博麗神社
「んぎゃあああぁぁぁぁ!?」
ドサッ!!
霊夢とともに隙間で落とされた俺。落ちた所はどこかの石段の上だった。
「いってぇ……あんの隙間ババア、もう少し落とす場所を考えろってんだ……ん?そういや霊夢はどk「きゃあああぁぁぁぁぁ!?」ぐふっ!?」
俺から少し遅れて隙間から落ちてきた霊夢は、俺の腹にダイブ。
……うん。霊夢だからかなり嬉しいんだが、とてつもなく痛い。一瞬中身がリバースしそうになった。
「ちょっと大丈夫?」
「大丈夫だ。サンキューな」
そう言って霊夢の頭を撫でる……は!?しまった!?いつも子供と接する時の癖が……!?
「っ!?…………」
夢を撫でてしまったのだが……。
……なんだこれ!?すんげぇ可愛いぞ!!とてつもない破壊力だぞこれ!!恥ずかしそうに顔を赤くしながらも嬉しそうにしている姿がやばい!!つい言葉が女になってしまうぐらいキャワイイわっ!!
……よし決めた。この幻想郷で生活している限り霊夢の世話をしてやろう。そんであんな事やそんな事を……ぐへへ。
……っと、今はそんな事をしてる場合じゃ無いな。
「霊夢、ここ、どこだか分かるか?」
霊夢に聞いた。霊夢はぐるっと辺りを見渡した。
「ここはh「ここは博麗神社に続く階段の前よ」……よ」
紫が隙間から半身を出して言った。
「やいやいやい!!隙間で落とすにしてももう少し丁寧にしやがれってんだ!!」
「うるさいわね、良いじゃない。死んでないんだから」
「そうゆう問題じゃねえよ!!あと何で残念そうな顔してんだ!?死んで欲しかったのか!?」
「死んでと言うよりもあなたの体の細胞が全て消えれば良いとは思って居るわ」
「それは死んでるというんだ!!」
「え?何霊夢……そうね。早く行きましょう」
「おいこら。霊夢は何も言って無いぞ?それに、何お前が先導してる……訳ないです、すいません!早く行きましょう!」
隙間から、大量の弾幕が見えたためとりあえず謝っておく。
そんな感じで、博麗神社に向かった。
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「さて、着いたわ」
「はぁ~」
「……おおっ!!」
只今の場所、博麗神社。思いのほか、博麗神社が大きかったため、つい声をあげてしまう。
「はぁ~、色々大変だったわ」
深いため息を一つつく霊夢。
「さぁ、早く入りなさい。そこで突っ立っている……あー……金髪オバサンも」
「ブッ」
つい吹き出してしまう俺。
「お、オバサン!?霊夢!いくら何でも「落ち着け。俺に良い案がある。」
何よ、良い案って」
「霊夢がお前に対する態度を一転させる方法だ。やらないと恐らくお前はこれから『オバサン』と呼ばれ、態度が変わらないだろう」
「……やりましょう」
「そうか。じゃあ……かくかくしかじか……」
「分かったわ」
……小説って便利だなぁ。
そんな事を思いながら俺と紫は博麗と書かれたお賽銭箱に近づく。そして、
チャリ~ン
とお賽銭(200円づつ)を投げ入れた。
さて皆さん。もう分かるだろう?このあと、霊夢がどうなるか……。
「ッ!!お賽銭ありがとうございま~す!!お二人様ご案~内!ささっ、どうぞ中へ!」
見たか!!これが『お賽銭を入れると態度が激変する霊夢』だっ!!
ちょっとファミレスの客を案内するウェイトレスみたいだったけどな!!
「……なんというか。わかりやすいわね……」
紫はそうつぶやいた。