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東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
紅霧の異変
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湖上の魔精 ~ Water Magus

 霊夢は先程の少女戦って居るだろうが、心配はいらないな。


 と、考える魔理沙は、周りが見えにくい霧の中、霧の湖な湖上を飛んでいた……しかし。


「おかしいな……岸は確かこの辺だったような気がするが……もしかして移動してるのか?」


 一度立ち止まり、周りを見渡す。


 「うん、何も見えないぜ」と呟く魔理沙。


 ……すると突然、魔理沙に冷気が触れた。


「寒い……ていうか、おおよそ夏だぜ。なんでこんなに冷えるんだ?」


 突如飛んできた氷の氷柱をよけながら言う。


「もう二度と陸には上がらせないよ!」

「お前か、寒いのは」  


 降りてきた主をみる魔理沙。


「暑いよりはいいでしょ?」  


 そう言って、水色の少女――チルノがドヤァ……という表情をしながら言った。


 ちなみに、後ろには。必死チルノを止めようとしたが、それが無念にも失敗し、オドオドしている大妖精が着いてきている。


「寒い奴」  


「それはなにか違う……」  


 チルノが首を傾げる。


「いっぱいいっぱいなんだろ?」


 魔理沙はチルノに弾幕を放った。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「恋符「マスタースパーク」!」


「キャァァァァ!?」

 魔理沙が放ったマスタースパークが見事に的中し、チルノがクルクルと回りながら落ちていく。


 弾幕ごっこの後なのだが、少しの冷気を感じ、ふるえる魔理沙。


「ああ、半袖じゃ体に悪いわ。早く、お茶でも出してくれるお屋敷探そう、っと」


 魔理沙は、霧の濃い方へ飛んでいった。



「アタタ……」


「チルノちゃん大丈夫?」


 倒れたチルノを、心配そうに覗き込む大妖精。


「へーきへーき。大丈夫だって」


 そう言って、立ち上がろうとする……が。


「いてっ!?」


「だ、駄目だよ! もうちょっとそのままじゃないと!」

 大妖精がチルノを止める。そこに……。


「よっと……ん? どうしたチルノ。まるで魔理沙にマスタースパークでも食らったような姿して」

 白夜が現れた。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





「よっと……ん? どうしたチルノ。まるで魔理沙にマスタースパークでも食らったような姿して」

 麟を捜索している最中、伸びているチルノと、それを介抱する大ちゃんを見つけた。

「な、なんでわかるのよ!」


「え? 未来を見通す程度の能力」


「ところで白夜さんは何でここにいるんですか?」


 大妖精が俺のボケを無視して言う。


「ちょっと麟探しててさ」


「え、いないんですか? こんな危なそうな時に?」


「うん、なんかいきなり家出するとか言ってね」


 はぁ、とため息をつく。

「ふーん、嫌われたわけか」


「こらチルノ、勝手な解釈するんじゃない」


 別に嫌われてなんかないさ。嫌われてなんか……ない……よな? 嫌われてなんか……。


「……はぁ」


「チルノちゃん! 落ち込ませてどうするの!」


 大ちゃんがフォロー。そんな大ちゃんの注意を無視してチルノが飛び上がった。


「うーん、魔理沙と弾幕ごっこしたら疲れたし……帰ろっか大ちゃん」


「人の話を……はぁ。まぁ、いっか。白夜さん」


 チルノへの注意をあきらめ、俺に言う大ちゃん。


「麟さん見かけたら白夜さんが探してたって言っておきますねそれじゃあ……」

「白夜! 今度あったら弾幕ごっこだからね!」


「はいはい。じゃあなー」


 バタバタとしてしまったが、大ちゃんとチルノと別れる。

「さて……」


 魔理沙がここまできたか。そんだったら紅魔館行くの危ないな……。


「ほかに麟が行きそうな所は……」


 んー……あ。


「白玉楼行ってみるか」


 麟、結構行ってたしな。……料理教えてもらいに。


「んじゃ、行ってみるか」


 俺は白玉楼に向かった。





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