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第143話 聖女

今日も短いです。

すみません。

後で追加しておきます。

昨日はお休みしてすみませんでした。

もう帰ってきたのでパソコンで作業ができます。

ただ、帰ってきたのが遅かったのもあって今日は1話だけです。

それと、以前おやすみしたときの返上分が1話足りていないことに気づいたのでそれと昨日の分の合計2話を投稿しないといけないので、近々同時投稿が行われると思います。

お楽しみに。

それと、中々時間がとれていないですけれど総合評価250p記念の番外編も投稿します。

更に更につい最近新作として投稿した異常者の恋愛は異常ですの方も同時並行で進めていますのでお楽しみに。


俺は今、勇者に突っかかられている。

ユアは突っかかてきた勇者を口で叩き潰した。


「教師がこんな無能なら」


そう言って勇者は魔力を高める。


「僕が指導してやる」


勇者が更に魔力を高める。

恐らく何かしらのスキル又は魔法を発動しようとしているのだろう。


「はぁ、この馬鹿「ライトチェーン」」


勇者が何かしらの技を発動しようとした瞬間、勇者が白い鎖で拘束された。

この鎖、ミコの「白鎖」そっくりだな。

すると1人の少女が俺達の元に歩いてきた。


「ソードロード公爵閣下、マジクロード公爵閣下、第一王女殿下、ユレイズ教諭、デスデッド伯爵閣下、ユレイズ伯爵夫人、クイン公爵閣下にご挨拶申し上げます。私、「聖女」の称号をもち、正教会より聖女に認定せれたミゼ・ダラ・クイートと申します」


そう自己紹介をして聖女は俺達に頭を下げた。

俺はミコの方を見る。

すると、ミコも俺の方を見ていたので目があった。

どうやら同じことを考えているようだ。

俺は「念話」を発動する。


(後で魔王城に来てくれ)


(承知致しました。魔王様)


よし、これでOK。


「皆様方、我が教会の勇者が貴方様方に多大なるご迷惑をかけてしまい、誠に申し訳ございませんでした。此度の勇者の行いは私の監督不行き届きによるものでございます。どうかお許しを」


そう言って聖女は頭を再び頭を下げる。


「何、俺からすればただの些事だ。割とよくあることなのでな」


「寛大な対応に心からの感謝を」


「にしても聖女殿は強いな、少なく共そこに拘束されている勇者の数億倍は強そうだ」


「これでも戦闘技能には自信があるのです。と言っても、ソードロード公爵閣下に比べれば足元にも及びません」


「謙遜は美徳だが、聖女殿ほどの実力者なら不必要だと思うがね」


「いえいえ、それではこの馬鹿はきっちりと指導しておきますので。ユレイズ教諭、私と馬鹿は早退します」


「聖女様も大変ね。了解、きっちり指導しておいて」


「はい」


聖女はそう笑顔で言って、「エリアテレポート」を発動した。

光に包まれて勇者と聖女は消えたのだった。


「なぜ「エリアテレポート」を使えるの?」


セーラは疑問を口にする。

「エリアテレポート」は現代では失われた魔法だ。

俺達が「エリアテレポート」を使えるのはミコの魔法の知識があったからだ。

現代人では使えないはずなのだ。

セーラの疑問も当然といえば当然なのだ。

ただ俺とミコはその理由を知っている。


「後で説明する」


俺がそう言うとセーラは察して何も聞かなくなった。

全く、優秀な弟子で助かる。

その後は何の問題もなけ授業が進んでいった。

ちなみに模擬戦のペアは俺とミコ、セーラとゼミル、ユイとライシュとなった。

俺達の中で実力の近い者同士がペアになった形だ。

そして全授業が終了し、放課後となった。

俺達はユアが教師としての業務が終わるのを待ち、ユアと合流した。

と言ってもユアは教師として非常に優秀であるためそこまで待つ必要はなかったが。

俺達はミコの「エリアテレポート」で魔王城の謁見の間に転移した。


「それで、なんでわざわざ謁見の間に来たの?」


俺が魔王城に来ること自体は変なことじゃない。

なにせ魔王城は俺の家だからな。

だが謁見の間には基本的に来ない。

だからこそユイは俺が謁見の間に来た理由を聞いたのだ。


「もう少しすれば分かる」


「あら、来たようね」


俺がユイに向かってそう答えると、待ち人の来訪をミコが伝える。

すると次の瞬間、謁見の間の真ん中に「テレポート」の魔法陣が現れる。

そしてその魔法陣が光だし、次の瞬間には聖女が現れた。

その聖女は俺の姿を視認した瞬間に俺に向かって跪いた。


「我が敬愛し主。魔王、ゼロ・コラプス・クリエイトブレイク様。ご復活を心よりお喜び申します」


「うむ、久しいな。「聖女」元気なようで何よりだ。まぁ学園で見たときは驚いたがな」


「本当はすぐにご挨拶に伺いたかったのですが、同時期に教会があの馬鹿を勇者に認定してしまい、多忙でご挨拶が遅れてしまいました。申し訳ございません」


「何、気にするな。お前だって勇者が俺の脅威になる可能性を考慮した結果なのだろう」


「ご推察、恐れ入ります」


「「聖女」元気そうで何よりだわ」


「「災禍」久しぶりですね。元気な姿を見ることが出来て何よりです。私が最後に見た貴女は魔王様が姿を消して、心を病んでいましたから」


「その説は心配をかけたわね。もう大丈夫よ」


「その言葉を聞いて安心しました。まぁ、魔王様が傍におられる時点で貴女が心を病むはずがありませんしね」


「ふふ、そうね」


「そういえば「聖女」。お前は何と呼べないい?今の名か?それとも昔の名か?それとも聖女か?」


「人前では今の名でお願いします。魔王様が信用できる方だけの時は昔の名で」


「分かった。お前も人前ではシンと呼んでいいぞ」


「いいのですか?」


「あぁ俺が許可する」


そうして俺と聖女、いやミーゼはお互いの呼び方を確認したのだった。


「あの、どういうことかまだ分からないのだけれど」


俺たちが話していると、いまだに状況を呑み込めないセーラ達が俺に問う。


「朝、聖女が魔王軍に寝返ったという話はしただろう」


「えぇ、それは聞いたわ」


「そこにいるのが、その聖女本人だ」


「言っていることの意味が分からないのだけれど」


「もっとシンプルに言おう。そこにいる今代の聖女は朝話した魔王軍に寝返った聖女の転生体だ」


「「「「「え?」」」」」


皆が気の抜けた声をあげる。

だが、俺とミコという転生体が身近にいる分納得もしやすかったらしく皆は割とすぐに冷静さを取り戻した。


「なるほど、大体のことは理解できたわ。でもまさか今代の聖女が魔王軍の所属だなんて教会が知ったら発狂するでしょうね」


「ふふ、私は教会の信じる女神とかどうでもいいのですよ。だって私は神をも簡単に滅ぼすことのできるお方に仕えているのですから」


ミーゼはそう狂信的な笑顔でそう言う。

ミーゼは昔からそうなのだ。

俺に対して狂信的な感情を向けてくる。

まぁ、七魔公は全員そういうところがあるから気にしないがな。

ミコだってそういうところあるし。

俺たちがそんなことを話していると。


コンコン


謁見の間がノックされた。


「入れ」


俺は気配と魔力で誰が来たのかが分かっていたので入室の許可を出す。


「「失礼します」」


謁見の間の扉が開かれる。

謁見の間に入ってきたのはレイメスとルミネスだった。


「魔王様。「聖女」の魔力を感知したのですが」


「あぁ、そこにいる」


俺がミーゼを指さすとレイメスとルミネスの視線がミーゼの方に向く。


「久しぶりね「執事」「魔神」」


「久しぶりですね「聖女」」「「聖女」久しぶり」


お互いに挨拶を交わす。


「にしても随分遅かったですね。貴女ならば魔王様が復活した瞬間に魔王様の元に来ると思っていたのですけれど」


「少しばかり面倒ごとがあったのよ。それに関しては魔王様から既にお許しは頂いているわ」


「ならよいのです」


「魔王様がいいと言ったのなら問題ない。魔王様の意思は私たちの意思」


「まぁ今日は昔の仲間との再会を喜びましょう」


その後、俺達は魔王城で皆一緒に夕食を食べた。

それは豪勢なものを。

勿論セーラ達も参加している。

セーラ達もミコ以外の七魔公と仲良くなっているようで何よりだった。

その食事中、ミーゼの住居の話となった。

俺とミコは勿論、セーラ達も部屋を与えられてから基本的には魔王城に住んでいる。

勿論だが七魔公であるレイメスとルミネスも魔王城に住んでいる。

なのでミーゼも魔王城に住むと言いだした。

勿論4000年前のミーゼの部屋は残っている。

ただ、ミーゼは聖女でもある。

教会に帰る必要があるはずだ。

だがなんでも聖女は今は魔法で自分の偽物を創り出して仕事をさせているらしい。

そう言えばミーゼは昔からそういう魔法に関してはミコに次ぐ実力だったな。

ということで今日からミーゼも魔王城で寝ることになったのだった。



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