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第116話 特別試合

今回も短いです。

最近時間が全然とれなくてすみません。

新作と番外編はもう少しお待ちください。

俺たちはレイルの提案で5対475の特別試合をすることになった。


「ユイ、あの中で最も強いのは間違いなくユアだ。ユアの相手を頼む」


「了解。ただ多分私じゃユアの時間稼ぎは出来ても倒しきることはできないわよ」


「構わない。他は俺たちでやる」


「474÷4=118.5になるから大体1人あたり120人倒せばいいわけね」


「まっ、数えるのも面倒だしとにかく目の前の敵を倒し続ければいつかは終わるだろ」


「そうね」


「それか、いくぞ」


俺たちは会話を最低限にする。

それは既に代表生徒たちが近づいてきているからである。

俺たちは話を終えるとすぐに散らばった。

こういう時は基本的に固まっても意味ないからな。

俺は近くの敵からどんどん神魔で切裂いていく。

だがさすがに数が多い。

基本的に1人1撃で終わるからそこまで苦じゃないんだが。

囲まれると回避を優先しなければならないので面倒だ。


「シン。これを使って」


すると俺に向かって吸魔が飛んできた。

俺はそれを神魔を持っていない左手で受け取る。

ミコが俺の手数が足りていないのを理解して投げてくれたのだ。

全く、頼りになりすぎる相棒だ。

俺は神魔と吸魔を使いどんどん敵をの首を斬って、心臓を突いて敵を倒していく。

後はひたすらにそれを繰り返すだけ。

作業のようなものだった。





ミコ視点


時は遡る。

シンとの話が終わって私たちは少し距離をとる。

私は最下級魔法しか使えない。

まぁこの程度の雑魚相手なら問題ないだろう。


「ファイヤ」


私は周りに「ファイヤ」を放つ。

詠唱もしたので無詠唱よりも威力も高くなっている。

そこそこ魔力を込めたのもあって周りにいた敵はすぐに焼かれて消えた。

だが、敵の魔法使いが「ウォーター」を使ったようで火は消化されてしまった。

近くにいた人間はびしょ濡れだが気にせず私に突っ込んでくる。

ならそれを逆手に取ろう。


「ウォーター」


私は「ウォーター」で大量の水を敵に向かって放つ。

敵は水圧で私に近づけないでいる。


「サンダー」


そして全身がびしょびしょになったところで私は「サンダー」を使う。

水に濡れていると雷が通りやすい。

近づいていた敵は一斉に雷をくらって消えた。

ただ一部の敵は雷がちゃんといきわたらなかったらしく気絶して倒れているだけだ。


「ロック」


私は土属性最下級魔法「ロック」を発動する。

この魔法は石や岩を創り出す魔法だ。

私は石や岩を倒れている敵の少し上に創り出す。

私が創り出した石や岩は重力によって落ちる。

そして敵はつぶれて消えた。

これだけでもかなり倒したな。

だが敵はまだゾロゾロと向かってくる。


「ウィンド」


私は「ウィンド」を使い、風を発生させる。

私はその風で敵をはるか上空に吹き飛ばす。

敵は上空に飛んでいった。

セーラ達ならあの程度の高さから落ちても怪我なんてしないだろうし、普通に「フライ」を発動して空を飛ぶだろう。

それか「ウィンド」で衝撃を弱らげるかもしれない。

だがそんなことを予想できない目の前の雑魚敵は対処できずに高いところから落ちて消える。

こういった最下級魔法での効率的な雑魚殺し、私は結構好きだったりする。

4000年前の戦争ではよくやっていた。

まぁ一撃で数千の兵を虐殺するのも楽しかっただけど。

こんな風に低コストでの殺戮はコスパがよくて結構好きだった。

まぁ強敵との1対1の時は使えない手だけど。

私は適当に周囲を見渡す。

するとシンが少し戦いにくそうだった。

別に苦戦しているというわけではないが、強化やスキルもなしに剣一本じゃ手数が足りないのだろう。

ならと私は使っていなかった吸魔をシンに投げた。

私は最下級魔法以外禁止されている。

それには剣も含まれるだろう。

まぁ気分で持っていたものだったのでシンに渡しても何の問題もない。

私がただ持っているよりシンが有効活用してくれた方が嬉しい。

それにシンと私との間には大量の契約があるためその契約の効果によって本来私しか使えないはずの吸魔もシンなら使える。

まぁ、実際にはシンは吸魔の創造者なので普通に使えたのかもしれないが。

私はそんなことを考えながらシンの役に立てたことを喜びつつ、最下級魔法で効率的な敵を倒していったのだった。





セーラ視点


私はシンの指示を聞いて皆から距離をとった。

わたしは手早く近くにいた生徒の首を殺魔で斬る。

そして他の近くにいた生徒には「ファイヤ」を発動して周囲を燃やして対応する。

数人は燃えて消えた。

私は指輪に魔力を込めて殺魔をひたすらに召喚して、召喚した殺魔を投擲していく。

学園の代表生徒といえども私からすれば低レベルで経験も薄く大した才能もない雑魚だ。

強化なんてしなくても、投擲した殺魔が当たれば一撃で消えていく。

私はそれをひたすら繰り返す。

そして敵が近づいてきたら周囲を燃やて焼き払い、火を防いで突っ込んできた敵は「ウィンド」で吹っ飛ばして優先的に殺魔を投擲して消していく。

私はひたすらにこの作業を繰り返して敵を消していくのだった。





ゼミル視点


私はシンの指示を聞いて皆の行っていないほうに移動する。

私は近づいてきた敵の首をひたすらに死魔で斬っていく。

魔力を全身に流し身体能力を強化する。

勿論禁止なのでスキルは発動していない。

これは「超強化」の元である「身体強化」のスキルと同じ原理を実際に再現している状態だ。

ただ、さすがに強化率は「超強化」を含めた他の強化スキルやバフ魔法に比べると微々たるものだ。

だがそれでもないよりはましである。

私はひたすらに強化した身体能力で近づいてきた敵の首を死魔で斬っていく。

だがさすがに数が多い。

死魔だけじゃ対応しきれない敵もいる。

具体的にいうとかなり近くに接近されていて死魔じゃ攻撃できない場合だ。

この場合どうするのかといえば。


ドンッ


私は近づいてきた敵を蹴った。

私が蹴った敵は他の敵を巻き込みながら後ろに吹っ飛んでいき消えた。

私のレベルはシン、ミコ、セーラの次に高い。

これは比較対象が悪いな。

とにかく普通では考えられないほど私のレベルは高い。

私は格闘などと言った生身で戦う技術は私は持ち合わせてないが圧倒的に高い身体能力でごり押せば生身でも全然戦える。

技術など一切に感じられない方法だが別に問題ない。

そんな感じで私はとにかく死魔で敵の首を斬りまくり、たまに超近距離に接近された場合は蹴ったり、死魔を持っていないほうの手で殴ったり、頭突きしたりしている。

それでも一撃で消えるので如何に自分のレベルが、身体能力が異常なのかが分かる。

シン達と一緒にいるとそういう常識が分からなくなる。

私はひたすらに首を斬り、殴りを繰り返して敵を倒していくのだった。





ユイ視点


私はシンからユアの相手を頼まれた。

間違いなく敵の中で一番強いのはユアだ。

それは間違いようのない事実だ。

それでも普段のシンやミコが本気を出せばユアも一撃とはいかずともすぐに殺されてしまうだろう。

だが今の私たちはかなり重めの縛りがある。

私たちの中で一番弱いのは私だ。

それは間違いない。

だけどこの状態でユアの相手をするのに一番適任なのは私だ。

勿論普通に倒すというだけならシンやミコ、セーラでも出来るだろう。

ゼミルは少しわからないが。

ゼミルは割と偏っていて超近距離っていう弱点がしっかりしてるから、遠距離、中距離、近距離の全てをそつなくこなせるユアとは相性が悪いだろう。

まぁ今はそんなことはおいておいて、

ユアを倒すのはシン達でも出来る。

だが、それにはかなりの時間を必要とするだろう。

シンやミコ、セーラの時間をユアで使うのはもったいない。

なら私かゼミルにユアを任せ、時間を稼ぎをさせて最後敵がユア残り一人になった時に誰かにトドメを刺してもらった方がいいだろう。

そしてゼミルと私、ユアの相手にどちらの方が相応しいかと言えばそれは私だろう。

私はユアのほとんどすべてを知っていると自負している。

そんな私ならばユアの行動を予測して回避に集中すればほぼ無限に時間を稼ぐことが出来るだろう。

体力の消耗?ユアのことを考え、ユアのことを見続けるんだからむしろ体力は無限に回復するだろう。


「ユア、私の相手をして」


「いいわよ。姉の威厳を見せてあげる」


それから私たちはシン達が他の敵を倒し終わるまでひたすらに戦った。

その後、手の空いたシンにユアは後ろから心臓を突き刺され消えたのだった。

つまり私たちは特別試合、傷一つなく完全勝利を収めたのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 一気読みのコメントです御領所下さい。 ・学園対抗戦ちょっと長すぎ。とくに特別試合に意味不明な点については言葉も出ない。 ・たまに加護と称号を間違って使っている場面がある シンは剣神の加護…
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