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東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
紅魔館での日常編
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紅魔館の日常⑤

こ、更新でけた……。


皆様、お待たせしましたm(_ _)m



 レミリアの部屋で気を失ったはずなんだが。



「なんで、ダイワハ「ふざけるのも大概にしなさい」ぶべらっ!?」



 吹っ飛んだ。レミリアの部屋の片隅まで吹っ飛んだ。



「いってぇなぁ!!何すんだ!」



「何すんだって分かるでしょう!今、あなたのボケで大変な事になりかけたのよ!」



「ふむ……まぁ、どうでも良いではないか」



「良くないわっ!」


 なんだかギャーギャー五月蝿いレミリア。暇だし寝てよう。



~五分後~



「はぁはぁ……」



「何欲情してんだ?」



「誰がするかっ!」


「レミリア」



「五月蝿いッ!!」



 なんだもう……まだ五月蝿いじゃないか……。



「はぁ……もう良いわ」


 ドサッとベッドに座り、溜め息をつくレミリア。



 少し落ち着いたようなので、俺はレミリアにずっと気になっていた疑問をぶつけた。



「そういやさ。……俺、何でこんな格好なの?」



 今、俺は完全メイド服だ。咲夜とギャーギャーやってたときに着ていた……というか、普段着の執事服はどこ行ったのだろうか。


「あぁ、あのボロボロになってたやつ?……あれは捨てたわ」



「おいっ!?」



 捨てた、というワードに変な声を上げてしまう俺。あれ、アリスに貰ったものなのに……。



「あー……ごめんなさい。これ、嘘だったの抱けれど……」


「は?」



「だから、ちゃんと保存してあるわよ。今頃、咲夜が直してるんじゃないかしら」



「……」



「な、何よ」



「……お仕置きお仕置きぃぃぃぃぃ!!」


「ちょ、まっ!? そこ、くすぐらないでっ、いやぁぁぁぁ!?」


~三分後~



「すいませんでした」



 レミリアのお仕置きお仕置きぃぃぃぃぃ!! を少しやりすぎたらしい。くすぐっていた時、「殺すわよ!」とか良いながらスカーレットシュートを打たれた。痛い。



「殺すわよ、とか言ったのは言い過ぎだけれど、くすぐっていたあなたもあなただから。しかも、可愛い女性にやるなんて」



「女性、というより幼女だな」



「黙りなさい」



 スッ。



「だ、黙るからグングニルをしまってくれないか?」



 シュッ。



 レミリアは、明らかに残念そうにグングニルをしまう。し、死ぬかと思った。


「さて。白夜……あなた、私と付き合いなさい」



「いきなりだな。……流石にその体型で付き合うのは色々な障害が……」



「その付き合うじゃないわよ!! 今から私が行く場所に付き合いなさいって言ってるの!!」



 顔を真っ赤にしながら叫ぶレミリア。別にそんなにしなくても……。



「ほらっ!早くしないと運命操ってあなたの未来を『シャープペンシルと結婚』の運命に固定するわよ!」


「まさかの無機物結婚固定!? せめて生き物にしてくれ!」



「じゃあ、『ミジンコと結婚』で良いわね!!」



「俺の結婚相手ちっちゃくね!? もっとでかくしてくれよ!!」



「それなら、『常にグチュグチュ蠢いていて、目玉が何百個もあり、血が吹き出しながら触角を伸ばしている地球外生命体ミミちゃん(♀)』でいいわね」



「オッケイだ」



「ええっ!? そこは断りなさいよ!!」



「だって、俺の好みドンピシャなんだもん」



「あなたの好みがとても気持ち悪いと言うことは分かったわ!」



 そんなどーでも良い会話をしながら、部屋を出て行くレミリアについて行った。



-----------



 カチャカチャ。



「なぁ、レミリア」


「……何よ。今、忙しいのだけれど」



「……俺、何で縛られてんの?」



「私の趣味」



「じょ、女王様ぁぁぁ!」



 レミリアに連れられて約十分。俺は、明らかに怪しい鉄の椅子に座らせられま明らかに怪しいアイマスクで目を塞がれ、明らかに怪しい鎖で椅子に縛られていた……別に興奮してないぞ?



「女王様……良い響きね」



 両手を頬に当て、恍惚とした表情を浮かべるレミリア。正直やめてほしい。



「あの、レミリアさん?俺をこんな風にして何が楽しいのでしょう?」



「全て」



「あんたはどこの花妖怪だっ!!」



 そう言って、椅子から立ち上がろうとする……が、鎖ガシャガシャ音を立てるだけで動けない。鎖、邪魔だなおい。



「まぁまぁ、そんな暴れなくて良いじゃないの。別に殺……いじめる訳じゃないんだし」



「いま、明らかに黙認出来ない単語が合ったんだけど!?」



「さて。……あなた、吸血鬼に興味ある?」



「俺の話を聞けぇぇぇぇ!!」



「そんなのどうでもいいわ。兎に角、吸血鬼に興味は無いのかしら?」



 き、吸血鬼だと?


 ……う、うーむ。確かにコウモリになったり、不死身の身体だったり、星霊獣操ったりは憧れるけども、そこまでは……。



 い、いや。でも、これは興味があるって事だよな?



「ま、まぁ……一応」



「そう……じゃあ……」



「ッ!?」



 首筋に、鋭い痛みが走る。なんだ……意識が……。



「じゃあ、吸血鬼になってみる?」



 薄れる意識の中、俺はそんな言葉を聞いた。


-----------



 目を開けたら、良く見慣れた顔が目に入ってきた。



「白夜さん!大丈夫ですか?」



 麟が少し、目に光るものを溜めながら言う。



「あ……うん、大丈夫だ(何が大丈夫なんだ?)」



 いまいち、記憶がはっきりしない。大丈夫って、何でだ?


「なぁ、麟。俺、なんかなったの?」



 状況が飲み込めない俺は、麟に聞いてみた。



「なんかって……白夜さん、椅子に縛られたまま気絶してたんですよ!近くに居たレミリアさんも気絶していました」



 気絶?何で俺が……あ。



「あぁぁぁ!?レミリアに吸血鬼!!」



 先程の出来事を思い出し、ベッドから飛び上がる。



「ど、どうしたんですか!?」



 俺が急に立って驚いたのか、麟が尻餅をつきながら聞いてくる。



「麟!俺、レミリアに吸血鬼されたんだ!」



「吸血鬼にですか!?……あ、でも、それはないと思いますよ」



「いやいやいや!そんなことn「だって白夜さん、現に日の光に当たってるじゃないですか」あ、そっか」



 見ると、俺の体に思い切り窓からの光が当たっていた。まぁ、吸血鬼だったら日の光に当たって何らかの影響があるだろうしな。て言うか、吸血鬼にされても良いじゃん。吸血鬼、良い響きだ。



「そんなことより白夜さん!紅魔館が変なんです!」



 ガバッと起き上がり、俺に近づく麟。


「変?……そういや、やけに静かなような……」





 何時もならドジをする妖精メイドの「ガシャン!」という音や、「パリーン」という音が聞こえるんだけど……。



「なんも聞こえないな……麟。様子を見に行ってみよう」



「はい!」



 俺達は、部屋をでグニッ。なんだ?なんか踏んだぞ?



「……麟。皆が静かなのは気絶したからだ」



 俺は踏んだ「奴」を見下ろしながら言う。



「え?気絶……ですか?でも何で……」


 不安そうに俺を見つめる麟。そんな麟に、俺は答える。



「皆……こいつの神力にやられたんだ! この……神、「七色蝶華なないろちょうか」に!」






う、うーむ。最近シリアスが書きたいとか思っていたら、今回の話が何時もと違う感じになってしまった……。

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