プロローグ~赤より紅い夢~
短いけど投稿。ついに始まりました。
雲一つ無い夜空。
只星が瞬き、月が幻想郷を照らす。
……そんな夜の、一夜の出来事。
……紅霧異変。
それがもたらしたのは……?
「……さぁ、始めましょう」
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「……グウ」
「白夜無事か!?」
「ぐへぇ!?」
いきなり腹に衝撃が走る。
「何だ魔理沙。歩くバイオハ○ードでも出てきたか」
ふざけた事を言う俺を無視した白黒の魔女……霧雨魔理沙が言う。
「兎に角、外を見るんだぜ!」
窓を指差す魔理沙。どれどれ……おおっ!?
「空が……紅い? いや……でてる霧が紅いのか」
「とまぁ、ここまで言えば分かるだろ。一緒に着いてきて異変を解「寝るっ」決……っておい! 寝るんじゃないんだぜ!」
光の如く、布団を被った俺を引っ張る魔理沙。
「嫌だね! 何が起こるか分からないし(いや、分かってるけどな)、外出たくない!」
俺がそう言うと、魔理沙は引っ張るのを止める。
「むー……分かったぜ。そのかわり! 魔法の実験台になってもらうからな!」
うげ、実験台か。
「……わかった。危険を犯してまで異変解決したくないしな」
俺がそう言うと、魔理沙は、
「分かったぜ。とりあえず危険だから、外には出ないようにな」
と、窓をぶち破り外に出て行った。
「……玄関あるんだからドアから出ろよ」
そう思いつつも、魔理沙が破壊した窓に応急対策としてダンボールを貼り付ける。
「……これでよしっと。さて」
暇だな。紅い霧が出てる以上、外に出ても意味ないしな。……あ、俺は平気だよ。
「ま、いいや。兎に角飯だな。麟ー」
呼びながら姿を捜す。
「あれ……いないな。……うん?」
さっきは気づかなかったが、ちゃぶ台の上に紙が置いてある。えっと、何々……。
「家を出ます。捜さないで下さいだとぉぉぉぉ!?」
俺はとっさに立ち上がり、家を出る。
紅い霧が俺の体に張り付きじとじとするが、気にしないで走る。
麟の奴……なんで家出なんか……?
「兎も角、捜さないと。麟が行きそうな所は……」
俺はそう思考しながら麟を捜して走った。
今までの○○企画という話は全て「幻想小話」に移してあります。ぜひ、一読お願いします。