紅魔館の日常②
何でだろ。ノリで書いてたらこうなった。
美鈴の衝撃発言から1日。あれから、紅魔館メンバーの視線が痛い。
そんな爆弾を投下した美鈴とは、今日門で待ち合わせしている。
「や、やぁ美鈴」
多少どぎまぎしながら美鈴に話しかける。
「白夜さんっ!!」
こちらに駆け寄ってきた美鈴は俺の「手」を握ってきた。
……ヤバい。がらじゃないのに、顔が赤くなったきがする。
「……あれ?白夜さん、顔赤いですよ?」
「な、なんでもないよ!」
「ふふっ♪なんかあるから顔赤いんじゃないですかぁ~」
そう言って、美鈴は俺の手を自分の「胸」に抱き込んだ。
「「「ッ!?」」」
一瞬固まる俺達。……あ、達ってのは後ろで見てるレミリアらの事な。
「……ふふっ♪じゃあ行きましょうか」
美鈴は俺の手を引いて歩く。
「行くって……あぁ、ラブホね」
「そうですよー」
「そうだよな。違うよなぁぁぁぁぁぁぁ!?マジか!?」
「白夜さん。本気と書いてマジです」
「いやいやいやいや!?待って!!色々待って!!」
「じゃあ、私と子供を作りましょう」
「言い方変えただけ!!意味一緒だから!」
「それじゃあ、私と(見せられないよ!)しましょうか」
「ドストレートに言うんじゃない!」
「そんな……したいんでしょう?」
「こんな流れでしたくない!」
「こんな流れ?……じゃあ、部屋行きましょうか」
「行かねぇよ!?」
「それじゃあ……おかえりなさい。ご飯にする?お風呂にする?それとも……ラ、ブ、ホ?」
「ラブホって何だラブホって!普通そこは「わ、た、し?」だろ!」
「あ!指摘してくれるって事はやってくれるんですね!」
「どうゆうふうに捉えたらこうなるんだ!?」
「むー……あ!じゃあこうしましょう。今からじゃんけんして、私が勝ったら白夜さんとやります。その代わり、白夜さんが勝ったら料理と一緒に私を食べて下さい」
「オイこら!結局料理がつくかつかないかの違いじゃないか!」
「うーん……分かりました。やるのは諦めます」
「ふぅ……よかった」
「じゃあ白夜さん。ラブホ行きましょう」
「おう!……いや、待て待て待て!あんまりに普通なら感じだったか一瞬見逃したぞ!駄目だ駄目だ!」
「むー……白夜さん手強し。……じゃあ、団子でも食べに行きましょうか」
「……なんかこの流れで団子屋ってのもアレだけど、良いぜ」
美鈴はまたまた、俺の「手」を握って歩き出した。
-----------
「いらっしゃい!お?門番の嬢ちゃんか!またさぼってきたのか?」
「今回は大丈夫です。ちゃんと許可貰ってきましたからねー」
「はっはっは!そうかそうか……ところで白夜の坊主。まさか……これか?」
「あの、店長。なんで中指立ててるんですか?小指じゃあ無いんですか?」
「まぁ、良いじゃねぇか。細けぇ事は気にするな」
「いや、細かく無いですからね?罵倒されるかされないかって言う結構大きい違いですからね?」
「えっと……すいませーん!いつもの下さい!」
「おうよ」
「店長、無視しないでくれ。あと美鈴、俺を置いてくつろいでんじゃない。お前が俺を誘ったんだろ?」
「……そうでしたっけ?」
「はぁ……まぁ、いいや」
頭を軽く押さえながら、俺も美鈴の真ん前に座る。
数分後。
「はいよ!三種の団子、お待ち!」
「おおっ!!」
皿に六本ほどの団子が乗っている。
これは……みたらし団子と……三色団子?赤、白、緑のやつ。あと、きな粉がふりかかっている団子だ。
「それじゃあ……」
「「頂きます」」
二人で団子をおいしく頂いた。
-----------
「「ごちそうさまでしたー」」
「おうよ!またきてくれ!」
店長の元気良い声に見送られ店をでる。
「さて……と。美鈴、次どこ行くんだ?」
「えっとですね……」
美鈴が腕を組んで悩んでいる。
「ねぇ、咲夜。私も団子食べたい」
「あ!私もー!」
「お嬢様、妹様。きな粉は食べれないんじゃ……」
「「うっ!?……う~!!食べたいの!!」」
「ブハッ!?……分かりました。それでは行きましょうか」
「あなた達……お金は?」
「「「あっ……」」」
「はぁ……しょうがないわね。私が出すわ」
「「「パチェ(パチュリー様)……ありがと!!(ありがとうございます!!)」」」
「って訳でこあ。お金よろしく」
「えぇ!?私ですか!?……はぁ……また出費が……」
咲夜、レミリア、、フラン、パチュリー、小悪魔が団子屋の中に入っていった。一人、頭を抱えているが。
そんな様子を観察していると、美鈴が考えをまとめたようだ。
「それじゃあ白夜さん。どこ行きます?」
「おう……って、あんなけ考えて俺にふるのか」
「はい!それが私ですので!」
「はぁ……ま、いいや。それじゃあ…………よし。決めた」
「本当ですか?どこいくんですか?」
「えっと……………………………………………………た、楽しいとこ」
「そんなけ考えてそれですか」
「いや、そんなけじゃない。ちゃんと加速して7000分考えてきたから」
「もっとひどいじゃないですか!」
「まぁまぁ、兎に角落ち着け。俺が行きたいとこは………………………………………………こ、紅魔館だ」
「結局戻るんですか!?」
「うん」
「いや、ドヤッじゃないですよ!!」
「まぁ、いいじゃないか。……普段何気なく居る場所でも、視点を変えれば気づかなかった事に気づくかもよ?」
「なんかの専門家の台詞ですか?紅魔館専門家にでもなったんですか?」
「うん」
「いや、うんじゃないですから!ドヤッ!じゃないですから!」
「まぁ、そんな事より行こうぜ」
「はぁ~……分かりました。行きましょう」
俺達は、紅魔館に戻った。
-----------
「って訳で。皆の部屋覗こうぜ」
「どんな訳か分かりませんけど……分かりました」
そう言って、長い長い廊下を歩く。
そして、大きいドアをあけ、図書館に入り、一つの小さなドアの元へ。
「よし、まずはパチュリーの部屋だな」
「パチュリー様ですか。本とか沢山ありそうですね」
「図書館にあるのにか?」
「いや、そういうのじゃなく、プライベートな」
「あー……なんか分かる気がする」
「ですよね!それじゃあ入りましょう!」
美鈴がドアノブに手をかける。
そして、ドアを引くが……。
「あれ?開きませんね」
「引くじゃなくて押すじゃね?」
「そうですかね……駄目です。開きません」
「あれー……何でだ?鍵でもかかって……ってえ?鍵穴が無い……あ、まさか」
そう言って、俺はドアノブに手をかけ「真上」に押し上げた。
ガラガラガラッ!と、音を立て上にあがるドア。
「凄いです!なんで分かったんですか?」
「いや、ちょっと心当たりが……ね」
あの、ドラゴンのクエストのⅧだ。二こ目の村の塔のとこだ。たしか、子供連れてかないで突撃して、また村に戻った覚えがある。
パチュリー……ドアなのにガラガラ音がするのはおかしいと思ってたけど、まさか本当にこうとは……やりおるな。
「ほー……」
パチュリーの部屋の中を物色。
小さな本棚、ベッド、テーブルといす。
「うーん……本あるっちゃあるけど変わったのは……」
あ、変わっていないと言うのはラノベとかの事ね。俺達が探してるのは日記とか、そんなとこ。
「へー……面白そうですね……」
美鈴は興味津々ッ!と言った感じで、「現実世界で魔法が使○ないと思うなよ!」というタイトルの本を取る……が。
ガコン。
「へ?」
ゴゴゴゴゴ……ガチャン。
「おおっ!」
部屋にあった、ベッドが動いた。
「白夜さん白夜さん!」
動いたベッドの下を覗き込んでいる美鈴がこちらを呼ぶ。
「これ!見てください!」
そこにあったのはダイアリー。日記だった。……百冊ぐらいの。
「……よむ?」
「はい!」
二人で日記を覗き込んだ……。
『○月○日、晴れ。
今日は、一人新参者がきた。名前は、出雲白夜。外見を見たとき、まだ幼さが残る女性だろうかと思ったが、男だという。しかも、ただならぬ量の魔力、妖力、霊力。何故三つ持っているかは分からないけど……楽しくなりそうね』
『×月○日、曇り
しばらく書いて居なかったけど再開再開。白夜×咲夜、レミリア、小悪魔、フランのカップリングの(ピー)同人誌を作った。……ヤバい。書くのが面白い……。』
「ど、同人誌って事かい」
「……白夜さん。麟ちゃんとのありますよ」
「……ガサゴソ……よし」
「はぁ……やっぱり男性ですね……次、読みましょう」
『×月△日、晴れ
今日は、美鈴がボコボコにされた。発端は白夜のスペカを決める時。何故か美鈴と白夜が戦う事になって、美鈴が規格外のレーザーでボロボロになった。白夜はもう少し加減ってものを覚えた方が良いと思う』
「……白夜さん?」
「あの節はすいませんでした」
「まぁ、過ぎたことだから良いですけどね……次読みましょう?」
『×月×日、晴れ
今日は、あのボロボロにされた美鈴と白夜がデートをすると言うのでつけてみた。レミィ達も興味津々と言った様子だ。白夜達は、玄関で夫婦漫才をした後、団子屋によった。その後、紅魔館に戻った白夜達は、私の部屋に入りこの日記を読んだ。ま、勝手にこんな物読まれたから当然、罰したけど』
「え?これ、今日の……まさか!」
美鈴と二人一緒に振り向く。
「ふふふ……覚悟は良い?」
「「ぱ、パチュリー(様)!?」」
「な、なんでここに……咲夜か!」
「ご名答。咲夜に時を止めてもらって連れてきてもらったわ。ついでに日記もかいたけ「「逃げるか勝ち!」」無理ね」
「「うぎゃ!?」」
ドアの外に逃げだそうとしたら、何かにぶつかった。
「パチュリー!まさか結界を!!」
「その通り。結界もはらせて貰ったわ」
ふふんとドヤるパチュリー。くそっ!!日記の通りに鳴ってたまるか!!
「いくぞ美鈴!!妖器[ダークスパーク]!!」
「はい!彩符[彩光乱舞]!!」
極太レーザーと、色とりどりの弾幕がパチュリーに向かう……が。
ガキィン!!
弾かれた。
「「はぁ!?」」
「ふふふ……あんまり魔女をなめないで欲しいわね。……火符[アグニシャイン上級]、木符[シルフィホルン上級]、土&金符[エメラルドメガリス]、月符[サイレントセレナ]、日符[ロイヤルフレア]、火水木金土符[賢者の石]……」
「ま、待って!!それは流石に避けれない!!」
「別にいいじゃない」
パチュリーが一度下を向き笑顔で言った。
「よけさせる気なんて無いし」
「「この悪魔ぁぁぁぁぁ!?」」
「失礼ね。魔女よ」
「「ぎゃああああああああああ!?」」
こうして、美鈴とのデートは終わった。
暴走しましたm(_ _)m