#背景説明
オメガバースものですが、BLではありません。オメガバースは男性のみの特性ではないので。誰もが子を宿すことができる世界、そこは現実の世界より自由なのでしょうか。それとも不自由なのでしょうか。
設定などに関して 質問などありましたらお答えします。
オメガバースの説明
人類は、今やほぼすべての個体が両性具有体
として生まれる時代となっていた。ただ通常の場合、外的特徴に引きずられることが多く、男性体は受胎させる側。女性体は受胎する側になることが多い。
性別による特徴
まず、アルファとベータとオメガの人口比は2:7:1である。
地球上の全人口の七割を占めるベータは最も過去の性別を引きずる性である。
誰しも妊娠可能であることには違いはないが、ベータ同士の性行為においては男性型が受胎させる側、女性型が受胎する側になることが一般的である。
相手がアルファであった場合、時として男性型ベータであっても受胎する側に回ることがある。
発情前であっても、血液検査で性別を知ることが可能。あまりに幼いと時として間違った結果になることがあるために、通常第二次性徴期頃にセックスチェックを行う。
人口の約十%を占めるオメガは非常に独特な性別であり、オスの機能を有しているが、男性体であれ女性体であれ、ほぼ百%の確率で受胎する側となる。
彼らは三ヶ月に一度、一週間という長さの発情期を迎える。オメガは発情期には受胎の可能性が極めて高くなるが、それ以外の期間の妊娠率は逆に極めて低い。
外見的には男性型であっても華奢で小柄であり美しく、平均的には知力体力共にアルファやベータに劣る。
彼らは成人すると、通常でも微量のフェロモンを発するが、発情期にはそれが非常に強くなる。そのフェロモンは特にアルファに有効に働く。
発情期には、通常の生活をおくることが困難となるため、就職などの面で差別を受けることがある。
オメガ性の母親はからはアルファ、もしくはオメガが生まれる確率が非常に高い。
彼らはこの世界の女王などと言われるが同時に子どもを産み落とすための道具として蔑まれる場合も多く、心無いアルファによってレイプされるという事件が後を絶たないのが現状である。
しかし今日では良質の発情抑制剤や、フェロモン抑制剤が開発されており、オメガの人権を擁護しようという動きが活発化してきている。
最後に人口の約二割を占めるアルファ。
彼らは大抵の場合、大柄で体力があり、知能も高いものが多い。この世界の支配者と言われる所以であり、実際この世界を動かす大企業のトップや政治家といった者たちのアルファ率は高い。
アルファの人間は男性体であれ女性体であれ受胎させる側となる確率が高い。
極めて優秀な能力を持つアルファ性であるが、オメガの発情期中のフェロモンにより発情期を誘発させられることがある。
番について
アルファとオメガが発情状態で性行為を行い、アルファがオメガの首に歯を立てることにより番が成立する。
アルファとの番が成立したオメガのフェロモンは、番のアルファにのみ有効となる。また、アルファも番であるオメガのフェロモン以外には反応しなくなる。しかし、性行為自体は可能。
番のアルファ以外の個体との性交は、番成立後のオメガにとっては苦痛となるため、オメガは一体のアルファと番になると、それ以外の個体は受け付けなくなってしまう。
対してアルファは何体ものオメガと番の関係を結ぶことが可能である。しかし、オメガが希少な性別であることもあり、世間一般では何体ものオメガと番となることはタブー視されている。
運命の番について
アルファとオメガの間には、フェロモンを感じたとたんにお互いを強く求め合う、運命の番という存在があるが、その確率は非常に低い。
たとえ運命の番であっても、オメガが運命のアルファよりも先に別のアルファと番になってしまえば、運命のアルファとの番は成立しない。
この運命の番のシステムについては、現代の科学を持ってしても、未だ解明されていない。
ただし、ある程度の年齢に達すると血液検査により、運命の番であるか否かを特定することは可能となってい