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第10話 初めての魔法

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

頂いた感想からいくつか前話の情景等の描写について変更、追加しております。

気になる点、ご希望等ございましたら、感想で教えていただけたら嬉しいです。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

今回短めです。ごめんなさい。

翌日


俺はベットで目覚めた。

気持ちの良い朝だ。

この世界にきてまだ日が浅いがとても充実感を俺は感じていた。

そしてそのままリビングに向かう。

すると外から音が聞こえてくる、窓から外を見るとミコが魔法を使っていた。

ミコから火の槍、水の球、風の刃、岩石、雷撃などたくさんの魔法が放たれている。

俺はその魔法をみて綺麗だと感じた。

昨日みたときもそうだったが魔法は綺麗だな。

ミコの魔法だからなのかもしれんが、そんなことを考えながら一時間程ミコが魔法を使う所を部屋の中から窓越しに眺めていた。

どれも鮮やかで綺麗だった。

最後の方は最初の魔法が嘘のように強力な魔法だった。

ミコは目を閉じて休んでいる。

俺はドアを開けて外にでてミコに話しかけた。


「今日も早いな」


ミコは俺の声を聞いた途端すぐに目を開けた。


「見てたの?」


「あぁ、綺麗な魔法だった」


「見てたなら声をかけてくれればよかったのに」


「あの状態のミコに声をかけたら、大量の魔法が俺の方に迫ってきそうだったからな」


「否定はできないわね」


「だから家の中から窓越しに見てた。俺も早く魔法を使いたくなった。今日も魔力の循環、頼めるか?」


「その必要はないと思うわよ。昨日、あなたは剣術の時に身体強化を使ってたでしょう。あれも一種の魔力の放出だから。あの感覚で問題ないわ。だからあなたはもう魔法が使えるわ」


「そうなのか」


それは俺にとって嬉しくもあったし、悲しくもあった。

魔法が使えるようになって嬉しいけど、ミコの魔力循環はとても心地よい。

それが味わえないのは少し残念だった。


「魔法、教えてもらえるか?」


「もちろん。魔法はまず、魔力を体外に放出して、放出した魔力を操作して魔法陣を形成する、その後はその魔法陣に魔力を流せば魔法が発動するわ」


「魔法陣っていうのは?」


「簡単にいうと魔法文字の文章よ」


「魔法文字?」


「そう、魔法陣っていうのは主に枠の中にたくさんの魔法文字が刻まれているの、そしてその魔法文字の内容によって魔法が変わるの、例えば昨日私が使った「ウィンドカッター」の魔法陣は少し魔法文字を削るだけで「ウィンド」っていうただ風を起こすだけの魔法に変わるの」


「なるほど、つまり魔法を使うときは魔力で文章を書いてそこに魔力を流す訳か」


「そう、でもどの文字がどんな意味を表すのかは今の時代はまったく解明されていないの」


「今の時代ってことは4000年前には解明されてたのか?」


「えぇ、普通に解明されてたし、私は覚えているわよ。ただ、魔法文字を書き換えても普通の人はその魔法を使えないの」


「なぜだ?さっき魔法は魔法文字を変えるだけで変わるって言ってたじゃないか」


「魔法っていうのはいわば概念なの。そして新しい概念をそうやすやす創ることなんてできないわ。私が新しく魔法を創れるのは私の固有スキルの「魔法創造」があるからよ。4000年前は魔法を新しく創ることは基本的にできなけど魔法文字自体は解明されていたから魔法の分析はできたの」


「なるほどな、じゃあ俺が新しく魔法を創るのは無理なのか」


「いや、たぶんできるわよ」


「なぜだ、俺は「魔法創造」を持ってないぞ」


「いや、シンは「創造」を持ってるじゃない。たぶん「創造」があれば魔法を創れると思うわ」


「そうか、また今度試してみよう。そういば、4000年前は魔法文字が解明されていたから、魔法文字で魔法を発動させられただろうけど、魔法文字がい解明されていない、今の時代のやつらはどうしてるんだ?基本的には魔法陣の絵などを見ながら使うみたいよ」


「戦闘中にそんなことしてたら死ぬだろ」


「そうでもないのよ、一度魔力で魔法陣を作れば、二度目からは魔力が形を覚えるみたいで魔法の現象をイメージしたら魔力が勝手に魔法陣を構築してくれるのよ」


「便利なもんだな」


「って言っても例え魔法陣を作ったとしてもその魔法の具体的なイメージと魔力のどちらかがかけていたら魔法は発動しないし、魔力も形を覚えてくれないのよ」


「つまり、最初発動するのは苦労するけど、あとはそこまで苦労しないって話だな」


「そうね、魔法って割と才能に左右されるから、その最初の一回ができない場合も多いんだけどね」


「なるほど、それなら早速俺も試してみてもいいか?」


「構わないけど、あなた魔法陣わからないじゃない」


「まぁ見ててくれ」


俺はスキルを使う時と同じように魔力を操作し、手に集める。

そして体外に放出する。そして放出した魔力を操作し、魔法陣を描く、俺は昔から一度見たものは忘れないため。

ミコが使った魔法の魔法陣は既に記憶済みだった。

使う魔法は「ウィンドカッター」、俺は「ウィンドカッター」の魔法陣に魔力を込める。

すると魔法陣から風の刃が放たれる。

そして近くの木を一本切り倒した。


「ふぅ」


「まさか昨日見たときの覚えてたの?」


「俺、前世から記憶力はよくてな、一度見たものは忘れないんだ」


「私もそうなの、じゃとりあえず私が使った魔法は全部使えると思っていいのかしら?」


「俺が見てたら使えるが、俺もさっきミコが魔法を使っているところを最初から見てたわけではないから使えないやつもある」


「了解、じゃ最後にもう一つ、昨日適正属性の時に簡単に属性について説明したけどもう少し詳しく説明するわ、属性っていうのは昨日も言った通り七種類存在するの魔法っていうのは基本的にこの七種類のいずれかに属すの、ただ例外として「ストレージ」みたいな魔法はどの属性にも属さないから無属性魔法って呼ばれてるわ」


「なるほど、大体理解した」


「もう少し色々試してみるか」


それから俺はたくさんの魔法を同時に発動した。

全属性の矢を同時に飛ばしたり、火の魔法に風の魔法を加えることで火を大きくしたりと様々なことをして遊んだ。

途中ミコも魔法を発動して炎を操り龍を創ったりして二人で楽しく遊んだ。

普通、魔法は魔力をかなり消費するためあまり連発はできないが、俺とミコの魔力量は異次元なため問題なく遊ぶことができた。

余談だが俺も無属性中級魔法の「ストレージ」が使えるようになったため俺の剣「神龍剣神魔」を俺の「ストレージ」に移した。


「たくさん、遊んだわね」


「あぁ、めっちゃ楽しかった。前世では誰かと遊ぶことなんて経験したことがなかったし、魔法めっちゃ楽しい」


「私も久しぶりに全力で楽しめたわ」


「それに魔法が上手くなった気がする」


「そうね、最後の方の魔法は完璧だったわ。今ならそこらの国を一つ滅ぼす程度ならできるんじゃないかしら」


「あの全属性の魔法の複合魔法のことか?見た目は派手だし威力は大きいが使いどころに困る魔法だな。クレーターができたし」


「まぁ、クレーターに関しては土属性で簡単に直せるんだし問題ないわよ。というか、私たちレベルなら魔法を使えばしっかり手加減しないかぎり基本的にクレーターができるわよ。いちいち気にする必要なんてないし、壊れたら直せばいいだけよ」


「それもそうか、でもさすがにまだ慣れてないから全属性の複合魔法は長時間維持するのは難しいな。もう少し慣れないと」


「もちろん訓練することも大事だけど、無理する必要なんてないわシンなら慣れれば割とすぐに長時間維持することができると思うし。何かあってもシンには剣術があるしね、それに私が近くにいるんだから危険なんてないわ」


「それもそうか」


その後さらに魔法についての色々なことをミコに教えてもらった。


「おっと、もうこんな時間か、魔法も使えるようになったし、そろそろ朝ごはんを食べようか。といいってももう昼食の時間だがな」


「そうね」


俺とミコは家の中に入った。

朝ごはんは俺がバタートーストとベーコンエッグを「創造」で創って食べた。

そして少し二人で雑談をしつつ休憩をした。


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