第131話 拷問
今回はかなり残酷な描写が含まれます。
そういうのが苦手という方はブラウザバックを推奨します。
今日の話を読まなくても内容が理解できるように次話を創る予定ですので物語的な問題はありません。
今日も短いです。
俺達は今、昨晩俺達を殺そうとした暗殺者たちを捉えた牢の目のまえにいる。
牢の中には暗殺者たちが俺達をにらんでいる。
「貴様ら。我々に何をしたのだ?」
すると恐らくリーダーと思しき一番前にいた男が俺達に話しかけてきた。
「何をってお前たちを牢屋に転移させただけさ」
「転移だと」
「雇い主に聞いてなかったのか?俺たちが転移魔法を使えることを。まぁ、自分達で対象の情報を調べないあたり三流だな」
「何、我々が三流だと。我々は闇組織、「ダークカンパニー」の一員なのだぞ」
「自分の所属を軽々しく言うところも三流だな」
「「ダークカンパニー」っていうのは王都を拠点としたナイト王国最大の闇組織ね」
「その下っ端がこいつらと」
「恐らくそうでしょうね」
「とりあえず、雇い主やその「ダークカンパニー」とやらの情報全て吐け」
「吐くわけがないだろう。我々は「ダークカンパニー」に一員なのだから」
「なら何故自害しない?敵に情報を渡さないという意思があるのなら普通は俺達に捕まった瞬間に舌を噛み切って自害するのが普通だと思うが」
「ふん、ボスは我々に死んでほしくないはずだ。我々はボスを悲しませたくないんだよ」
「ただ死にたくないだけだろう」
「そんなことはない。我々はボスのためになら死ぬことだってできる」
「そうかなら、死ね「キル」」
俺は「キル」を発動し、話していたリーダーと思しき男を殺した。
「蘇生」
俺は「蘇生」を発動する。
すると死んだリーダーらしき男が蘇った。
「はっ、俺は一体」
「はっ、お前はリーダーのためになら死ねると言っていたがまさか死ぬのが人生で一度きりだとは思うなよ」
俺は不敵に笑う。
俺たちは各々「テレポート」で牢の中に入った。
「「マリオネット」「動くな」」
俺は「マリオネット」を使用し、暗殺者たちの動けなくする。
「それじゃあ、遊ぶとするか「幻想世界」」
俺達の遊びが開始した。
暗殺者リーダー視点
俺達は組織の命令で学園の子供を暗殺しに来た。
強いと聞いていたんどえ仲間もたくさん用意し、計画も綿密に立てた。
絶対に成功するはずだった。
なのに、俺たちが部屋に侵入した瞬間には気づいたら俺達は牢屋の中にいた。
牢屋からは何をしても出れず、しょうがないから待機していたところ奴らは来た。
俺達が暗殺しようとした子供たちだ。
俺達が牢屋に入れられたのはこの子供たちだったらしい。
そして少し会話をしただけで俺は殺された。
だが、俺はすぐに蘇生された。
そこからは地獄の始まりだった。
子供たちが牢屋に急に入ってきたかと思えば、体が動けなくなった。
そして仲間たちが様々な方法で殺されていった。
勿論、俺もだ。
ある時は剣でありとあらゆるところを高速で切裂かれて殺され。
またある時は魔法によっと火で焼き殺され。
またある時はナイフで全身を刺されて殺され。
またある時は魔法か何かで全身の血を抜きだされて殺され。
もう何回も何回も何回も何回も殺された。
そして蘇生させられた。
仲間の中に永遠の死を願う者が現れる。
1人、そんな者が現れれば1人、また1人と己の永遠の死を願い始める。
そしてついには俺以外の全員が己の永遠の死を願った。
だが、子供。
いや、悪魔たちはそんな願いを聞いて笑いながら殺しては蘇生を繰り返す。
「ふぅ、そろそろだな」
少年がそう言うと、悪魔たちはすぐに殺すのを辞めた。
全員がもう地獄が終わったのかと希望にあふれた表情になる。
「さて、知ること全てを吐け。そうすれば助けてやる」
そう言って俺たちは悪魔の質問に全て正直に答えた。
もう二度とあの地獄を体験したくない一心で。
「そうか。これ以上の情報はないな」
悪魔の確認に全員が首を縦に振る。
あぁ、ようやく解放されるのか。
「さて、それじゃあ俺は優しいからな。お前たちを助けてやる」
俺を含めた全員が希望に満ちた表情となる。
「今ここで、お前たちは殺し合いをしろ。一人につき9回までは蘇生してやる。そして最後に生き残った1人だけを解放する」
悪魔の言葉を聞いて、俺たちはまた絶望する。
「糞が、やったらー」
すると仲間の1人が別の仲間に襲い掛かる。
そして全員が争い合った。
そして最後に生き残ったのは、俺だった。
「はぁはぁ。すまねぇ。すまねぇ。俺はお前等の分まで幸せになるから。生きるからよ。天国で見守っててくれ」
俺が泣きながら神に仲間たちが天国に行けるように願う。
その瞬間。
グサッ
俺の魂が悪魔の剣で串刺しにされた。
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛-い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。はなしが、ちげー、しゃ、ねぇか」
俺は悪魔を見る。
すると悪魔は笑いながら言った。
「いーや。約束は守ってるぜ。お前の魂を破壊して、この世界から助けてやる」
そう言って俺の意識はなくなったのだった。
シン視点
「さてと、これで情報は十分だし後始末もできたな」
「そうね。にしてもこのアーツ便利ね」
俺たちは暗殺者たちを全く殺していない。
俺達は牢屋に入った瞬間。
俺がついさっき新しく創ったアーツである「幻想世界」を発動したのだ。
このアーツは対象に俺が思った通の幻想を見せることが出来る。
暗殺者たちは見事術中にはまって情報を吐いてくれた。
「このアーツは有用だな。今後もこういう機会があれば使うとしよう」
「とりあえず、暗殺者たちから情報も引き出せたし。この暗殺者たちをお父様たちに引き渡しましょ」
「そうだな」
その後は「テレポート」で王城に向かって、レイルに事の顛末を説明し暗殺者たちを引き渡した。
暗殺者たちを引き渡した俺達は寮に帰ってゆっくりするのだった。
レイル視点
今朝、急にセーラ達が自分達のところに暗殺者が来たと暗殺者を引き渡しに来た。
シン君達なら問題ないだろうと思ってはいたけど、いとも簡単に暗殺者を対処したと考えるとさすがの一言だ。
ただ一つ気になることとすればセーラ達が引き渡しにきた暗殺者がセーラ達を見て怯えていることだ。
とりあえず、僕は暗殺者にどこの指示か情報を引き出すjために尋問官と拷問官を呼んだ。
基本は尋問で済ませるつもりではあるが、暗殺者というのは尋問だけで情報を吐くことは基本的にないから拷問する場合もある。
僕も一国の王として拷問に同席することもある。
何ならミリーも一緒に。
だが、今回の暗殺者は様子が違った。
暗殺者たちは素直に情報を吐いた。
それもこっちが聞いていないところまで話した。
他にも変なところがあった。
暗殺者たちがずっと小声で悪魔、悪魔と呟いていた。
尋問官が「何故そこまで怯える?」と聞くと、暗殺者のリーダーはすぐに答えた。
「俺達は俺たちが殺そうとした子供にどこかの牢屋に捕まえられた。そして俺たちは殺しと蘇生を繰り返し行われた。どれだけ許しを乞ってもあの子供。いや悪魔たちは聴く耳を持たずに俺達を殺した。情報を話しても殺した。もし俺たちがいつか許されるのなら暗殺者からは足を洗うよ。まぁ死刑にされてもいい。俺達はもうあの地獄へと再び落ちたくない」話したリーダーは震えていた。
恐らく僕達に引き渡す前にシン君達が拷問したのだろう。
そして更に詳しく聞いた拷問内容は拷問官すらも顔を青ざめるようなものだった。
僕達はシン君達の残虐性を強く理解した。
最近また短くなっててごめんさない。
時間がとれたらいつも通りに戻します。
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