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転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった! ~転生した少年が最強能力で完全無双~  作者:
魔王覚醒編

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第124話 魔王復活

今回も短いです。

すみません。

ミコの魔王城に来た一番の目的を果たす場所に俺たちは今移動していた。

恐らくここは地下だろう。

魔王城は本当に大きくて迷ってしまいそうだ。

だが、なんとなくで部屋の場所とかが分かるのは何故だろうか?

俺がそんなことを考えていると、急にミコが止まった。


「ミコ、どうしたんだ?」


俺はミコに確認する。


「目的地に行くにわアレを倒さないといけないわ」


そう言ってミコは正面を指さす。

ミコが指をさした方向を見るとそこには、巨大なゴーレムがいた。

ミコの言い方からしてこのゴーレムを倒さないと目的地にはいけないようだ。


「まぁすぐに終わらせるのだけれど「血鎖」」


ミコはスキルを使う。

血属性中級魔法である「ブラッドチェーン」に酷似しているがスキルなので似て非なる物なのだろう。

ミコのスキルによってゴーレムは血でできた鎖によって拘束される。


「ブラックホール」


そしてミコは「ブラックホール」をゴーレムの近くに創り出す。

出現した黒い球体にゴーレムは呑み込まれていた。

ミコは魔法の威力も上がっているようだ。

今のゴーレムはかなり強かったそれこそセーラと同程度の実力はあった。

恐らく七魔公であるレイメスとルミネスでは勝てなかっただろう。

先ほどのゴーレムは本来なら「ブラックホール」では呑み込めないものだ。

それが呑み込めたということはつまりミコと魔法の威力が上がっているのだろう。

そしてゴーレムを倒して少し進むとまたもや大きな扉が現れた。

ミコは先ほど同様力づくで扉を開ける。

中にはポツンと棺桶のようなものが置いてあった。


「入りましょ」


ミコの声によって俺たちは部屋の中に入る。

俺たちは棺桶に近づく。

棺桶の中から何かを感じる。

それは懐かしいと感じるものだった。


「シン。開けて」


「俺が開けていいのか?」


「勿論、というかシン自身が開けないと意味がないのよ」


「分かった」


俺はミコに棺桶を開けろと言われたので更に棺桶に近づく。

レイメスとルミネスによってレイル達は少し離れた場所に移動した。

ミコは俺の傍にいる。

そうして俺はゆっくりと棺桶を開けた。

その瞬間、物凄い頭痛が俺を襲った。

そして俺は意識を失った。





ミコ視点

ついに、ついに、ついに、ついに、ついに、ついに、ついに、ついに私の悲願が達成される。

シンにあの人の記憶が戻るときがきた。

この瞬間をどれだけ待ちわびたことか。

4000年も待ったのに会えると分かった瞬間、早く会いたいという思いが更に強くなってくる。

どうにかなってしまいそうだ。

シンは私の指示通りに棺桶を開ける。

その瞬間、部屋中に膨大な魔力の奔流が流れる。

先ほど私がしてしまったときと同様に強すぎる魔力圧によって何も動けなさそうだ。

レイル達は本日二度目の気絶をした。

シンの目にハイライトが無くなる。

シンは意識を失ったのだ。

棺桶の中に入っていたのは一本の剣だった。

その剣にはあの人の魂が入れられている。

実を言うとさっきの棺桶を開けられるのは私かシンだけだ。

あの棺桶はそういう風に創られている。

棺桶の中に入っていた剣から魂がシンの中に入り込む。

すると、シンは光った。

シンの光が収まるとシンの姿は変わっていた。

そしてシンは不適に笑う。


「我は「魔王」ゼロ・コラプス・クリエイトブレイク。我は今、ここに蘇った」


シンの姿は4000年前、最強の存在として君臨した魔王の全く同じだった。

元々シンの見た目は魔王の幼い姿そっくりだったからシンが成長したようにも見える。

恰好も先ほどまでのシンとは違う、魔王がよく来ていた黒く様々な模様が入っている服だった。

私、レイメス、ルミネスはシン、いや魔王様の目の前に跪く。


「ご復活、心よりお喜びいたします。再びご尊顔を拝謁できることを私は嬉しく思います」


「俺も可愛い妹と再び会えたことを嬉しく思う。それと、今まで通り話してくれ。今の俺には魔王ゼロとしての記憶もあるが、シン・ソードロードの記憶もあるからな。ミコにそんな話し方をされると違和感がある」


「魔王様がそういうのならそうさせてもらうわ」


「その魔王様っていうのもやめてくれ。今の俺はシン・ソードロードだからな」


「分かった。でも、貴女が魔王であり私の兄であることには変わりはないから。私に命令とかしてもいいからね」


「分かったよ。レイメスとルミネスも久しぶりだな。元気そうというか更に強くなっていて何よりだ」


「「は、お久しぶりにございます」」


そんな感じで私は災禍の魔女としての力を、シンは魔王ゼロとしての力と記憶を取り戻した。

魂を見てシンがゼロであることは確信していたがやっぱりしっかりと見れると嬉しい。

私たちはセーラ達が起きるまで昔話に花を咲かせるのだった。





シン(ゼロ)視点


時は遡る。

俺はミコに言われた通り棺桶を開けた瞬間、俺は意識を失った。

だがすぐに意識は戻った。

俺の頭の中に記憶が、体全体に力が入ってくる。

俺の前々世は4000年前、最強と謡われた魔王だったこと。

吸血鬼の王女だったミコを拾ったこと。

記憶が入ってくるという表現は正しくないな。

記憶が蘇ってきた。

ミコの魔王に対する以上な執着心の理由もわかった。

ミコは俺に好意を向けてくれていたからな。

俺はミコを妹としたが、ミコはそれとは別種の好意も向けていた。

そして俺はそれに気づいていた。

だが俺はある敵を殺す際、ミスをして敵の命を代償とした攻撃を受けてしまった。

それは呪いとなって俺の命を蝕んでいった。

魔王である俺には本来、呪いは効かない。

だが、その時の敵はかなり強かったためその者の命を代償とした呪いはすさまじく強力で俺にも効くものだった。

俺という存在はどれだけ強力な呪いをくらってもすぐに死ぬようなことはない。

だが、それでも俺は死を感じた。

俺が受けた呪いは体だけでなく魂も蝕むものだったのだ。

魔王とは最強でなければならない。

そんな俺が死ぬ姿を見せるわけにはいかない。

だから俺は愛用していた剣に魂の大半を入れて、姿を消すことにした。

仲間たちには酷なことをしてしまったが、俺が死ぬ様を見せるのはもっと酷なことだ。

仲間たちは全員、少なからず俺に依存していたからな。

俺が死ぬ様を見ればすぐに俺の後を追うだろうと想像できる部下が何人もいる。

まぁ、ミコはその中でも一番深く俺に依存していたが。

以前ミコは「ゼロの望みをかなえるためならば私は魂を賭けられる」と言っていたからな。

それも冗談とは思えないほど真面目な表情で。

俺はそんなことをさせないために姿を消すことにした。

俺がこっそりと魔王城を抜け出そうとしたのだ。

だがミコに気づかれてしまった。

俺も多分、ミコのことが好きだったのだと思う。

異性として。

だから俺はミコといつかこの世界に戻ると約束した。

そうして俺は魔王城を出た。

そして死ぬ間際、俺は死属性終末級魔法「リーンカーネーション」という魂を転生させる魔法を使用した。

そうして俺は地球で日本人、草葉蓮に転生したのだった。

そこで更に俺は転生し、シンとなり魔王としての記憶はないながらもミコと再会した。

そして俺は今、魔王としての記憶と力を取り戻した。

完全に、ミコとの約束を果たすことが出来た。

俺は誓う。

もう二度とミコを悲しませることはしない。

俺はミコの魔王として、兄として。

そして、相棒としてミコを絶対に幸せにする。

それを邪魔する者はすべて排除しよう。

それがたとえ何であろうと問題ない。

なにせ俺はミコの相棒(最強の片割れ)でありミコの主《魔王》なのだから。

俺が負けるのはミコ以外にあり得ない。

俺はそう誓って目を覚ますのだった。


はい、ということでシン君の前世は魔王であり、ミコがあの人と呼ぶ人も魔王であるシンのことです。

一応作者が張った中で一番作中最大の伏線ともいえるものです。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

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