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第160話 姉妹か婚約者か

今回も前回ほどじゃないけど微エロ注意。

それと少し短め。

百合要素強めです。

本日二話同時投稿。

この話は一話目です。

「う、うにゅう」


私の意識は覚醒する。

私は周りを見渡す。

そこには生まれたままの姿の自分の体と、それに抱き着いている生まれたままの姿のユアがいた。

そうだ、昨日私達シちゃったんだ。

ユアに快楽を与えられて、与えて最高の夜だった。

幸福感に溢れて寝ちゃった。

私はユアの頬を撫でる。

さすがにもう媚薬の効果は抜けているようだ。


「う、にゃーん」


するとユアが起きてしまった。


「うぅん、ユイ?おはよう」


「おひゃよう」


ユアはまだ寝ぼけているようだ。

ちゃんと呂律が回っていない。

だけどそういうユアも可愛い。

今までもこれ以上ないと思えるくらいユアのことが好きだったけれど、今はもう好きなんてレベルじゃなくなってしまった。

ユアを完全に私の物にしたい。

私しか見えず、私の事しか考えられなくしたい。

そういう欲求は以前もあった。

だが、昨日したことによってその欲求が以前の数十倍強くなってしまった。

だけど、何とか抑える。

きっと私が本気でそれをユアに願えば、ユアはかなえてくれるだろう。

だが、私はシン達のことも大好きだ。

恋愛感情はないけれど、家族のように思っている。

だからまだそれはしない。

もし今後、シン達の離れなきゃいけなくなったときにすることだ。

勿論、そんなことが起こるとは考えられないが。

私がそんなことを考えている間にユアの意識は完全に覚醒したようだ。


「うっ、そうだ。私、昨日ユイと、、、、」


ユアは顔を赤らめる。

無理もないだろう。

昨日の夜の乱れようは思い出すだけで恥ずかしい。

それでもとっても最高の夜だったけれど。


「って時間。今何時?」


ユアは部屋にある時計に目を向ける。

そこには12時と表示されていた。

ユアは私達と違って教師としての仕事がある。

これは完全に遅刻だ。


コンコン


「入っていいかしら?」


すると突然、ノックと声がした。


「ちょっと待って」


私達は急いで「ドレスチェンジ」を使用して服を着る。


「いいわよ」


ユアがそう言うとミコが私達の部屋に入ってきた。


「ふふ、おはよう。昨晩はお楽しみだったわね」


「「、、、、」」


私達は二人とも顔を赤くして固まってしまった。


「な、何のこと?」


私は精一杯あがこうと必死に誤魔化そうとする。


「あら誤魔化す必要はないわ。ただ、次は何にかしらの防音対策はしておきなさい。魔王城の壁は厚いけど二人の声はとっても大きいみたいで結構漏れてたわよ」


「「なっ」」


私達は頭から湯気が出そうになる。

まさかシン達に声を聞かれていただなんて。

そして私達のベッドは今、とっても乱れている。

そういう声が聞こえて、普段寝坊なんてしない私達が寝坊をしていた、ベッドが乱れている。

この状況でしていないなんて言うのは無理があるだろう。

確かに初めてで、あの強力すぎる媚薬を使ったため声はかなり大きくなってしまっていただろう。

他の部屋に聞こえてしまっていても無理はない。


「安心しなさい。気づいた私とシンで「サイレントフィールド」を使っておいたから」


「サイレントフィールド」とは闇属性最上級魔法で指定の範囲内の音を外部に漏らさないようにすることが出来る魔法だ。

次するときは私達も使おう。


「「ありがとう」」


私達はとりあえずミコにお礼を言っておいたのだった。


「って、時間がヤバいんだった。完全に遅刻」


するとユアが慌て始めた。

もう始業時間からかなり経っている。

これはかなりまずいだろう。


「それも安心しなさい。シンが何とかしているわ」


「「シンが?」」


何故ここでシンの名前が出てくるのだろうか?


「ふふ、面白いものが見れるわよ「スクリーン」「テレポート」」


ミコは「スクリーン」を発動し、球体を「テレポート」で転移させた。

そしてスクリーンに映ったのはユアがSクラスの生徒に普段通り授業をしている様子だった。


「これは、どういうこと?「スクリーン」って今現在の起こっていることしか映し出せないはずだけど」


「もしかして」


ユアは気づかなかったようだけど、私は気づいた。


「アレがシン?」


「正解」


どうやら私の考えは当たっていたようだ。


「どういうこと?」


ユアが私に聞いてくる。


「今スクリーンに映っているユアはシンが「トランスフォーム」か何かで変装した姿ってこと」


「え?嘘。でも「トランスフォーム」って姿や声は変えられるけど所作までは変えられないはずよ」


確かにスクリーンに映っているユアは所作も普段のユアそっくりだ。

だが、常にユアのことを観察し続けている私ならば見抜くことが出来るが他の人ならば無理だろう。

まぁミコやセーラならばあれがユアじゃないと分かるのではなく、あれがシンだとは分かることはあるだろうが。


「でも動きをトレースするスキルや魔法なんてあったかしら?創ったの?」


「いや、あれは魔力を一切使っていないわ。正真正銘、身体的な技能よ」


「「え?マジ?」」


「マジマジ大マジよ。皆で朝食をとりながらユアたちの事を話していて、せっかくだからしばらくは休ませてあげようって結論になったんだけど、変わりが必要ってなったの。そしたらシンが俺出来るぞって言いだしたのよ。で、シンが「トランスフォーム」で姿を変えただけで私達じゃ普段のユアと見分けがつかないくらい精巧な演技をしはじめたのよ。で、今はシンがユアの代わりとして教師をしてるってわけ」


「なるほどね。シンって天才だけどそういう才能まであったのね」


「とりあえず、帰ってきたらシンにはお礼を言うわ」


「そうしときなさい。なんだかんだシンもシンで楽しんでるみたいだからあんまり気にしなくていいと思うわよ。貴女達はイチャイチャしてなさい。何か大きな問題でも起こらなければ私達はこの部屋に入ることはないから」


そう言ってミコは私達の部屋を出ていった。

私達は鍵を閉める。

そういえば、ミコは鍵をどうやって開けたのだろうか?

まぁ、いいか。


「とりあえず神界に移動しましょうか」


「賛成」


神界なら私たちは満足するまでイチャイチャすることが出来る。

私とユアは早速「神界創造」で神界を創り出した。

そして私達は服を脱いでまたシた。





10時間後


「はぁ、はぁ」


「はぁ、ふぅ、いったん休憩しましょうか」


「うん」


私達はベッドに寝ころんで休む。

数えられないほどの数ヤった。

まぁ気持ちよかったからいいんだけど。


「ねぇ、ユイ」


「何?おねえちゃん」


「私の悩み、聞いてくれない?」


「悩み?勿論いいよ」


ユアに悩みがあるなんて知らなかった。

何としてでも解決しなければ。


「ねぇ、ユイ。私達って姉妹なの?それとも婚約者なの?」


お姉ちゃんはそう私に聞いてきた。


「勿論それはどっちもだよ」


私は素直に答える。

私達は姉妹であり婚約者だ。

どちらかと聞かれればどちらもと答えるのが正解だろう。


「そう、ユイ。私には、ユイのお姉ちゃんとしての私とユイの婚約者としての私がいるの」


「どういうこと?」


「私はユイのことを妹としても婚約者としても見ているの。だから私はユイとすることに罪悪感と幸福感を同時に感じるの。妹に手をだすなんて私は最低だ、っていう罪悪感と愛しい婚約者としたことによる幸福感。その両方を感じるの。ユイもそうでしょ。だってユイは普段は私のことをユアって呼ぶのに余裕がなくなるとユイは私のことをお姉ちゃんって呼ぶ」


「っ、、、そうだね」


「私はどうすればいいの?私の心はどっちもユイの幸福を願っている。だからユイが決めて。もしユイが姉なんかとじゃなくて他のかっこいい男の人としたいなら。そうだ、シン、シンがいいわ。シンはとっても強いし頼りになる。ユイを絶対に幸せにしてくれるわ」


ユアはそう諭すように、導くようにそんなことを言う。


「、、、、」


私は怒りで頭が真っ白になりそうだ。

私は人生で初めて最愛の人であるユアに怒りを覚えている。

はぁ、お姉ちゃんにはお仕置きが必要だ。


前話を出してから評価ポイントの伸びが凄いことに驚愕している作者です。

やっぱり皆さんエロが好きなんですね。

勿論そうでない方もいるとは思いますが。

とりあえず一日経って規約に問題がなさそうで安心しています。

ただシン達のはかなり濁すのが難しそう。

規約違反にならないように頑張ります。

多分もう少しばかり先になります。

しばらくはユアとユイのイチャイチャの予定なので。

勇者覚醒編とは何だったのか。

一応全くの無関係ではない、はず。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

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