霊夢との出会い
とうこう~
突然の悲鳴で俺と紫は急いで洞窟の外に出る。
「……あれは!!」
「どうしたんだ、紫」
そう言いながら、紫に少し遅れて洞窟の外に出た……と、同時にとある光景が目に入ってきた。
幼女が妖怪百足に襲われている光景だ。
「白夜、あんたは逃げなさい!!ここは私がどうにかするからあんたは……って白夜!!」
俺はロクに紫の言葉も聞かず、妖怪百足へと走り出していた。
「皆の……皆の希望のロリっ子に何しとんじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は走っていた勢いでそのまま百足を殴る。
百足は殴られた勢いのまま、吹き飛ばされ跡形も無くなった。
だけど、今はどうでもいい。
目の前の幼女の保護が優先だ。
あれ?こいつまさか……。
「おい!!大丈夫か!!おい!!」
そう言って俺は少女を揺らす。
「ううん……はっ!!」
どうやらおきたようだ。
「大丈夫か?」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ケダモノぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「助けてあげたのにこの仕打ちかっ!?」
いきなりすぎんだろ。てか紫。信じるな。さっきから視線が痛い。
「あ……ごめんなさい……。私、初対面の人には必ず「ケダモノぉぉぉぉぉぉぉぉ」って言ってしまう癖があって……」
「いや、絶対無いだろ」
「あるんだから仕方ないじゃない……私は霊夢。博麗神社で巫女をしているわ」
やっぱりそうか。なんか似てるようなきがしたんだよなぁ……。
それにしても、こんなところで主人公に出会うとはな……。
って事は、まだレミリアの異変全然先じゃん……。
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「で、霊夢は何でこんなところにいたんだ?」
俺は霊夢になぜこんなところにいたかを聞いた。
「いやぁ……人里に買い物に行ってて…………勘だけで進んでいたらこんなところに」
なるほどなるほど。
「要するにバカか」
「はい……すいません……」
「いやいやいやいや。認めんなよ」
「じゃあ……馬鹿って言う方が馬鹿なのよ!!」
「だからといってそれを使うのはいかんだろ」
俺達があーだこーだ言っていると。
「あなた達……さっきから私の存在忘れてないかしら?」
声のした方をむくと紫が怖い顔をしていた。
「い、いや、忘れてはなぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!?」
突如俺と霊夢の真下にスキマが開いた。
「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
俺達はスキマに落とされた。俺と霊夢はスキマに落ちた。