第16話 魔境の奥
初心者です。
生暖かい目でご覧ください。
誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。
今回、短めです。
最近、短くてすみません。
「ただいまー」
俺がミコからもらった本を読み終えて5分程するとミコが狩りから帰ってきた。
「おかえり。本は読み終えた」
「嘘。速すぎない?あの本、結構ページ数あったはずだったけど」
「俺は昔から本を読むのは速かったんだよ。それに読んでる途中で「速読」ってスキルも手に入れたからな」
「にしても速すぎでしょ」
「まぁいいじゃないか。それにこの本に書いてあった魔法陣は全て記憶した」
「いやいやいや。その本に載ってた魔法陣の数って1000以上はあったと思うけど」
「数えたが1578だったな」
「それを全部記憶したの?」
「あぁ勿論。さすがに最初は全部記憶できるか不安だったが、「絶対記憶」のスキルを手に入れてからはあっという間だったな」
「そう。まぁその本を全部読んだんなら、魔法については私が教えることはもう何もないわ。まぁなにか分からないことがあったら聞いてちょうだい」
「あぁ、そうさせてもらうよ。さてと、ミコも疲れただろう晩御飯にしよう」
本に無中になっていたが、気づいたら日が沈んでいた。
俺も腹減ったし、晩御飯にする。
何にしようか?俺は少し考えてからパスタを「創造」した。
「パスタ?いいわね。私、結構パスタ好きなのよ」
「それはよかった。食べようか」
「そうね」
「「いただきます」」
俺とミコはパスタを堪能した。
相変わらず、食べているミコは幸せそうで可愛かった。
「「ご馳走様でした」」
「この後どうする?まだ寝るのには少し早いけど」
「実は、試したいことがあってな。ミコも付き合ってくれないか?」
「もちろんいいわよ」
「助かる」
俺とミコは家を出て。
ミコと摸擬戦をしたあたりまで歩いて来た。
「それで、何を試したいの?」
「ミコが前やってた、魔法の創造をしたくてな。魔法のことについては大体把握できたから。試してみようと思って」
「なるほどね。了解」
「まぁ何かあったら助けてくれ」
ミコにそう言って、俺は目を閉じる。
どんな魔法を創ろうか?
どうせなら使い勝手のいい魔法がいいな。
俺は5分程考えて、創りたい魔法が決まった。
俺は魔力で魔法陣を描き、創りたい魔法に当てはまる魔法文字を描いていく。
そして「創造」の時と同じようにイメージする。
「無属性中級魔法「サイコキネシス」」
俺がその魔法を発動した瞬間、周りに落ちていた木の枝が中に浮いた。
それも一つではなく大量に。
どうやら俺が思い描いていた魔法は成功したようだ。
「おめでとう。シン」
「ありがとう」
「これ、どんな魔法なの?」
「この魔法は無属性中級魔法「サイコキネシス」自分より魔力の少ない物体を浮かして自由に動かせる魔法だ」
「自分より魔力が少ないってことは生物でも浮かせられるの?」
「あぁ、例えば俺がミコに「サイコキネシス」を使っても意味ないけど、ミコが俺に「サイコキネシス」を使えば、俺は浮かせられて自由に動けない。ただ、この魔法はあくまで浮かせて動けなくできるだけだから魔法とかは自由に使えてしまうけどな」
「でも、これがあれば遠距離攻撃ができない人からしたら致命的ね」
「あぁ、だがこの魔法は発動中はずっと魔力を消費するから俺やミコレベルの魔力量ないと結構きついだろうな」
「なるほどねー」
「これ私も使いたいんだけど、どんなイメージで使ったの?」
「俺のイメージは「フライ」で相手を浮かせて「ウィンド」で操ってるイメージだな」
「なるほどね。面白い魔法だわ。これ一つで近接職を無効化できるんだもの」
「だろ、あともう一個思いついてるからそれも試してみていいか?」
「構わないわ」
俺はまた目を瞑る。
魔法を創るイメージは沸いた。
そして今度はもうアイデアもある。
あとはそれを形にするだけ。
俺はまた魔力で魔法陣を描く。
イメージもばっちりだ。
俺は対象をミコに設定して、その魔法を発動する。
「光属性中級魔法「マナヒール」」
一見、何も変わっていないように見える。
だが、魔法が失敗したわけではない。
むしろ大成功だ。
「私の魔力が増えている」
ミコの魔力は満タンだった。
体内魔力には限界保有量が存在しそれ以上回復することはない。
だが、ミコは魔力が増える感覚を感じた。
ミコはすぐさま自身を「鑑定」した。
名前:ミコ
年齢:12歳
性別:女性
レベル:96
魔力量:9001000/9000000
種族:人間
加護:魔法神
スキル:魔法創造、高速魔力回復、魔法威力上昇、魔法命中精度上昇、魔法発動速度上昇、鑑定、身体強化、魔力結界、索敵、防御強化、魔法防御強化、危機察知、弱点看破、マナバレット、ダブルマナバレット、トリプルマナバレット、魔力感知、魔力視、魔力操作
耐性:魔法耐性、精神的苦痛耐性、肉体的苦痛耐性
適正属性:火、水、風、土、雷、闇、光、氷、霊
称号:大賢者、希代の天才、神の遣い、導く者、魔物の大敵、狙撃者
「嘘、魔力が限界保有量より多いなんて」
「その発言的に、どうやら成功のようだな。俺もお前を「鑑定」していいか?」
「構わないわよ」
俺はミコに了承をとり、ミコを「鑑定」する。
相変わらず強いが今はそこじゃない、どうやら俺の魔法は成功したようだ。
「シンはどんな魔法を創ったの?」
「対象の魔力を回復する魔法だな。今回はミコの体内魔力量が限界保有量だったから限界保有量より魔力が多いという状態になっているがな」
「なるほど。これ、だれでもできるなら革命ね」
「だが、この魔法まだ欠点があるんだ」
「欠点?」
「この魔法、根本的には魔力の譲渡なんだが譲渡した魔力の五分の一しか回復しない」
「つまり今シンは5000の魔力を使ったわけね」
「そういうことだ」
「確かに効率はよくないわね」
「まぁ魔力を余剰に持てるってだけでも使い道はあるだろ」
「確かに私は魔力の回復が速いから回復してもらう必要はないだろうけど、一般人になら使えるわね。まぁもし魔力が尽きるようなことがあってもこれで大丈夫だな」
「そうね」
「さてと、俺がやりたかったことはできた。ミコも何かすることがあるなら手伝うが」
「特にないし、家に戻りましょうか」
「了解。付き合ってくれてありがとうな」
「いや、いいものを見せてもらったわ」
俺とミコは家に帰って寝た。
翌日
俺は目を覚まして最低限の支度を済ませてレベル上げに家を出ようとしていた。
「おはよう。あら、シンもレベル上げ?」
すると、後ろからミコが話しかけてきた。
「おはよう。あぁそうだが、ミコもか?」
「えぇ、そのつもりだったのだけれど。せっかくだから一緒に行く?」
「いいな。そうしよう。今日はかなり深くまで潜る予定なんだ」
「あら、いいわね」
俺とミコは一緒に家を出て。
無属性中級魔法「フライ」を発動し空を飛ぶ。
「魔境ってどこまで広がっているんだ?」
ふとした疑問をミコに聞く。
「それが分かってないのよね。ただひたすらに広くて北にいけばいくほど魔物が強くなる。としかわかってないわ」
「そうなのか」
「まぁ、二人いるんだしどうとでもなるわ。最悪、「テレポート」で逃げればいいしね」
「そうだな」
「テレポート」っていうのは無属性上級魔法で一度行った場所に転移できるとても便利な魔法だ。
俺とミコはひたすらに北に進んでいく。
すると突然、空気が変わった。
「空気が変わった?」
「魔境の奥って自然魔力が濃いのから空気が変わるのよ。そろそろ降りましょうか」
俺とミコは「フライ」を解除して着地する。
すると、急に大きな大蛇が俺とミコを襲った。
俺は咄嗟に避ける。
「火属性災害級魔法「インフェルノ」」
ミコがインフェルノを放つ。
大蛇はさすがに耐えきれなかったようで死んだ。
「まったく気配を感じなかった。「危機察知」がなければ死んでいたかもな」
「多分、レベルがあがってシンも頑丈になっているから死ぬことはなかったでしょうけど、あの大蛇毒をもってるやつだからくらってたらやばかったかもね」
そんなことを言っていると、今度は大きな狼が3匹俺達を襲う。
俺は「ストレージ」から神魔を出して一体を切り伏せる。
ミコも魔法で一体は倒したようだ。
もう一体はフリを悟ったらしく逃げようとするが、俺は「スラッシュ」を放ち仕留める。
「お疲れ様」
「あぁ、おつか、ミコ危ない」
ミコに言葉を返そうとしたら、ミコの背後に二匹の狼が襲い掛かっていた。
ミコは俺と摸擬戦をしたときのように咄嗟に「ウィンド」を使い距離をとる。
俺は「ダブルスラッシュ」を放つ。
一つ目の斬撃は一匹目の狼の首を斬ったが、二つ目の斬撃は二匹目の狼の足を斬っただけだった。
狼は足を失おうともミコに襲い掛かるがミコは「ストレージ」から吸魔を出し、狼の首を突いた。
「危なかったわ、シンありがとう。シンがいなかったらダメージを負っていたわ」
「いや、構わない。無事でよかった」
「ここら辺は気を抜けないわ、気を付けていきましょう」
「あぁそうだな」
俺たちは、慎重にお互いがお互いを守りながら奥へと進んでいった。
だが、俺もミコもだいぶ慣れてきていたため。
奇襲されるようなことはなくなり。
魔物に危なげなく勝利できるようになった。
そして進んでいくと開けた場所に出た。
そしてそこには大きな龍が眠っていた。
魔境の奥での狩り、珍しくシンとミコが慎重です。
ただぶっちゃけちゃうと二人ともとても強いのでそう簡単には死にません。
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