第11話 魔物
初心者です。
生暖かい目でご覧ください。
誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。
今回長めです。
それと、頂いた感想からいくつか前話の情景等の描写について変更、追加しております。
気になる点、ご希望等ございましたら、感想で教えていただけたら嬉しいです。
朝ごはんを食べた俺たちは午後、何をするのかについて話し合っていた。
「ねぇ、午後は何する?」
「そうだな、魔法の練習をしてもいいし、剣術の訓練をしてもいい、このままゆったり何もせず過ごしてもいい、正直食べるのには困らないから好きなことできるしな」
「せっかくだから魔物でも倒してみる?」
「魔物を?確かに面白そうだ、どうせいつか倒すことになるだろうしな」
「じゃあ説明するわね。魔物っていうのは生物が長い年月をかけて、自然魔力を吸収し、体内に魔石が生成された生物のことをいうの、そして、魔物は他の生物を殺すことによってその生物の魔力を魔石に吸収することで生きるの、だから魔物は人間を襲うの、それに倒した魔物の素材は利用価値があるの、まぁ結局は魔物は動物と違い、人間と敵対する生物で見つけたら倒すって感じ」
「なるほど、大体理解した、それで今からそれを倒しにいこうってことだな」
「そういうこと」
「危険じゃないか?」
「大丈夫よ、私たちが使うレベルの魔法なら、ここらにいる魔物には遅れをとることはないわ」
「ミコがそういうなら大丈夫か、、よし魔物を狩りに行こう」
俺とミコは家を出て、森に入る。
「シン、向こうに狼の魔物が三匹いるわ」
「了解、狩ってくる」
「大丈夫?」
「見た感じだが、多分問題ない、それにもしもの時はミコが魔法で援護してくれ」
「分かったわ」
俺は剣(神魔)を持って狼の魔物に近づく、すると最初に気づいた狼の魔物がそのまま突撃してきた。
俺はそれを容易く回避し、首を斬る。
そしてすぐに二匹目と三匹目が突進してくる。
俺は、とっさに後ろに飛び、攻撃を回避して、前にいた魔物の首を斬る。
勝てないと思ったのか最後の魔物は逃げようとするが俺はすぐに距離を詰めて首を落とす。
「ふぅ何とかなったな」
初めて生物を殺したものだが、特になんともなかったな。
普通は生物を殺すと慣れないうちは気持ち悪く感じるらしいが、そんなものはまったくなかったな。
「お疲れ様、凄いわね、あそこまで綺麗に倒すなんて思ってなかったわ、いつでも魔法を発動できるようにしてたけど必要は無かったわね」
「まぁ、正直今回は相手が弱かったのもある、あの程度なら問題ない、確かに普通の狼よりは速かったがそれくらいだったしな」
「じゃ、他の魔物探しましょうか、次は私が戦ってもいい?私この体になってからまだ戦ってないから体がなまってるの」
「いいぞ」
ミコはの魔力を辺り一帯に薄くのばしていた。
「それ魔法?」
「いえ、これは魔力を使った技術よ魔力を薄く延ばすことで回りの状況を把握する技術、一度使えばスキルになるわ」
「俺もやってみるか」
俺も魔力を薄く広げていく。
すると俺の頭の中に周囲の状況が流れてくる、すると俺たちがいるところの約30m先に熊のよう形をした禍々しい生物がいた。
「ミコ、この先に熊がいるんだけど、あれって魔物?」
「魔物ね、しかもあれAランクね」
「Aランク?」
「魔物には強さによってランクが分けられているの、Fランク、Eランク、Dランク、Cランク、Bランク、Aランク、Sランク、SSランク、SSSランクの9つのランクに分けられているのFが一番弱くて、SSSが一番強いって感じね、ちなみにさっきシンが倒した狼はCランクよ」
「ってことはあいつ結構強い?」
「まぁ強いほうね、でも私の敵じゃないわ」
その瞬間、ミコが魔力による身体強化を使い、一気に熊との距離を詰める。
そして剣(吸魔)で熊の首を突く。
俺も「身体強化」を使いミコのもとへ行く。
「お見事」
「魔法で行こうとも思ったけど、貴方が剣を使ってたから私も使っておこうと思ってね」
「それとさっき言い忘れてたけど自分を鑑定してみて」
「鑑定?分かった」
俺は自分を対象にスキル「鑑定」を発動する。
名前:シン
年齢:12歳
性別:男性
レベル5
魔力量:250000/250000
種族:人間
加護:創造神
スキル:創造、武器創造、鑑定、身体強化、索敵
耐性:精神的苦痛耐性、肉体的苦痛耐性、
適正属性:火、水、風、土、雷、闇、光、死、龍
称号:転生者、希代の天才、剣聖、
「レベルが上がってるな、あとスキルも新しく増えてる、それと魔力量も増えてるな」
「私も見ていい?」
「昨日も言ったけど、俺のステータスは好きに見てくれて構わない」
「ありがと」
ミコはそう言って俺に向けてスキル「鑑定」を発動する。
「うん、ちゃんとレベルが上がってるわね、スキルの方は、常用スキルね。さっき使ってた「身体強
化」と「索敵」のスキルを獲得したのね」
「なるほど、そういえば、レベルって上がると何かいいことでもあるのか?」
「そうね基本的にレベルが上がると新た能力や魔力が上がるわね」
「魔力が上がってた原因ってそれか」
「そう」
ふむ、レベルについてはたいてい理解できた。そこで俺は昨日から昨日から気になっていた疑問について聞いてみる。
「なぁ、昨日から気になってたんだけど、ミコって種族は吸血鬼で年齢ももっと大人でレベルももっと高かったんでしょ、なんで今の俺と同じ年齢になっていて、レベルや種族まで変わってるの?」
「あぁ、それは貴方と同じよ私もネロに新しい体を作ってもらったからよ、この時代では吸血鬼は絶滅してるし、本当の体だと私4000歳とかだからね、だからネロに私の体を創ってもらって、魂をこの体に移したの、だから魂に不随する名前と適正属性、加護は昔と同じだけど、レベルや年齢、スキルなんかがちょっと変わってるのよ」
「レベルと年齢は分かるけど、スキルって加護から得るものだから加護と一緒じゃないのか?」
「あぁーめんどくさいから簡単にぼかしていったんだけど、本当はやろうと思えばスキルも完全に引き継ぐこともできたんだけど、この体はまだ幼いから全部のスキルを引き継いだら耐えたられないのよ、それにスキルはまた獲得しなおせばいいしね」
「なるほど」
「じゃそろそろ、狩りを再開しましょ、それとこれからは別行動しましょ、正直ここらへんにいる魔物ならシンの敵じゃないと思うし」
「ミコがいうならそうしよう、それに、俺もせっかくだから今の限界を色々試してみたいしな」
「それじゃ満足できたら、家に戻る感じで合流した時は「索敵」を使えば、すぐ相手の位置は分かるし」
「そうだな、了解」
俺とミコはそこから別行動を開始した。
俺は「索敵」を発動する、さてと一番近い魔物は、猪の魔物か、「身体強化」を使う。
そしてそのまま神魔で猪を真っ二つにする。
「いい感じだな」
俺は猪の死骸を「ストレージ」に収納した。
すると、突如草むらから全身が緑色の人型の生物が現れた。
その生物はこん棒らしきものをもっていた。
俺はとりあえずその生物に向かって「鑑定」を発動する。
種族:ゴブリン
名前:
性別:オス
年齢:26歳
ランク:E
レベル:36
魔力量:90
スキル:
適正属性:火
称号:魔境の魔物
ゴブリン、前世で名前だけは聞いたことがある気がする、まぁ今はどうでもいいか、俺はゴブリンの頭に剣を突き刺した、興味本位でもう一度「鑑定」を発動させる。
名称:ゴブリンの死骸
概要:Fランクの魔物である、ゴブリンの死骸
ゴブリンはとても弱く一体ならそこら辺の一般人でも倒せる、しかし、魔物にしては知能があり、集団で群れをなすと連携などをしていくため脅威度がいっきに跳ね上がる。
魔物のため人を襲うので見かけたら即駆除推奨、魔石以外は価値がないたいめ他は燃やすか埋めるのがマナー。
魔石がどこにあるかとか分からないし、一旦全部「ストレージ」に入れおく。
俺はひたすらに「索敵」で魔物を探し、倒してから「ストレージ」に収納するという作業を日が暮れるまで繰り返した。
ちなみに余談だが、魔物は神魔で首を斬ったり、心臓をついたりして全て一撃で葬った。
ミコ視点
シンと別れた私は「索敵」を使いながら「身体強化」を発動して走っていた。
「索敵」で見つけた魔物の方向に向かい、視認した瞬間に「マジックカッター」で倒し、死体を「ストレージ」に収納する。
昔の私ならもっと効率よく魔物を狩れたのに、さすがにこの体じゃそこまで効率はよくない。
まぁ今回は「マジックカッター」の練習が主な目的だし別にいいか。
私はひたすら魔物を倒しては「ストレージ」に収納するという作業を繰り返した。
シン視点
ひいたすらに魔物を狩った俺はあたりが暗くなったため家に戻ってきていた。
家には誰もいないためミコはまだのようだ。
俺はリビングでコーヒーを創り一息ついた、それから約五分後家の扉が開いた。
「ただいま」
「おかえり」
「誰かにおかえりって言われるの凄い違和感あるわね」
「俺もすごい違和感ある」
「ふふふふ」
「はははは」
俺とミコはどちらともなく笑い出した。
お互いが自然に挨拶していたのに、二人とも違和感を感じている。
それがなんだか可笑しいのだ、ひとしきり笑った俺たちは笑うのをやめる。
「そろそろ、晩御飯にするか」
「そうね」
俺とミコは椅子に座る。
そして「創造」で晩御飯を創る、今日はハンバーグを創った。
「これ何?」
「この世界にはないのか、これはハンバーグという肉料理だ」
「へぇ、この世界では見たことないわね、まぁ美味しそうだし、どうでもいいや」
「さてと、じゃ食べるか」
「そうね」
「「いただきます」」
俺とミコはハンバーグを食べ始めた。
うん、美味いミコの方を見るが美味しそうに食べていた。
俺とミコは黙々と食べる、正直なにを話せばいいのか分からないし、それに、こういう静かな時間も心地よい。
俺とミコは結局ハンバーグを食べきるまで一言もしゃべらなかった。
「「ごちそうさまでした」」
「美味しかったわ」
「それならよかった」
「そういえば、レベルどれくらい上がった?」
「そういえば、魔物の「鑑定」はしても自分の「鑑定」はしてないな」
「それじゃお互い自分のステータスを「鑑定」しましょ」
俺たちはお互い自分に「鑑定」を発動する。
名前:シン
年齢:12歳
性別:男性
レベル55
魔力量:3000000/3000000
種族:人間
加護:創造神
スキル:創造、武器創造、鑑定、身体強化、索敵、危機察知、弱点看破、スラッシュ、ダブルスラッシュ、トリプルスラッシュ、魔力感知、魔力視、魔力操作
耐性:精神的苦痛耐性、肉体的苦痛耐性、
適正属性:火、水、風、土、雷、闇、光、死、龍
称号:転生者、希代の天才、剣聖、魔物の天敵
「レベルが結構上がったし、スキルも増えたな」
「同じくね、今度はお互いを「鑑定」しましょ」
「そうだな」
今度は俺はミコを、ミコは俺を「鑑定」する。
名前:ミコ
年齢:12歳
性別:女性
レベル:63
魔力量:4000000/4000000
種族:人間
加護:魔法神
スキル:魔法創造、鑑定、身体強化、索敵、防御強化、魔法防御強化、危機察知、弱点看破、マナバレット、ダブルマナバレット、トリプルマナバレット、魔力感知、魔力視、魔力操作
耐性:魔法耐性、精神的苦痛耐性、肉体的苦痛耐性
適正属性:火、水、風、土、雷、闇、光、氷、霊
称号:大賢者、希代の天才、神の遣い、導く者、魔物の天敵
「俺よりもレベルが高いな」
「多分、私の方が「索敵」の範囲が広いから、その分、獲物を
見つけやすいのよ」
「そうか、まぁそこは経験の差だな」
今日初めて使った俺と長年使ってきたミコの経験の差は天と地ほどの差がある。
「そうそう」
「それと、俺が取得したスキル、ってミコも持ってるから常用スキルだよな」
「えぇ、そうよ、自分のスキルの取得しているスキルについてはどんなものかわかるでしょう」
「あぁ」
スキルは獲得した瞬間に頭にそのスキルの情報が流れてくるのだ。
「それにしてもさすがに今日は疲れた、もう寝ようかな」
「私も久しぶりで疲れたわ」
「それじゃ、おやすみ」
「おやすみ」
そう伝えて俺は部屋に戻りベットに横になった。
俺は前世で何かで負けたことなかった人より劣ったことがなかった。
だがそんな俺が初めて負けた。
勝負をしていたわけではない、だがミコはほぼ俺と同じ時間で俺よりたくさんのレベルを上げた、もちろん技術や経験の差はある。
普通に考えれば当たり前のことだ。
だが俺はたとえ相手がプロで自分が初めてやる分野だろうと人に劣ったことはなかったのだ。
だが初めて俺は人より劣った。
普通、負けたら悔しいらしいが、まったくそんなことは思わない。
むしろ俺は興奮している。
この世界には少なくとも一人俺より秀でている人間がいる。
それがどうしようもなく嬉しい。俺はそんなことを考えながら眠りについた。
ミコ視点
今日はシンと魔物を狩ったけど、さすがに疲れた。
昔はもっと魔法を連発して、戦場を駆け回ってもまったく疲れを感じなかったのに、今はもう疲労困憊、シンの前では見せなかったけど、正直今すぐにでも眠れるぐらいには疲れていた。
転生したこの体はまだ幼く、もろく、弱い、でもあの人と、シンと一緒にいられるのなら、私はそれで満足、そんなことを考えながら私は眠りについた。
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