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月色の砂漠~帰ってきた行商~  作者: チク


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幼馴染


 中央の広場には露店の他にも、簡単にテーブルと椅子を並べた飲食できるスペースが設置されていた。

 そこの一つに、ガイルとミンは座ってたこ焼きを食べている。

「非番の日に、姉とたこ焼き食ってるとは……」

 ガイルは自虐的につぶやく。まあうまいからいいや、なんて感想も言い放つ。


「まあ、たまにはいいでしょ」

 一緒に座っているミンもたこ焼きを食べている。

 ふと湖の方へ眼を向ける。湖のほとりに座り込んだり遊んだりしてる子どもがいたり。その中にキョウとファウがいた。

 キョウとファウは二人並んで座り、お互いの傘を見せ合ったりしている。



「でも残念ね。幼馴染のファウがキョウとくっついてしまって……」

 姉のミンは、弟のガイルが幼馴染のファウにほのかな恋心を抱いていると思っていた。


「別にファウに対してそんな感情はないよ」

 と、ガイル。

 ガイルは、キョウとファウとは幼馴染になる。小さいころは三人で遊んだりもしていた。


「ふうん?」

 姉としても別にそれ以上、詮索するでもなく、ミンはキョウの方に目をやっていた。


「でも惜しいわね。あのきれいな髪がなくなってしまって」

 ミンの言葉に、ガイルは落ち込む。

 キョウが髪を失ったのは、少なからずガイル自身の失態のせいでもあると思っているからだ。


「相談くらいしてほしかったわ」

 と、ミン。

 ミンはファウが誘拐された時、ガイルが長老に口止めされていたことを知らなかった。

 そのことでガイルは相当自責の念に駆られていることも後になって知った。


 どうして長老がガイルに口止めしたのか、ミンは気になっていた。

 その件は、ミンも長老に聞いてみたことがある。

 問い詰めると、もう終わったことと一笑に付された。それ以降はまったく取りつく島もなく、どうも誤魔化されているようにも感じる。

 長老は、ミンとガイルからすれば叔父に当たり、なかなか強く言えない立場にある。


「実際のところ、何があったのかしらね?」

 ミンはキョウとファウを見ていた。


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