第163話 ユイ(シン)VS聖女、勇者
今日も少な目です。
すみません。
投稿時間をミスしてました。
起きてすぐに投稿しました。
少し間違いがあったので修正しました。
何故か最後の方の文章が無茶苦茶になっていました。
多分最後の方を書いていた時とても眠たかったので頭も働いておらずタイプミスをしていたのだと思います。
俺は今、学園の新カリキュラムとしてユアの姿となって生徒達と一対一で戦っている。
ちなみにだが、ハンデとして素手で戦っている。
俺が武器や魔法を使うのは強いと感じたものだけだ。
ちなみにだが、既に半数の生徒と戦っている。
一度も休息をとらず戦い続けているがまったく問題ない。
そんなことを考えていると対戦相手の生徒が「ファイヤランス」を放ちながら剣を抜き、俺に接近してきた。
俺は最低限の動作でファイヤランスを避けた。
だが生徒はそれを予測していたのか、迷わず俺に剣を振ってくる。
「動きが単調よ」
俺はその生徒の剣を掴んで少しだけちからを込める。
それだけで剣は折れた。
学校の備品のただの鉄剣なので問題ない。
「なっ」
生徒が動揺のあまり動きが極端に鈍くなる。
「動揺しすぎ」
俺はその生徒の腹に拳をあてる。
それだけで生徒は10mほど飛ばされた。
そして俺はさっき折った剣の先を手に取って、それを生徒に向かって投げる。
俺が投げた剣の先は吸い付くように生徒に向かって進んでいき、生徒の動脈を切り裂いた。
そして生徒は死んだ。
生徒はすぐに「リザレクションフィールド」の効果によって蘇生され「オートテレポート」によって「絶対防御結界」の外に転移した。
「次」
私がそういうとまた別の生徒が入ってきた。
そうやってひたすらに摸擬戦を繰り返していき、残りの数は2人になった。
今更だが順番は弱いものからだ。
なので後になれば後になるほど強い生徒と戦うことになる。
次は勇者か、そういえばちゃんと実際に戦うのは初めてだな。
以前の摸擬戦の時は俺はミーゼの相手をしていたからな。
確かその時はユイにエンハルトを奪われたんだっけか。
ちなみにだがエンハルトは今俺が持っている。
「ユレイズ教諭。今日、貴女に僕は裁きを下す」
「あら、面白い冗談ね。ユイに負ける貴女が私に勝てるわけないでしょう。ユイはとっても強いけど私はユイの姉ということを誇りに思っているの。だから私は常にユイより弱くあってはいけないと努力しているの。だから私はユイより強いわ。そしてユイに簡単に負ける貴女は私には敵わない」
「ふん、あの時は油断していただけだ。というかエンハルトを返せ。アレは教会の物だ」
「あら?知らないのかしら?聖剣エンハルトは元々教会のものじゃないわ。アレは魔王軍のものよ。それを教会が勝手に使ってるだけ」
「ふん、悪が使っていたものを利用して何が悪い」
「はぁ、まぁいいわ」
そう言って俺は「無限収納」から聖剣エンハルトを取り出した。
「返してほしければ、力づくで奪いなさい。私はいつでもいいわよ」
「っく、ならそうさせてもらいます」
勇者はそう言って鞘に収まっていた剣を引き抜いた。
「ミスリルの剣?いや魔力を感じる」
「アーティファクトですよ」
アーティファクトとは神器とは異なるもので、神の加護を受けているわけではなく、古代の存在が今では再現できない技術を使用して創り出したという高品質な道具や武器のことだ。
基本的にはごく稀にダンジョンから産出される。
それも、俺たちがダンジョン実習でいった「魔物の巣窟」のような低級ダンジョンではなく、上級以上のダンジョンで。
「まぁいいわ。さっさと来なさい」
「言われなくても」
そう言って勇者は接近してきた。
そしてアーティファクトの剣を振るう。
速いな。
ただ、速いだけだ。
「速いだけじゃ意味ないわ」
俺は最低限の動きだけで回避した。
そしてエンハルトを振るう。
だが勇者は無理矢理な体勢ではあるが、エンハルトをアーティファクトの止めた。
「アーティファクトの力は本物のようね」
「それだけじゃありませんよ」
すると突然、剣が燃えた。
俺はすぐさまバックステップで回避した。
あの程度の火でダメージを負う俺ではないが、ユアならば避けただろう。
今は「トランスフォーム」で変身しているだけなので服などを気にする必要はないが。
ユアが普段来ている服はユイが創ったものばかりだ。
だからこそユアは基本的に自分の服を大事にしている。
まぁ例外はあるだろうが。
ということでユアならばあの炎で服が汚れたり燃えたりする可能性を考慮して大幅に避けただろう。
だから俺もそうする。
今の俺は魔王ゼロ・コラプス・クリエイトブレイクでもソードロード公爵家当主シン・ソードロードでもない。
ユレイズ伯爵家の当主にして、ユイ・ユレイズの妻、ユア・ユレイズなのだから。
「燃える剣ね。確かに面白いけれど、アーティファクトとしてはしょぼいわね。魔剣でも似たような能力のものがあるわ」
「これを見てそう言えますか?」
勇者がそう言うと剣が纏っていた炎がとても大きくなる。
確かにこれほどの規模は魔剣では無理だろう。
まぁ俺なら出来るだろうがな。
今ユアとユイが使っている大罪剣愛魔の前にユアが使っていた魔剣。
暗黒剣常闇。
あれは、魔剣士であるユアに闇属性の才能があると感じた俺が創った闇属性に全振りした魔剣だ。
その属性が火であったならば、つまり常闇の火属性版があったならばあのアーティファクトだって超えられるだろう。
まぁ、わざわざ創る理由もないが。
「卑怯だと思います?」
「いいや、しかしアーティファクト頼りとはね」
「黙ってください」
そう言って勇者は突進してきた。
あまり剣術の腕を見せたくはない。
まぁここにいるのはミーゼを除けば皆ただの学生。
学生からすればユアの剣術も俺の剣術も理解できない域なので問題ないとは思う。
ただ、俺はどうしても「剣神」の称号やらで剣術が上手くなってしまうから、それをしっかりと隠さなければならない。
俺は突進してきた勇者を避けて勇者の腕を斬り落とした。
そしてアーティファクトを回収した。
「なんだ、ちゃんとしたアーティファクトじゃない。アーティファクトにしては弱いなと思っていたけれど、貴方が使いこなせていないだけね」
そう言って俺は軽く勇者の頬をアーティファクトで斬った。
その瞬間、勇者が燃え始めた。
「熱い熱い熱い熱い」
勇者は体中を焼かれて苦しんでいるところで死んだ。
そして蘇生されて「絶対防御結界」の外側に転移した。
このアーティファクトはほんの少しの魔力で炎を自由自在に操ることが出来る。
火を操る方法といえば火属性上級魔法「ファイヤコントロール」だ。
だがあの魔法は上級魔法にしてはかなりの魔力を消費するし、制約も多い。
その点、このアーティファクトは制約がほとんどない。
基本的に火ならば何でも操ることが出来そうだ。
そしてもう一つの効果として斬ったものを発火させる能力がある。
これは火を操るよりはしょぼいように見えて、中々に強力だ。
このアーティファクトで斬ったものは何でも発火する。
それは、燃えない無機物を燃やすことが出来るということだろう。
かなり強いな。
俺がそんなことを考えているとミーゼがやってきた。
ミーゼは以前俺と摸擬戦をしていた時に使っていた十字架がない。
まぁ学園であんなものを持ってくる方が怪しいまであるな。
そして俺とミーゼの戦いが始まった。
試合始まってすぐ、ミーゼは知りうる限りのバフ魔法を己にかけたようだ。
そして大量の魔法がいきなり放たれる。
俺はそのまま持っていたエンハルトとアーティファクトを構えて魔法を全て斬った。
俺もかなり疲れている。
そろそろ本気で行こうか。
俺はミーゼに接近する。
そしてアーティファクトの方を振る。
だがミーゼにはアーティファクトを避けられてしまった。
そして俺とミーゼはしばらく戦った。
「終わりよ」
「嘘でしょう」
結果だけ言えば俺は勝った。
俺は少し疲れた。
やはりミーゼ程の実力者相手にこれだけデバフとシンだと思わせないための偽装やらなんやらをしているとかなりキツイな。
こうして新カリキュラムである教師対生徒の一対一の摸擬戦は終了したのだった。
ミスリルの剣?→アーティファクト(刀身が燃える)→「しかし、アーティファクト頼りとはな」
王女に使わせたいしミコかライシュに持たせようかな?
分かる人いますかね?
最近ハマったアニメで出てきました。
ヒントは陰。
私の作品はいくつかのアニメやラノベからそこそこ強めの影響を受けています。
ちなみにですがそのほとんどはなろう発祥の場合ブックマークしてます。
ただパクリと言われたくないためほんの一部分だけ、それも参考にしてるって感じです。
ただ、以前もありましたけどたまにこういうネタ的なのもしたくなります。
まぁその時も状況とか覚えてるセリフとかを似せる程度ですけど。
分かる人がいれば嬉しいなー。
今後もそういうのを続けていきます。
誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。
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