表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
一泡吹かせよう 編
43/67

紅魔館の日常①

前の話で取ったアンケートはこの「紅魔館の日常」のタイトルの⑥まで受け付けます。


……まだ、②すら手につけていないから、もっと意見出してもいいんですよ……?(チラッ)




 さて。紅魔館に居候中な俺だが、なんかしなければならないと思う。


 ……と、思っていたのだが……。



「第3回!白夜のスペカ名を決めようの会、開幕!」



「一と二は!?」



 そう主催者のレミリアにツッコム。



 そんな俺を無視してレミリアは続ける。



「この会は、我が紅魔館に居候中の白夜の為に、スペカを考えてみようと言う会です」



「レミリア!本人である俺を無視か!!」


「「わー(パチパチ)」」



「お待らもかっ!!」


 俺はガタッと音を立てながら椅子から立ち上がる。



 そんな俺を、レミリアが制止する。



「まぁまぁ、落ち着きなさいよ。別に悪い案じゃあ無いでしょ?」



「まぁ、そうだけど……」



 レミリアに言われ、大人しく引き下がる。



「あ、でも俺一つ持ってるけど」



「「「はぁ!?」」」


「あ、知らなかった?」



 今度は俺以外が一斉に立ち上がる。



「ちょっと!そんなの初耳何だけど!!」


 と、レミリア。



「いや、初耳も何も最近出来たばっかだから……」



「最近、ねぇ……」


 パチュリーが呟く。



「うーん……あ。実際にやって貰ったらどうですか?それを私達が採点、名前を決めれば……」



「あ、その手があったわね。偉いわ中国」



「なんか咲夜さんが微妙に上からですけど実際の事だから無視します………それじゃあ、行きましょう、白夜さん」



「は?ちょ、ちょっと待って!!」



 俺はレミリア達に外に連行された。


-----------





 ちゃんと、紅魔館の庭に出れた俺達。


 レミリアが、咲夜に日傘を差してもらいながら言った。(ちなみにフランはお昼寝中で、この場にはレミリア、咲夜、パチュリー、美鈴、小悪魔しかいない)


「さて。それじゃあ、早速だけど弾幕ごっこやって貰おうかしら」



「いきなりだな。誰とだ?」



「えー……私……は流石にあれだし……美鈴!頼むわよ!」


「わっ私ですか!?」


 いきなりの指名に、目を丸くする美鈴。



「……はぁ……しょうがないですね……やりましょう!!」



 そう言って、俺から5メートル程離れた。



「よし、じゃあ俺も「待ちなさい」ん?何だパチュリー?」


「とりあえずこれを渡しておくわ。戦闘中に、何か思いつくかもしれないしね」


 そう言って、パチュリーは何も書いていないスペカの元の白いカードを、手首のスナップで俺に投げた。



 どうやったんだ……と思いながらも、それを受け取る。



「ありがとうパチュリー」



「礼はいいわよ」



 俺は、スペカを胸ポケットにしまい、美鈴の方を向く。



「準備出来た?じゃあ、始めるわよ!……あと中国!白夜は飛べないから地上で戦って」



「分かりました……それじゃあ、行きます!」



 美鈴がそう言い放ち、真後ろにバク転。すると、美鈴を中心に水の波紋のような赤い弾幕が放たれる。



 一発、二発。タイミングをずらして三、四発目。



 それを、俺は波紋を形成している弾幕にある、少しの隙間に体をいれ、かいくぐっていく。



 チッ!と、執事服を焦がすような音が時折耳に入ってくる。



「流石、賢者の元で修行している身。このくらいじゃ落ちませんか……だったら」



 先程と同じように、美鈴を中心にタイミングをずらした波紋弾幕が四発放たれる。



 しかし、それとは別に、青い弾幕がバラバラに放たれる。


 青い弾幕の軌道を読み、赤い波紋を避けていく……が。



「ッ!?」



 後ろの激痛を感じ、まだ安全な後方に飛ぶ。


 激痛がした方を見ると、尻尾が一部焦げていた。



「……尻尾じゃまだ!!」



 そう言いながら、身体に尻尾をなるべくくっつける。そして、弾幕を避けた。


「うーん……ちょっとなめてました。白夜さん、妖術とかあんま得意って聞かなかったんで」



「っ!!……あぶねっ!?……ああ、そうだよ。確かにあんま……!!……得意じゃない」




「分かりました。じゃあ、行きます。彩符[彩雨]!」



 美鈴が一枚の紙を掲げる。



 すると、予備動作もなしに色とりどりの弾幕が発射される。



「っ!!……ふっ!!……あぶねっ!?」



 バラバラの軌道で発射される弾幕を掠りながらも避けていく。



 右に体を傾けたり、しゃがんだり。どうしてもよけれない物は、不慣れな弾幕で相殺する。



 そして名の通り。弾幕雨がしばらく続く。


「ッ!!今だッ!!」



 スペカの時間切れなのか。弾幕の雨が一度止む。



 その隙を狙い、俺はスペカを発動した。



「妖器[ダークスパーク]ッ!!」



 ちょっとかっこつけ、右手を前につきだし手のひらを見せ、左肩を後ろに引いた構えをしながら発動。



 ドォォォォォン!!


 黒い極太レーザーが、少し残っていた美鈴の弾幕もろとも飲み込み飛んでいく。



「ッ!?キャア!?」



 美鈴は避けられず、極太レーザーに巻き込まれた。



 レーザーが走り抜けた後、美鈴がボロボロで倒れている。


「やべッ!?やり過ぎた!大丈b「中国!」へぶぅ!?」



 美鈴の元に駆け寄ろうとするが、その前にレミリアに吹っ飛ばされる。



「ちょっとあなたやり過ぎよ!あれはスペルカードの威力じゃないわ!!」



「むぐぅ!?」



 立ち上がる寸前だった俺をまた倒しながら、美鈴に向かうパチュリー。



「……見損ないましたっ!!」



「ギャン!?」



 倒れたまんまの俺の腹に弾幕を一発打ち込みながら、美鈴の元へ飛んでいく小悪魔。



「……奇術[エターナルミーク]」



「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁ!?」



 最後咲夜の弾幕を食らい、俺は勝ったのに意識を失った。


-----------



 気がついたら、フラン以外の紅魔館メンバーに(フランは相変わらずお昼寝中)囲まれていた。



「あなた……とりあえず謝りなさい」



 レミリアがそう言うと、後ろから美鈴が出てくる。



 美鈴は、少し元気がなさそうだった。


 俺は立ち上がりま、頭を下げた。



「……ごめん美鈴。なんも考えずに撃ったから……言い訳みたいだけど、ごめん」



「じゃあ……さい」


「え?」



「……じゃあ、私と付き合って下さい!」



「「「はぁ!?」」」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ