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東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
紅魔館での日常編
49/67

隙間話~落ちてきた神さま~

蝶華さん登場。


タイトルが「隙間話」ですが、れっきとした本編の一部ですので。

 さて。


 なんかとてもドタバタした日が過ぎ去ってしまったが、それはそれで楽しかったから良かったが。

 って、そんな話はどうでも良くて。


 皆さん気になっているであろう「七色蝶華」の事だ。

 七色蝶華なないろちょうか髪は緑色でポニテ。顔付きはボーイッシュなサバサバした女性と言う感じ。身長は160位で、その……胸はない。そして、一番の特長が。


「背中に蝶の羽があると言うことだっ!」

「何きめてるですかぁ~」


 さっきまで寝ていたベッドで「ふにゃ~」と、寝ながら言う蝶華。

 そして、「ほっ!」と、ベッドから起き上がり座った。


「ま、私は楽しければ良いですけど……っと」


「オイコラ蝶華」


「? 何ですかー?」

「結界壊すなよ。また、皆気絶したじゃんか」


「あ、本当ですね。銀髪のメイドさんが倒れてますー」


 開いていたドアの前で、うつ伏せに倒れた咲夜をつつきながら言う蝶華。


 そんな蝶華を止めて、俺は蝶華が寝ていたベッドに咲夜を寝かせた。



「兎に角、そのバカみたいな神力を押さえてくれよ。正直、俺も今気分が悪い」


 うぷ。胃の中身が出てきそうだ。……うっ!? 朝食ったスクランブルエッグがぁぁぁぁ!



「しょうがないですねぇ。……はい。神力を二分の一に抑えました」


 蝶華が神力を抑える。すると、今まであった気持ち悪さが無くなった。



「ん、サンキュー」

「うっ……」


「あ、メイドさんが起きましたー」



 神力が抑えられた為、咲夜がムクリと起き上がる。そして、咲夜を覗き込んでいた蝶華を凝視し。


「っ!?」



 まるで怯える猫のように、部屋の隅へ下がった。



「く……あ……」



 喋る事すらままならないのか。咲夜は顔中に汗をかき、いやいやとばかりに首を振る。


 そして、そうされた蝶華さんは。



「……(°□°;)」



 伸ばしかけた手を止め、見事に固まっていました。

 そんな蝶華に、手をポンと置き、言った。



「蝶華……そうゆう時もあるさ」

「うぅ……メイドさん……」



 「あぁ……」と、うめき声を上げながら、猫のように引っ張られる蝶華。


 蝶華を後ろに動かした後、咲夜に聞いた。



「……大丈夫か?」


 未だ、汗が大量に溢れ出ている咲夜に聞いた。


 俺の声ではっ! と、気づいた咲夜は……。


 ギュッ。


 俺に抱きついた。


「びゃぐや゛ざあ゛ん゛……」



 そう呟くと、より一層強く抱きしめてくる咲夜。



 俺はつい、咲夜の頭を撫でながら蝶華に言う。



「蝶華……」


「そ、そんな目で見られても困りますよ!」


「そう思うんだったらさ。力もっと抑えてくれよ。咲夜の様子を見て分かるだろ?」



 咲夜を撫で続けながら言う。……あ、俺ちゃっかり咲夜撫でてんな。あの咲夜の……。



「そ、そう言われても……私、力を抑えるのが出来なくて……」


「は?」


「いや、だから。私の力が大きすぎて、抑えても溢れ出る力の量が大きいんですよ」

「あっそう。それじゃ、もっと力抑えて」


「話聞いてました!?」



 なにやらギャーギャー蝶華が言っているが気にしない気にしない。


 でも、力が抑えれないのは本当らしい。咲夜が怯えたまんまだ。



「んー……何か良い方法は……」


「……あ、あなたのフシギ○ネにギガドレ○ン! ってお願いすれば良「あ、霊夢に封印してもらおうか」えぇっ!? 私、封印されて(ピーッ)や(見せられないよ)されるんですか!?」


「とんでもない方向に勘違いすんなよ!」



 完全に下の方のネタに走った蝶華にツッコム。全く。この小説は健全で来たのに……。



「そんな事より蝶華。今から出かけるぞ」



 怯え疲れ(?)で俺に抱きついたまま寝てしまった咲夜を、ベッドに寝かせながら言う。



「何でですかー? めんどくさいですー」

「良いからついて来るんだよ。付いて来たら、今お前が脱がそうとしているメイドさんと、まともに話出来るようになるから」


「よしっ! 行きますよ白夜クン」


 一瞬で、ベッドからドアに移動(ベッドからドアまで約2メートルはある)する蝶華。



「……はぁ」



 そんな「メイド」と言う単語にすぐ引っかかる蝶華を諦めながら、俺は「博麗神社」に向かった。




-----------



「ふーん……この人がねぇ」



 蝶華を興味無さそうに見つめながら、霊夢は言う。



「そうなんだ。だからさ霊夢。(バシッ)こいつの神力抑えてくれないかな」


「うぅ……痛い……」



 霊夢に飛びかかろうとした蝶華をツッコミを入れて制止した俺は霊夢に聞いた。……痛い? 気にしない気にしない。


 霊夢は、ため息をついてから言った。


「ま、良いわよ。要するに封印すれば委員でしょう」



 そう言って、掃除するのに使った箒を放棄(気にするな)し、蝶華に近づく。


「何ですかぁ? 私とやりたいんですかー?」


「はい。あんたこれをどこでも良いから体につけなさい」


「無視ですかー……」



 変態な蝶華の発言を無視した霊夢は、蝶華に紅く、長い布を渡す。


 布には、「博麗」と書かれている。



「はーこれはまた強力な封印で……」



 布をまじまじ見ながら蝶華は言う。



「霊夢、そんな強いもんなのか?」


「えぇ、結構ね。じゃないと……」


「おーい! れーむうっ!?」


 あ、魔理沙が倒れた。



「まぁ、こうなるわね」



 倒れて気絶した魔理沙をつつきながら、霊夢は言った。



「まあなー……こいつに会う度に相手が気絶してたらめんどくさいしなぁ」



 何を思ったのか、魔理沙の帽子をかぶって、クルクル回っている蝶華を見ながら言った。


 ……あ、そうだ。


「蝶華さ、恥ずかしくないのか?」


「何がですかー?」


 今度は、どこから出したか分からない鏡を見ながら、帽子を持って髪の色をパチパチ変えている蝶華に聞いた。



「いや、その服……」


「お、何ですか? 神の間でもめったに手には入らないこの「天使の羽衣」に目を引かれましたか?」


 いや、引かれたというか目のやり所に困ってるんだが。ていうか、それ、羽衣というよりミニスカの制服だろ。何で、スカート水色のセーラー服何だよ。



「おいこら蝶華」


「? 何ですかー?ギュッ」


「その格好で腕に布を巻き付けんなよ。もう、それ、涼宮姐さんにしか見えないから」


「……パチン」


「髪を黒くして黄色いリボン頭に巻くな!」



 全く。もう完全涼宮姐さんじゃないか。


「仕方ないですねぇ……はい」



 蝶華が指をパチンと鳴らす。すると、髪の色が金色に変わった。

 そして蝶華は、いつの間にか白黒の服をきており、頭に赤い布を巻いたって……。



「それルーミアじゃん」


「そうですよ? おっきい頃のルーミアさんをイメージしました」



 どうですかぁ~と、クルクルまわる蝶華。正直どうでも良い。てか、背中に羽根があるから何ともいえない違和感があるんだが……。



「……いい加減、術開始して良いかしら?」

「あ、すいませんー」


「何だか気がぬけるわね……」



 そう言いつつも、袖から出した札を構える霊夢。


 そしてブツブツ唱え始めた。



「ブツブツ……博麗流術式……ブツブツ……よし」



 蝶華の頭に着けられたら布がパアッ! と光を放つ。


 すると、さっきまで少し感じていた力による威圧が完全になくなった。



「あー疲れたわ。ほら魔理沙。起きなさい」



 ペチペチと魔理沙の頬を軽く叩く。



「……ぜ?」



 よくわからない事を良いながらムクリと起きる。


 そして、俺を見て魔理沙は笑顔で言った。



「おおっ! 白夜久しぶりだな!」


「よっ。魔理沙も元気そうだな」


「いやいや、元気なんかじゃないぜ! 霊夢の所遊びに来たらいきなり凄い力を浴びさせられってこいつか!」



 俺に話している最中で蝶華の姿を見つけ、ズンズンと近寄る魔理沙。


 そして、首を傾げた。



「……ぜ? 力が弱くなってる……のか?」


 首を傾げて聞く魔理沙。そんな魔理沙を撫でながら蝶華は言う。



「そうですよー。……これから頑張って下さいね?」


「!」



 ……あんにゃろ。何かやりやがったな。魔理沙はポカンとしてるけど、俺にはわかるぞ。


 まぁ、でも。蝶華の事だから悪い事じゃないとは思うが……むむむ。



「白夜さん? 行きますよー?」


「あ、すまんすまん」



 どうやら考えすぎたらしいな。蝶華があんな遠くにいるし。



「そんじゃあな。霊夢、魔理沙」


「また来なさいよ」

「おう! じゃあな!」



 俺は二人と分かれ、蝶華の元へ向かった。



-----------



「なぁ、蝶華。さっき魔理沙に何したんだ?」



 空が真っ赤に染まり、周りの草木を朱色に染めている中、俺は蝶華に聞いた。


「何をって……努力で才能を上回れるようにしたんですよ」


 俺の訳が分からん、と言う顔に「マヌケな顔ですね」と、笑う。


 そして、俺の疑問に答えるように言った。



「あの子には残念な事に、「才能」が全くなかったんですよ。全く、0です。だから、どんなけ努力しても、それは才能を超える事の出来ない程度。そんなあの子に、「神」な私がチャンスをあげたんです。……まぁ、それを物にするかはあの次第ですけど」



 ……ふーん。成る程な。正直、信じられない話だが、蝶華ならやってしまいそうな気がする。要するに、可能性を0から20位に引き上げたわけだな。



「お前……何時もはバカだけど、やるときはやるんだな。正直感心したわ」


「バカって何ですか……ま、私はあくまでも「神」ですからね。人を導いたりするのも容易い事ですから」


「お前……」


「ま、今回はロ○ク・リーとネ○みたいな関係にしたかっただけですけど。努力で天才を上回れ!!って」


「うん。感心なしな」


「そんな!? ……白夜さんはもうちょっと神に対する敬いをですね「お、紅魔館ついた。あー腹減った! タッタッタ(走った)」話を聞いてくださいよ!」



 蝶華がプンすか怒りながら走ってくる。


 俺は蝶華を適当にあしらいながら、紅魔館に入った。






強さ


七色蝶華>>その他神(シヴァ神とか、ゼウスとか天照大神とか)>>>>>八坂神奈子とか、えーりんとか霊夢とか、八雲紫とかそこら辺>>>>>|越えられない壁|>>>>>>>>>>>>出雲白夜>>>>>>⑨>>>>小妖怪>>ふつーの人間




かな?多分こんな感じです。





P.S.白來伝第一話を、全く新しい感じで置き換えました。見てみてください。

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