表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

私と名無しと千の夜

作者: 名無し

 ある日私は拾われた。その人は太陽のように眩しい人だった。只々肉便器として使われるだけの、欲望の捌け口としてしか存在意義のない私を救ってくれた人。何者にも代えがたい私の大事な人だ。


 最初は彼も私も、お互いに少しよそよそしく二言三言話して会話が終わる。そんなことの繰り返しだった。でも一日、また一日と時間がすぎるにつれて普通なコミュニケーションを取れるようになっていった。


 一突♂経った頃には仲の良い友達、会話が途切れないくらいには満ち足りた関係になっていた。最初からは考えられない進歩だ。


 二ヶ月経った頃になると一つ気づいたことがある。彼は会話がそんなに得意ではないのだろう。そのくせSNSだと途端に饒舌になり絵文字、画像をこれでもかと使うようになる。なんとも不思議なものだ。


 半年経った。夏だ。彼はSNSに比べるとたどたどしい言葉で私を海に誘った。水着が無いと言うとどこからか旧式スクール水着を出してきた。もちろん胸の部分にはひらがなで私の名前が書かれていた。正直これを着て人前に出るのは恥ずかしかったが、彼からの初めての贈り物だ。着ないわけには行かない。ちなみにSNSには「今週末彼女と海行ってくるわ」と私が水着を持った写真(もちろん顔や名前はモザイクが入っている。彼はネットの危険性を理解しているすごい人なのだ)を添付していた。


 私が彼に拾われてもうじき一年を迎える。世の中ではクリスマスと言って、他人の誕生日に恋人と突き合う日だ。彼は私を結構値の張るお店に連れて行ってくれるらしい。最近家にいる時間が少ないなと思っていたらバイトを増やしてお金をためていたらしい。彼は本当に素晴らしい人だ。美味しいごはんを食べて少し酔っ払った私は彼に休憩所に連れ込まれた。見るからに小学生な私にお酒を出す店員はどうなのだろうか。彼はSNSにミニスカサンタのコスプレ写真をアップしていた。ちなみに彼は勃たなかった。


 それから一年は初詣にいったり一緒にゴロゴロしたり、お花見に行ったりゴロゴロしたり、海に行ったりゴロリしたり。いろいろなところに連れて行ってくれた。一番うれしかったのはお金が無いからと、おりがみで雛人形を作ってくれたことだったりする。やはり彼はイベントのたびにSNSに写真をアップしていた。爆発しろといろいろな人に言われていた。

 そして二回目のクリスマス。彼は去年のEDを大層気にしていたらしく、それきり私にそういうことをしようとしなかった。今年も彼は去年と同じお店に連れて行ってくれた。帰りに例の休憩所の前を通っても素通りしようとしたので、疲れた休憩しようと少し上目遣いで言ってみると渋々ながら入ってくれた。わざとらしく服をはだけさせてみても彼は何もしてこない。しょうがないからこちらからズボンのチャックを下ろしナニを加える。二年前までは毎日の様にやっていたのでお手のものだ。そこからはあっという間だった。彼の物はとても逞しかったです。


 そこからはオナニーを覚えたばかりの中学生のように、発情期の猫のようにただひたすらとやり続けた。幸せな時だった。二年前と似た状況なのに私の心は羽根でも生えたかのように軽やかで幸福が満ちていた。今思えばあの頃から彼の目つきが変わっていったのかもしれない。


 日に日にプレイは過激になって行き、一月経つ頃には軽いSMのようなことをするようになっていた。次第に情事の間だけだったその姦計は日常生活に侵食していった。私はご飯を食べるときは床で、もちろんご飯には白濁したあれが掛かっていた。


 四ヶ月も経った頃には彼もSMに飽きたのか徐々に普通の関係に戻るようになっていった。しかし今度は複数人プレイにハマったらしく知り合いのカップルを連れて来て乱交をするようになった。そして相手方の女性と私だけでやらせたり、相手の女性とやったりはたまた二人同時にと様々なことをしていた。


 六ヶ月目女性は来なくなり男性だけを連れて来て二人で私を使う(・・)ようになった。今まで後ろの穴を彼は一度も使わなかったが、それをはじめに後ろの穴まで使われるようになっていった。何でも男性のナニが私の身体腰でこすれ合うのがたまらないそうだ。


 九ヶ月目に入ると彼は私の方すら見向きしなくなった。いろいろな男性を連れて来ては二人でしているのだ。こんなんだったら使ってもらえている間の方がまだましだった。


 「アナルーアナルー」


 千と一日目彼は立派なカルマのキメラになっていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ