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転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった! ~転生した少年が最強能力で完全無双~  作者:
魔王覚醒編

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第120話 セーラの兄

今日も短めです。

近々、数日投稿できないかもしれません。

失踪する気はゼロですので投稿が止まっても待っててくれると嬉しいです。

休むといっても1日2日程度ですし、結局いつも通り1000文字だけ書いて投稿、後で追加。

みたいなことになる可能性もあります。

俺たちは今、建国記念パーティーに参加している。

俺たちはセーラの兄であるセイルをレイルに紹介された。

そこでセイルはセーラを馬鹿にしたため俺たちは今、セイルに向かって常人では耐えられないほどの魔力圧を放っている。


「き、貴様等。この俺に向かって殺意を向けるなど不敬だぞ」


セイルは俺たちの殺意を浴びながらなんとか答える。


「ほう、話せるのか。さすがは王族だな」


「才能もそこそこね。さしずめセーラの劣化品ね。才能、技術、知識。どれも高水準ではあるけれどセーラには足元にも及ばないわね」


俺たちはそんな話をする。


「不敬だと言っているんだ」


そう言ってセイルは立ち上がる。

ちなみにレイルとミリーは俺たちを止めもせず傍観している。

ちなみにレイルの周りにいた貴族が逃げた瞬間に、ゼミル、ユア、ユイが「神界」を発動してくれている。

今のゼミル達なら俺たちが魔力さえ使えば「神界」の展開くらいはできるようだ。

更にゼミル達は「神界」でホールを再現してくれているおかげでレイル、ミリー、セイルはここがどこだか理解していない。


「俺たちはセーラが王女であり、この国にいる限りこの国は守ってやる」


「だけど、もし次にセーラを馬鹿にすれば地獄を味わわせるわよ」


俺たちは放つ魔力圧を更に強め、殺気を放ちながらセイルに向かって言葉を放った。

セイルはその尋常じゃない圧に気絶してしまったようだ。


「ごめんね。シン君、ミコちゃん。馬鹿な息子で」


「昔から人を下に見るやつなんだよ。何とか更生させようと頑張っているんだけど無理だった」


レイルとミリーが申し訳なさそうに俺たちにそう告げてきた。


「別にかまいませんよ。俺たちは愛弟子が馬鹿にされたのが許せなかっただけなので」


「そもそも普通は王子に殺気を向けるなんて不敬だと言うべきでは?」


「君たちに向かってそんなことを言えないよ」


「貴方達の力の異常さは学園対抗戦で更に理解したわ。ぶっちゃけシン君達を敵に回せばこの国は終わりよ。そんな人物に不敬だなんて言わないよ。そもそもうちの馬鹿息子のせいでもあるし、セーラを馬鹿にする発言は私もイライラしてたしね」


「少し、甘やかしすぎたようだな。後できっちりしめておく」


「お願い」


「さてと、とりあえず今回はセイルのことをシン君達に紹介だけはしておきたかったから呼んだだけだから引き続きパーティーを楽しんでね」


「何か困ったことがあったら言ってね」


「ありがとうございます」


そう言って俺たちは「神界」を解除してパーティーに戻ったのだった。





レイル視点


「やっぱりシン君達を敵にまわしてはいけないな。国が容易に滅ぶ」


先ほどのシン君とミコちゃんの魔力圧と殺気は尋常ではなかった。

きっと彼らは僕達程度の強さの人間は殺気や魔力圧だけで殺せてしまうだろう。

そして彼らはまだまだ強くなる可能性を秘めている。

今のままでも世界を簡単に滅ぼせそうな存在が更に強くなるなんてもうどうしようもないな。


「セーラもシン君とミコちゃんを何よりも信用していると言った様子ね」


セーラは僕達から見てもシン君とミコちゃんに絶大な信頼を置いている。

それこそ二人が望めばセーラは死ぬだろう。

それほどにセーラはシン君とミコちゃんに依存してしまっている。


「家族である僕達としては悲しいことだけど、セーラは昔から僕たちを信用していなかった」


僕もミリーもセーラに甘えらえた記憶がない。

それはきっとあまり僕達のことを信用していなかったのだろう。


「そうね。いじめられていたこともかなり後から知ったし。セーラは優秀だったからつい放置しちゃったもの」


「王族としてはそこまでおかしなことではないけれど、親としてはあまり良いことではなかった」


「今のセーラなら文句を言ってくる人もどうにでもなりだろうし、やっぱりセーラに王位を譲ったら?」


ミリーは以前からセーラの王位継承を望んでいる。

セーラはとても優秀だ。

セーラが女王になれば知識と言う面において最高の女王になるだろうと以前の僕は思っていた。

だが、今のセーラならば知識、武力を含めたすべてにおいて歴代最高の女王となるだろう。

それほどまでに今のセーラは圧倒的だ。

きっと今僕やミリーがなくなっていきなり女王になれと言われても何の問題もなく内政を行うだろう。

だが、僕がセーラを女王に押せない理由が1つある。


「セーラ本人が望んでないのにか?」


そう、セーラは別に女王の座を欲していないのだ。

今のセーラは王座よりもシン君の妻としての席が欲しいところだろう。


「そうなのよねぇ。何かメリットがあればセーラも女王になるだろうけど」


普通、女王になるというのは様々なメリットが発生する。

勿論、国全体を支える責任を負う必要はある。

だが強大な権力と莫大な財力を得ることが出来る。

それは一般的に言えば十二分なメリットとなる。

だが、


「シン君達との時間を失ってまで女王になろうと思うメリットはないね」


そう、今のセーラの一番の幸せは間違いなくシン君達と過ごす時間だろう。

実際に僕達の前ではほとんど見せたことがない笑顔はシン君たちにはよく向けている。

先にあげたメリットはシン君達と過ごす時間が減るというセーラからすれば大きすぎるデメリットに比べれば些細なものだろう。


「でもセイルをあの性格のまま国王にしちゃったらきっと暴君として君臨するわ」


「そうなんだよね。本当にどうしようか」


セイルはかなり優秀だ。

武力という面でも王族として十分あるし、昔から国王となるための教育を受けているため知識も十二分にある。

だが、その良さをあの荒い性格が全てを打ち消してしまっている。

このままセイルを国王にすれば未来は高い確率で悲惨なものとなるだろう。


「ふふ、なら最終手段だと思っていたけれどアレをするしかないわね」


「アレ?って何か手段があるのかい?」


どうやらミリーにはこの状況を打破する手段があるようだ。

僕はミリーにその方法を問う。

するとミリーは妖艶に笑いながら僕の耳もとに顔を寄せて。


「今日の夜、君の部屋にいくわ」


「!?」


ミリーが君と呼ぶときは大体イチャイチャしたい時だ。

そしてその気分で夜に一緒に過ごす。

今日は久しぶりに爛れた夜を過ごすことになりそうだ。

僕達はその後、適当にパーティーを過ごして一緒に寝るのだった。





シン視点


俺たちは「神界」から戻ってきて適当にパーティーを過ごしてきた。

明らかに悪意やら何やらが含まれている視線を感じるが、それらの視線は前世で慣れ切っているので問題ない。

というか俺たちはそういうのにかなり強いほうだ。

ミコも他人に悪意にさらされて幽閉されていたし、セーラは無能王女と罵倒されていじめられていたし、ゼミルは先ほど見ただけだが親がかなり酷いし、ユイも家族から冷遇されていたり、学園の生徒からいじめられていたし、ユアはユアでユイのこと以外はどうでもいいっていう感じだし悪意程度の参っていて話第一学園の生徒会長を務めることは出来ないだろう。


「明らかに避けられているな」


「何か文句があるのならそのまま言いにくればいいのに」


「いくら他の貴族に舐められていようが、私たちは学園対抗戦で圧倒的な力を見せつけているし。ここには上級貴族の当主が4人とその婚約者、それに王女である私がいるからあまり慣れ慣れしく声を掛けられないのよ」


「なるほどな」


「まぁ、視線は鬱陶しいけど大して実害はないからいいじゃない」


「そうそう。下手に話しかけられても面倒なだけだし」


「貴族って商人の次くらいに腹黒いからね。話していいことなんて対してないわよ。特にこんなパーティーではね」


「そうなのか」


俺たちはそんな感じで雑談しながらパーティーの料理やダンスを楽しんだ。

ちなみにだがダンスはミコ、セーラ、ゼミルと踊った。

俺には「完全記憶」があるので一度見れば問題なかった。

ちなみにユアとユイは二人で何曲も踊っていた。

とても楽しそうだったし問題ないだろう。

そんな感じで俺たちの建国記念パーティーは幕を閉じた。

シンとミコはセーラを溺愛しています。

シンはミコの次にセーラが大切ですし。

ミコはシンの次にセーラが大切です。

ちなみにセーラはシンとミコが1番大切で国とかぶっちゃけどうでもいいと考えています。

ただ、兄が国王になって国が荒れたら簒奪してシンとミコ主体の国にしようと画策していたりします。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

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