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東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
プロローグ
9/67

幻想になってしまったあの子と俺

暴走した感じがハンパないっす。

「ふんぎゃああああぁぁぁぁ!?」



ゆかばあの手によって、博麗神社から隙間送りになった俺、出雲白夜。



只今絶賛落下中……!?





目の前が急にじめじめした地面になった。



「えっ?ちょ、まっ……」



ゴンッ!!




俺は気絶した……。










少年気絶中…










「んあ?ここ……どこだ?」



俺が気絶から復活すると、俺がいたのは気絶していた場所ではなく、どこかの小屋の中だった。



それも、凄く汚い。


「何だよここ……ん?誰だ?こいつ?」


隣で誰かが寝ていた。



「ん~?こいつどっかで……?」


そんな感じで俺は、霊夢の巫女服を白にしたような物を着ている『彼女』を覗き込む。



近くには二胡がある。



と、彼女の目がいきり開いた。



「わああぁぁ!?」



思わず、悲鳴を上げて尻餅をついてしまう俺。



「きゃああぁぁ!?」


それで、びっくりして飛び退いてしまう彼女。



少しの間、放心状態になってしまう俺と彼女だった。



その状態からいち早く脱したのは二胡な彼女だった。



「あ、貴方は出雲白夜しゃんであっていましゅか!!」



所々、噛みながら彼女は言った。



「そうだけど…君は?」



彼女に続き、復活した俺。またどっかで見たことあんなぁ~と彼女の顔を見ていた。



「わ、私冴月麟さつきりんって言います!」



「そうかそうか、冴月り……えええええぇぇぇぇぇ!?」



「ど、どうかしましたか!?」



心配そうに俺の顔を除いてくる冴月麟。


まさかこいつまでいるとはな。



こりゃあ、幻想郷バンザイだ。



---------


冴月麟。



大人気、Win版第一弾『東方紅魔郷』で、存在だけが確認されている。



ただし、分かるのは名前と使うスペルカードが『風付』と『花付』という事だけ。



外の世界では、謎が多く、容姿すら分からない彼女だったが ……。



君達の書いている通りだよッ!!



金髪、巫女服みたいな白い服、二胡…… 。



全くその通りだった。




さて、話は戻るが、その冴月麟が何故俺の横で寝ていたのかを聞いた。



「なぁ、いきなりで悪いんだけどさ。何で俺、ここで寝てんの?」



「聞いてなかったんですか?私は紫さんに貴方の世話を頼まれたんですよ。……何故かは、分からりませんが」



よくサイトとかでみる物より、ちょっと幼い冴月麟がちょこんと座りながら言った。


それにしても、あのやろう……面倒事を人に押し付けやがったな……。



「ま、紫への制裁は今度するとして……俺はどうしたらいい?」



「?何を言って……」



「だって、俺これだと居候って事だろ?ただでって訳にもいかないし……あ、もし出て行って欲しいならそうするが」



俺がそう聞くと、麟はびっくりしたようで、さっさと同じような声を出して言った。



「で、出て行くなんてとんでもない!?いていいですよ!!一人より二人の方が絶対楽しいですから!!」


なんだか麟に止められた。……俺、麟の好感上げるような事したっけ?




まぁ、いいか。





「嫌じゃ無いならいいんだが……ま、他に行くあても無いしな。よろしく頼むよ」



そう言って俺は、手を差し出す。



「俺の名前は、出雲白夜だ。よろしく」


そうしたら麟はためらいなく手を握りしめ、言った。



「私は冴月麟です!これからよろしくお願いします!白夜さん!」



こうして、俺と麟は共に住むことになった。







花鳥風月。美しい自然の風景を表現した四字熟語。


だから、作者オリジナル麟は自然の力を操るみたいに考えて下さい。

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