000年前よりも可愛くなっている。

ただ、今のルミネスは感情が希薄だ。

4000年前のルミネスは確かに感情の変化が分かりにくいことはあった。

それでも、しっかりと笑うし俺に甘えたりもしてきた。

だが今はそう言ったことがない。

まぁいきなり主人が4000年もいなくなったらそうもなるだろう。

ルミネスはこれからいっぱい甘やかしてあげよう。

俺は今世では、大切な人達は甘やかすと決めている。

ミーゼは転生しても昔と変わらず、いや昔以上に綺麗で可愛くてなっている。

何よりも俺への愛情が更に増している気がする。

レイメスも以前よりもイケメンになっている。

それに所作も美しくなっている。

俺がそんなことを考えていると、ミコが俺の腕にその豊富な果実を押し付けてきた。


「ミコ、起きてるのか?」


俺はミコが起きているのではないかと思い、ミコに話しかけてみるがミコからの返事はない。

どうやら起きてはいないようだ。

にしてもヤバい。

4000年前は鋼の精神とミコは義理の妹だという事実があった。

だからそういう目で見たことはなかった。

いや、見ないでいることが出来た。

だが今は違う。

確かに俺は魔王としての力を取り戻したし、ミコも災禍の魔女としての力を取り戻した。

ならば俺達は義理の兄妹だということも完全な間違いではないだろう。

だが、俺はそれを知る前にミコに恋愛感情を抱いてしまった。

今世、前世、前々世の全てを含めても俺が恋愛感情を持ったのはミコが初めてだ。

だからこそ俺はもうこの思いを断つことは出来ないだろう。

きっとミコが俺以外の男と親しくしていればその男を殺してしまうだろう。

こえは俗に言う醜い嫉妬という奴なのだろう。

だがもうその感情をなくすことが出来ない。

ミコがどこの馬の骨ともわからない男の物になることは俺は耐えられない。

きっとその相手を殺してでもミコを奪い返すだろう。

俺はそれだけ強い感情をミコに向けている。

本当はミコには魔王城から出ないでほしい。

ミコが傷つく可能性を少しでもなくしたい。

そんなこと、ミコを一番傷つけた俺が言えるわけもないが。





ミコ視点


シンが目覚める30分前。

私はシンとセーラとシンの寝室のベッドで添い寝していた。

私はシンが寝ていることをいいことにシンと添い寝を初めて、シンが寝てからずっとシンの顔を見ていた。

シンは「トランスフォーム」でユアに変身してこの数日間ユアとして学園の教師として働いていた。

その時の所作は女性そのもの、もっと言えばユアそのものだった。

私はシンにそんな特技があるだなんて知らなかった。

しょうがないと言えばしょうがないのだろう。

私が知っているのは魔王ゼロ・コラプス・クリエイトブレイクとしてのシンとシン・ソードロードとしてのシンの二人だけだ。

私は草葉蓮を知らない。

私はシンからシンが生きた世界のことを「メモリートレース」である程度教えてもらった。

だがそれはあくまで草葉蓮の人生ではなく、あくまで草葉蓮が生きた世界というだけだ。

勿論それを知れて嬉しかった。

だが、私はシンの全てを知りたい。

私は4000年前、ゼロが好きだった。

本当は妹じゃなくて恋人になりたかった。

だが、私のその願いは叶わなかった。

ゼロが死んだとき、私は深く絶望した。

私は絶望なんて慣れていると思っていた。

家族に幽閉されてから私は自分のことを感情のない吸血鬼の形をした人形だと思った。

だってそうじゃない、誰からも必要とされていないただ生きてそこに存在しているだけの私に生きる意味なんてない。

私だって生物だ成長すれば思考能力も上がる。

上がってしまう。

そしてそのたびに自分の境遇を考えてしまう。

自分が生きている意味を考えたこともある。

私は幽閉されていた間、ずっとただこの吸血鬼生に絶望していた。

そんな私は結局たった一つのきっかけで国を滅ぼした。

だが、そのおかげで私はゼロと出会った。

きっとあの時、ゼロの手を取らなければ私はこの世界に絶望したまま失意のままに死んでいったことだろう。

だけれど、私はゼロの手を取った。

そのおかげで私は愛を知った。

ゼロからは実の妹でもないのに家族愛を与えられた。

最初こそ困惑したけれど次第にそんなものはなくなって、今まで与えられることのなかった愛を感じて私は幸せを感じた。

きっとゼロも同じだったのだろう。

聞いたところゼロは気づいたらそこにいたらしい。

自分の肉親なんていなかったらしい。

私と出会ったときのゼロはまだ魔王になったばかりで七魔公もなかった。

だからこそゼロは私を愛してくれたのだろう。

私もゼロも無意識に愛を求めて、無意識に愛する対象を求めていた。

だからこそ、シンは赤の他人である私に家族愛を与えてくれたのだろう。

だが、私は違う。

私は最初こそ家族愛だった。

だけれど、それは徐々に恋愛に変わっていった。

それはそうだろう。

自分を絶望から救ってくれた人で、私が求めてやまなかった愛を与えてくれて、とっても強くて、顔やスタイルもいい。

そして一国の王。

惚れない要素がないのだ。

私は以前、友人に「貴女の魔王様への愛は異常よ」と言われたことがある。

それは否定しようのない事実だ。

だがしょうがないじゃないか。

この感情を抑えることは出来ないのだから。

私だって自覚している。

私のゼロへの愛は行き過ぎた者だったって。

そこにシンへの愛が追加された今は更にそれが強くなっている。

だからこそ私は、シンがきっと恋人を作れば相手を殺してしまうだろう。

今、シンから一番愛されているのは私だ。

それは間違いようのない事実だ。

だけれどじゃあ未来は?この先は?シンが私以外を一番にする可能性はないか?

私はそれを考えるだけで不安になってしまう。

出来ることならばシンにはこの魔王城から出てほしくない。

きっとこれは醜い感情だ。

だけど私はそれを止められない。

止める気もない。

だから私はひたすらにシンを愛し続けて、シンを手に入れるのだ。

私はそう誓って寝ているシンの頬にキスをする。

そして私は眠りにつくのだった。


書き込む場所もないのでここに書きます。

体調崩しました。

少しの間、投稿出来ないかもしれません。

回復次第投稿しますので、ご了承ください。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

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