出雲白夜というもの
だれか、俺に、俺に…
小説の書き方を教えてくれえええぇぇぇぇぇぇ!!
「で、何で俺を幻想郷に連れてきたか教えて貰おうか?」
ここは俺が落ちてきた太陽の畑の少し離れたとある洞窟。俺はそこに紫を連れてきていた。
「分かってるわよ。元々、貴女をじゃなくて、貴方に無理やり連れて来た理由を話すのに来たんだから」
そう言って紫は、一度隙間の中に入り、そしてまた上半身だけ出してきた。……楽なのか?
「貴方を連れてきたのはね、貴方が人間じゃないからよ」
「わー大変だー。俺人間じゃなかったのかー(棒読み)」
「全然驚いて無いわね」
「あれ?バレました?」
「あんな棒読みじゃ、誰でもわかるわよ」
「そりゃ、そうだな」
ははは、と俺は笑った。
「まあ、俺が人間じゃないなんて向こうの世界居たときに知っていたけどな」
「あら、何で?」
「だってさ、能力が使える人間なんて向こうじゃ可笑しいじゃん」
「まあ、そうよね」
紫は納得したように頷いた。
「さて、貴方が人間じゃ無いなら何なのかって事なんだけど……ん~、分からないわ」
「分からないだとぅ!!何故だ!!何故分からない!!」
「そんないきなりキレられても困るのだけれど」
紫は、はぁ……と溜め息をする。
「まぁ、話をもどすとね。あなたはね。何の分類に入るか分からないの」
「じ、じゃあ、俺は一体……」
「それが分からないから無理やり来させたんじゃない」
紫はふふふと笑う。
「まぁ、理由なら他にもあるけれど」
「んだとぅ!?」
「……貴方はね、妖力、霊力、神力、魔力を全部持っているの。それも、かなりの量」
俺の全身全霊のボケを完全スルーな紫。
……やっぱ俺、ツッコミだな。
「見事なチートだな」
とりあえず俺にはボケの才能が無いことに多少の悲しさを感じたが、何とか返答する事に成功する。
「そうよ。だってあなたの力、私が本気で妖力解放してもその一割も満たないもの」
「そ、そうなのか」
誰かが、「そ、そんなのチートや……チーターやん!」と叫んで居るようなきがする。
「じゃあ向こうにいたら危なかったんじゃないか?色々と」
「そうね、危なかったわね。でも今の貴方は本来の力の一割も力が出てないから少しの間は平気だったはずよ」
「まだ、力が眠ってるってことか…」
うーん……何でそんな力持ってるんだろうな。
うーんうーんと唸っていると、紫が思考の時間を打破した。
「考えても仕方が無いわよ。そんな事はまたあとで考えればいいわ」
そこまで言い切って紫はふわぁ~と欠伸をした。
「ま、そうだよな。そんな事は後々考え「きゃあああああ!?」!!??」
紫と共に飛び上がって驚いた。……いや、紫はもう飛び上がってるようなもんだけど。
「白夜、こんな事してる場合じゃ無いわ。早くいくわよ」
「おう!」
そう言って俺は紫についてかけていった。