第100話 お披露目
本日、ついにこの話は100話を迎えました。
ここまで続けられたのも皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
この話はまだまだ続いていきますのでお楽しみください。
これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いします。
また、後日100話記念も番外編の方で出す予定です。
総合評価の150pと記念もまだですが、時間が取れたら一気に書きます。
ユアとユイのスキルの取得とアーツ創りを終わらせた俺たちはミコの元に転移した。
そしてどうやら、ゼミルもアーツを創ったらしい。
しかも、ユアとユイが創ったのと同じような異空間系。
ミコと思考が一致したことに少し嬉しさを覚えながらも。
ミコに話しかける。
「こっちは終わった。ゼミルもアーツを創ったのか。えぇ。異空間の外でも試したいから一回解除してもいいかしら?」
「ユアとユイも異空間系のアーツを創ったんだ。俺から言おうと思っていたくらいだから問題ない」
そして俺たちは「白黒銀世界」を解除する。
するとそこは、第一学園の待機場所だった。
アーツを試すのには向かない場所なのでミコの「エリアテレポート」でホテルに戻った。
「ここなら、思う存分アーツを使えるわね」
「ホテルを傷つけるのはまずいから「絶対防御結界」を使っといた。これで何があっても対処は可能だろう。存分にアーツをお披露目してくれ」
「ありがとう、シン。それじゃあ私から見て頂戴「闇世界」」
すると、周りが闇に包み込まれる。
そして気づいたら濃い紫色の空間の中にいた。
「成功だな。特に問題点も感じられない。あともしかしてだが「ダークワールド」をイメージしたか?」
「えぇ。正解。よくわかったわね」
「「ダークワールド」は「黒世界」を魔法にするイメージで創った魔法だが、魔法にするときにいくつかの特性を変更したりなんだりとしたからな。その変更した感じに似ていた」
「それだけで気づくなんて。さすがの一言に尽きるわね」
「まぁ、「ダークワールド」は俺が「魔法創造」で創った魔法だからな。自分で創った魔法の特性なんだのくらいはさすがに覚えている。「完全記憶」があるから意識しなくても覚えてはいるんだが」
「なるほどね。まぁさすがに「ダークワールド」そのままじゃないわ」
「特性を勝手に解析させてもらったけれど、ほとんど私たちの「白世界」「黒世界」「銀世界」と同じものよ。異空間の創造主が異空間にいる限り強化されこととか、色々なものを創り出せることとかね」
「まぁ、完成形を知っているのにわざと劣化させる意味はないし」
「それはそうだな」
「私のは終わり。っていうか滅茶苦茶魔力消費したんだけど」
「想像以上だったか?」
「えぇ」
「異空間をゼロから創り出すんだから大量の魔力がひつようになるのは当たり前でしょう」
「それもそうだけど。今の一瞬で私の全魔力の十分の一は減った」
「レベルを上げれば魔力量も増えるから急ぐ必要はないわ」
「確かにそうね」
「また、いつか皆で魔境で狩りをしよう」
「それもいいけど、次はユアとユイだ」
「「了解」」
二人は息を合わせて返事をする。
「まず私から。ユアは見てて「青世界」」
周囲が青で染まる。
こちらも成功だ。
「成功だな。「黒世界」と効果も基本的にはほとんど同じだ」
俺はユイにそう伝える。
ユイは「青世界」を解除する。
「今度は私。ユイ、しっかり見ててね「赤世界」」
その瞬間、周囲が赤で染まる。
こちらも成功だ。
「完璧ね。なんの問題もないわ。あとは3人とも魔力が少なくてまだ長時間維持できないだろうからしっかえいレベルを上げて魔力量を増やすことくらいかしらね」
「そうだな。一回創ったんだしもうアーツの創り方はわかるだろ」
俺は問いかけると、ゼミル、ユア、ユイは同時に頷いた。
そしてユアは「赤世界」を解除した。
「三人とも終わったし「絶対防御結界」解除しとくな」
「はーい」
俺が何かあった時ように展開していた「絶対防御結界」を解除する。
「さてと、誰かしたいことあるか?ないのなら自由時間だ。俺は大浴場に行きたい」
「誰もないようね。それじゃ自由時間にしましょ。私も大浴場に行きたいわ。セーラも一緒にどう?」
「行く」
「ミコ、セーラ。私も一緒に行っていいかしら?」
「勿論いいわよ」
「ありがとう」
と言うわけで俺、ミコ、セーラ、ゼミルの4人は大浴場に向かった。
ユイ視点
「ユア」
「えぇ」
私たちにはこの短い言葉だけで何をいいたいのかお互いに分かっていた。
「「紫世界《二人の世界》」」
その瞬間、私の周りが青に染まり、ユアの周りが赤に染まる。
そして青と赤が混じって紫になる。
この紫はゼミルの「闇世界」よりも明るい紫だ。
私たちはその世界で家を創る。
家の中には当然、ベッドがある。
私たちは無言で家の中に入ってベッドに寝転がった。
「ユア」
私はユアの名をつぶやく。
「ユイ」
ユアが慈愛に満ちた声で私の名を呼ぶ。
二人とも限界が近づいていた。
試合で離ればなれになったストレス。
そしてシンのスキルの進化、統合によって発生した快楽。
その他にもいろいろあるがとにかく今の私はユアしか考えられないのだ。
シンたちの前では必死に理性を総動員させてなんとか耐えていた。
でも、自由時間となってユアと二人きりになったら私の脆弱な理性なんて簡単に溶けてしまう。
それはユアも同じようだった。
私とユアはベッドの上で抱きしめ合う。
「あ、ちょ」
そして、私はユアに魔力を流し始める。
シンに教えてもらった「魔力循環」だ。
私も気持ちいし、ユアの乱れた姿も見ることが出来る。
一石二丁の連携スキルだ。
「この」
「ひゃ」
ユアも悶えるだけじゃなく、魔力を流して反撃してきた。
そして私たちは魔力を循環させる。
ユアの魔力が入ってくるのに慣れてきた。
だが、どうしても快楽を伴う。
「う、ひゃ、ちょ、ユイ」
「あ、ふぁへ、らめ、ユア」
それはユアも同じようで、お互いに情けない声を出す。
だが、それと同時に私たちの感情の高ぶりは勢いし増していく。
そして魔力の流れる速度も速くなっていく。
「「!?」」
だが、魔力が流れる速度が速くなればなるほどそれに伴う快楽の頻度や大きさは増え、大きくなる。
快楽が大きくなっていく。
まずい、が、もしここで私が魔力の勢いを弱めればユアはその隙をついて私を快楽に溺れさせようとするだろう。
私だって気持ちいのが嫌なわけじゃない。
でも、どうせならユアが気持ちよくなって、ぐしゃぐしゃになって乱れて、情けない声で鳴くユアが私は見たい。
だから、私は魔力の勢いをさらに強める。
「う、そ、でしょ」
ユアが声を漏らす。
魔力の勢いを強めれば当然、私が感じる快楽も大きくなる。
諸刃の剣だ。
だが、責めて乱れるお姉ちゃんを私は見たいのだ。
そして私は魔力を流しながらお姉ちゃんにキスをする。
「ユア。大好き。好き好き大好き。この世界で一番好き」
私はユアへ愛を伝える。
私は普段、ユアお姉ちゃんへの愛は心の奥底にしまっている。
きっと、私のユアへの愛は重過ぎる。
ユアへの愛を意識しないようにしないとずっと一緒にいることが出来ないという事実だけで私は発狂してしまいそうになる。
私は全てにおいてユアの一番に、初めてになりたい。
そうじゃないと耐えきれない。
唇、頬、おでこ、うなじ、髪、鎖骨、胸、お腹、背中、太もも、足、私はユアの全身にキスをおとしていく。
それだけで私は幸せを感じる。
「あ、あ、あ、お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユアユア」
「あ、う、あん、ユイ。大好き。世界で一番大好き。好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイ」
私たちはお互いの名前を呼び合いながら意識を失った。
ちなみにだが、その後起きるとユアの体には大量のキスマークがあった。
それを知ったユアが今度はユイに大量のキスマークを付けるのだが、それはまた別のお話。
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